記事内に広告が含まれています

(映画)ワールド・ウォーZ(2013年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約7分で読めます。

ゾンビもの。本作では「Z」と呼ばれています。

タイトルから、てっきり第○次世界大戦を想像してしまいました。「Z」がアルファベットの最後であるから、最後の世界大戦を意味しているのだと思ったのです。

そして、SF映画であるにしろ、人間同士での世界大戦を描いているとなると、いろいろ問題があるので、宇宙人or機械との戦い、と思っていました。

だが・・・、まさかゾンビとは・・・思いもしませんでした。

従来のゾンビものと異なるのは、ゾンビになるのはウィルス性の感染によるものとされているところです。感染は、噛むことによる直接行為によるもので、空気感染や飛沫感染はしません。

そして、動きが鈍いという点においてはほぼ共通ですが、音に敏感で、音がする方へ行動する習性があります。音がない状態ではスリープ状態となるという設定です。

そして、最大の特徴は・・・下記のネタバレをご参照ください。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

フィラデルフィア

フィラデルフィア。いつもの朝。

元国連職員ジェリー・レインは、妻とぜんそく持ちの長女レイチェル、次女コニーを学校に送るため自動車に乗っていた。国連職員だったジェリーは、2010年に勤務先である国連を批判する投稿を新聞に寄せたため、解雇されたのだ。

ジェリーたちは渋滞に巻き込まれた。渋滞の様子がおかしい。前方に何が起きているか見えない。ジェリーは車を降りて異変を感じた。人々が車を放棄して逃げはじめたのだ。

白バイが猛スピードで駆け抜け、前方で大爆発が起きた。異様な雰囲気を感じ取ったジェリーは、その場をすぐに逃げる決断をした。

ジェリーは逃げながらも、起きている事態を観察していた。車のフロントガラスに頭突きをする女性がいた。その女性にかまれた男性は12秒後に同じく異様な人間となっていくのを確認した…。

空母アーガス

逃げる中、長女・レイチェルがぜんそくの発作を起こしかけた。薬は車のリュックの中で、今は手持ちがない。ジェリーはぜんそくの薬を手に入れようと考え、スーパーへ寄った。

ジェリーは街を離れるが、携帯電話へ国連事務次長ティエリーから連絡が入った。マンハッタン上空をヘリで飛んでいるティエリーは、ボストンが壊滅状態に陥ったことを告げた。そして、ジェリーへ現場への復帰を要請した。

ニューアーク23丁目のアパート屋上でティエリーと待ち合わせしたジェリーは、発煙筒で合図することにしていた。。

ジェリーは人間を狂暴化させる謎の疫病が世界各地で流行し始めていることを知る。フィラデルフィアの街は汚染されてしまった。疫病は人々をゾンビと化し、次々と人々を襲っていく。ゾンビは「Z」と呼ばれていた。

途中で出会った少年トミーとジェリーら一家の5人は、ティエリーが派遣したヘリコプターでニューヨーク沖の海上に浮かぶ国連指揮艦・空母アーガスへ収容される。

感染は、航空路でウイルスが拡散していた。都会は壊滅状態で、ワシントンでは大統領が死亡し、参謀4名と副大統領が行方不明だった。

空母も収容人数には限りがあり、民間人の避難民が地上の避難所へ移される中、ジェリーは家族の安全を国連事務次官と約束し、家族と別れウイルスの感染を防ぐために原因の特定のために活動を開始した。

韓国

国連ではZに対抗するための、ワクチンを作ろうとしていた。

ファスバック博士は発生源が分かればワクチンが作れると言い、最初にZが確認された韓国に行くこととなった。ジェリーは博士の補佐を命じられた。

韓国の基地に到着した。

だが、到着するなり、輸送機から降りる際にゾンビたちに襲われ、護身用の銃を暴発させて、ファスバック博士が死んでしまう。

ジェリーらは基地に入り、兵士たちから話を聞いた。

僻地の村に診察に行った医者が戻ってきた後、泡を吹き凶暴化し、最初にZになった。

Zは頭を撃つか焼き払うかすれば活動を停止する。そして、Zは音に反応する。

イスラエル

イスラエルでは諜報員ユルゲン・ヴァルムブルンが事前にZの情報を察知しエルサレムに高い壁を築いてZが侵入するのを防いでいた。

ジェリーらはイスラエルに向かい更なる情報収集を行うこととした。

ジェリーらはイスラエルに到着し、ユルゲン・ヴァルムブルンから話を聞く。

ヴァルムブルンはインドから「ラクシャサ(不死者)と戦っている」という内容の暗号を得て、それが暗号内暗号ではなく事実だと結論づけ壁を築いたと語った。

0号患者はインドかと聞くが、それはわからないという回答だった。

ジェリーが到着した時、イスラエルは仇敵のパレスチナ人を含めた避難民を積極的に受け入れていた。

避難民が歌い始めたイスラムの祈りを大音量のスピーカーで流したため外部のZを刺激してしまい、音に引き寄せられた無数のZが壁を越えてしまった。

壁の内部はパニックになるが、ジェリーはここで不可解な現象を目撃した。少年がZの群れの中にいるにも関わらず、Zはまるで少年がいないかのように素通りしていったのだ。

ジェリーを守っていた女性兵士・セガンが左腕を噛まれ、ジェリーは咄嗟にセガンの腕を切断して感染を防いだ。ジェリーはセガンと共にZに制圧されたエルサレムを民間機で後にした。

