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(映画)X-MEN1(2000年)の考察と感想とあらすじは?

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シリーズ第1弾。アメコミ「X-メン」の映画化です。

この映画の成功によってマーベル・コミックから「スパイダーマン」「デアデビル」「ハルク」「ファンタスティック・フォー」「ゴースト・ライダー」「アイアンマン」などが次々に公開されました。

映画の公開時には「X-MEN」の実写映画として大いに期待されていましたが、物足りないという意見が多かったそうです。

とはいえ、日本人にとってアメコミ原作は馴染みがないし、私などはアメコミに興味がありません。

それなりに楽しめればいいじゃんという風にしか思いませんでした。

で、それなりに楽しめた作品です。

内田樹氏は「ハリウッド映画で学べる現代思想-映画の構造分析-」で、大量の観客を動員しながら、心に全く残らない映画の例として、本作「X-MEN」と「アルマゲドン」「グラディエーター」を挙げています。

シリーズ(時系列順)

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この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

近未来が舞台。

子供たちの一部はX-Factorと呼ばれる独特の突然変異の遺伝子を持って生まれてくる。そうした子供達をミュータントと呼ぶ。ミュータントは、人類の進化の次なる段階だ。

X-Factorと呼ばれる独特の突然変異の遺伝子を持ったものは、思春期になると特別な能力を得る。

そのため、ミュータントは普通の人間には恐れられ、嫌われていた。

ミュータントに対する憎悪と偏見は強いものがあり、彼らを受け入れることのできない、または理解できない人間達は、恐れ、忌み嫌う。

現在でも、マイノリティなどに対する憎悪や偏見が根強いことを思えば、理解しやすいだろう。そして、憎悪や偏見というのは、マイノリティに対するものばかりではなく、何かに突出した人物等に向けられる嫉妬とも深く結びついているものでもある。

こうしたミュータントに向けられる厳しい視線を感じながらも、普通の人との共存を考えているのがチャールズ・エグゼビア教授である。

チャールズ・エグゼビア教授は、世界で最も強力なテレパシー能力者である。彼はミュータントのための学校をつくり、力をコントロールすることを教えている。

彼は、ミュータントを縛る法案の成立を目指す一部の人間に対して、暗い予感を覚えている。

チャールズ・エグゼビア教授は共存を考えているが、これと真逆の発想をしているのが、かつての仲間であるマグニートーことエリック・レーンシャーである。

マグニートーはミュータントこそが地球の新たなる支配者になるべきだと信じている。

カナダのアルバータ州。

雪の古国道沿いの食堂兼バーに家出中とわかる少女が運転手たちにからまれている。一人の運転手が少女の体に触れた途端に運転手は倒れてしまう。彼女はミュータントとして目覚めようとしていたのだ。

その彼女は成り行きである男の車に同乗した。野生動物じみた男もまたミュータントだった。少女はローグ。

この野生じみた男こそ、主人公のローガン(ウルヴァリン)。驚異的な細胞組織の回復能力がある。武器のかぎ爪ばかりか骨全体がアダマンチウムという幻の最強金属で被われている特殊な鋼鉄製の爪を出すことができる。驚異的な細胞組織の回復能力があってのことである。

その風貌からは完全な野生児であり、事実、一匹狼のような行動を取る。

そのローガンはエグゼビア教授がつくったミュータントの子供のための学校兼X-Menたちの本拠地にいることになった。

教授はローガンに地下の研究所を案内し、マグニートーとの確執などを説明したが、ローガンは興味を示さない。

こうしたところにも一匹狼の姿勢がでている。

こうした中、マグニートーはミュータントを縛る法案を通そうとしている議員を捉え、隠れ家で無理矢理ミュータントに変えさせてしまう。

マグニートーには計画があるようだ。それは一体どのようなものなのか?

映画情報(題名・監督・俳優など)

X-MEN1
(2000年)

X-メン
監督: ブライアン・シンガー
製作: ローレン・シュラー=ドナー、ラルフ・ウィンター
製作総指揮: アヴィ・アラッド、トム・デサント、リチャード・ドナー、スタン・リー
原案: トム・デサント、ブライアン・シンガー
脚本: デヴィッド・ヘイター
撮影: トム・サイジェル
編集: スティーヴン・ローゼンブラム
音楽: マイケル・ケイメン

出演:
ウルヴァリン(ローガン) / ヒュー・ジャックマン
プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア) / パトリック・スチュワート
マグニートー / イアン・マッケラン
ジーン・グレイ / ファムケ・ヤンセン
スコット(サイクロプス) / ジェームズ・マースデン
セイバートゥース / タイラー・メイン
マリー(ローグ) / アンナ・パキン
ストーム / ハリー・ベリー
ミスティーク / レベッカ・ローミン=ステイモス
ケリー上院議員 / ブルース・デイヴィソン
トード / レイ・パーク
ボビー(アイスマン) / ショーン・アシュモア

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2000年公開の映画

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