このアルバム
映画自体は「超有名」俳優が出ているわけでもなく、かなり地味に公開された。
だが、映画の雰囲気に、これほど音楽がマッチングしているのも珍しいだろう。
そして、サントラにもかかわらず、一枚のアルバムとして聞けるというのもまたかなり珍しいことだと思う。
サントラの雰囲気はケルティックなものに、クラシックを加えているといったものである。
アルバム全体としてエスノ向きである。
サントラ担当はHans Zimmer(ハンス・ジマー)
Hans Zimmer(ハンス・ジマー)は映画音楽での活躍が著しい。1957年、ドイツ・フランクフルト生まれ。30歳で「レインマン」(1988年)がアカデミー作曲賞ノミネート。その後も「天使の贈り物」(1996年)、「恋愛小説家」(1997年)、「プリンス・オブ・エジプト」(1998年)、「シン・レッド・ライン」(1998年)がアカデミー音楽作品賞のノミネーションを受ける。「ライオン・キング」(1994年)でアカデミー賞/ゴールデン・グローブ賞の同時受賞。映画音楽において大物中の大物である。
参加作品(抜粋):ダ・ヴィンチ・コード(2006)、バットマン・ビギンズ(2005)、サンダーバード(2004)、マッチスティック・メン(2003)、ラスト サムライ(2003)、ティアーズ・オブ・ザ・サン(2003)、パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003)、恋愛適齢期(2003)、ブラックホーク・ダウン(2001)、パール・ハーバー(2001)、ハンニバル(2001)、グラディエーター(2000)、ミッション:インポッシブル2(2000)、ハンニバル(2000)、プリンス・オブ・エジプト(1998)、恋愛小説家(1997)、ピースメーカー(1997)、ザ・ロック(1996)、天使の贈り物(1996)、クリムゾン・タイド(1995)、ライオン・キング(1994)、アサシン(1993)、クール・ランニング(1993)、バックドラフト(1991)、テルマ&ルイーズ(1991)、ドライビング・MISS・デイジー(1989)、ブラック・レイン(1989)、レインマン(1988)
1曲目:元ClannadのMoya Brennanがボーカルを担当。ケルティックな雰囲気に上手くマッチしている。
2曲目:押さえた感じの中に、躍動感と力強さを感じることが出来る。この曲があるからこそ、映画がヒドイものにならなかったと思う。曲は長く、出だしの4分程度と終わりの3分部分が良い。
4曲目:これも恐らくMoya Brennanがボーカルを取っているのだと思う。悲しみを感じる曲である。風景でいうなら霧といったところか。
5曲目:静かに、そして力強く。これから戦に向かう興奮を徐々に高めてくれる。
7曲目:最後のこの曲も、恐らくMoya Brennanがボーカルを取っているのだと思う。
曲目
キング・アーサー
2004
Music Composed by Hans Zimmer
1 Tell Me Now (What You See)
2 Woad to Ruin
3 Do You Think I’m Saxon?
4 Hold the Ice
5 Another Brick in Hadrian’s Wall
6 Budget Meeting
7 All of Them!
アルバムの評価
★★★★★★★★★☆
【評価の内訳】4.8
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.8
Aランク:2曲目
Bランク:1曲目、4曲目、5曲目、7曲目