飛行機

ジェリーはイスラエルでみた現象を考えていた。

一番近い病院を教わり、機長に指示してイギリス・ウェールズのカーディフ空港に行くことになった。そこにはWHOの研究所がある。

だが機内にZがいた。数を増やしたZがジェリーらの客室への侵入し、やむなく手榴弾を使用し、飛行機が墜落した。

WHOの研究所

飛行機の墜落により、ジェリーは大けがを負ったが、セガンとともにWHOの研究所へ向かった。

ジェリーは国連事務次長のティエリーを通して身元を証明し、Zの対策について推論を述べる。

Zウイルスは自身を死滅させる可能性のある致命的な病原体を保持する者には感染したがらず、病人はZに襲われないのではないかというのが、ジェリーの推論だった。

研究所に保管されている危険性の低いウイルスに自ら感染することを提案する。カモフラージュするのだ。

だが、どのウイルスがZを寄せ付けないかまではまだ分からないうえ、ウイルスが保管されている区画にはZが多数いた。

ジェリーとセガン、研究所の所長がZが徘徊する区画に侵入した。

ジェリーはウイルスが保管されている場所にたどり着くが、一体のZに気づかれてしまう。

脱出できないと判断したジェリーは監視カメラを通して家族への遺言を伝え、一か八か適当なウイルスを自分に注射して、保管所のドアを開放する。

Zはジェリーの存在を無視した。ジェリーの推論が有効なことが分かった。

ジェリーはZの群れの中を悠然とやり過ごし、先に脱出していたセガンらに迎えられ帰還を果たした。

カナダ、ノバスコシアのセーフゾーン

ジェリーはセーフゾーンに避難していた家族の下へ帰還し、再会を果たした。

ジェリーの対策は実行に移され、ウイルスを無毒化したワクチンにより人々がZをやり過ごせるようになる。

軍隊によるZの群れへの反撃も始まる。「ワールド・ウォーZ」はこれから始まるのだ。

映画情報(題名・監督・俳優など)

監督:マーク・フォースター
製作:ブラッド・ピット,デデ・ガードナー,ジェレミー・クライナー,イアン・ブライス
原作:マックス・ブルックス「WORLDWARZ」(文藝春秋刊)
原案:マシュー・マイケル・カーナハン,J・マイケル・ストラジンスキー
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン,ドリュー・ゴダード,デイモン・リンデロフ
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演:
ジェリー・レイン/ブラッド・ピット
カリン・レイン/ミレイユ・イーノス
スピーク/ジェームズ・バッジ・デール
セガン/ダニエラ・ケルテス
バート・レイノルズ/デヴィッド・モース
ユルゲン/ルディ・ボーケン
ティエリー/ファナ・モコエナ
レイチェル・レイン/アビゲイル・ハーグローヴ
コニー・レイン/スターリング・ジェリンズ

2013年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2013年公開の映画・ドラマ

(映画)ホビット2竜に奪われた王国(2013年)の考察と感想とあらすじは?

2時間を超す映画であるが、1作目よりも長さは感じない。アクションシーンというか、動きのある場面が多いせいだと思う。 本作で新登場するのが「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みのレゴラスである。

(映画)オブリビオン(2013年)の考察と感想とあらすじは?

Oblivionとは「忘却」を意味するが、忘れてしまっている状態と言い換えた方がよい。なぜOblivionなのかは、映画を見ればすぐにわかることであるが、

(映画)はじまりのうた(2013年)の考察と感想とあらすじは?
「はじまりのうた」の紹介です。タイトルは原題の方が良いです。原題は「Begin Again」。やり直し、再開、出直しといったニュアンスになるでしょう。原題のビギン・アゲインを映画タイトルにしたほうが良かったと思います。その方がこの映画の意味...
(映画)ゼロ・グラビティ(2013年)の考察と感想とあらすじは?

宇宙を舞台にした映画で、ここまで「無重力(zero gravity)」をリアルに表現できた映画はないのではないか。久しぶりの映像革命といっていい。

(映画)言の葉の庭(2013年)の考察と感想とあらすじは?
映像美の映画である。この映像美を際立たせるために、梅雨の時期が舞台に選ばれているとしか思えない。光り輝く場所の映像が極めて綺麗。特に水辺の映像などは、リアルな映像よりも遥かに美しい仕上がりになっている。水辺のシーンを見るためだけに、この映画を見てもいいと思う。むしろ、この水辺のシーンだけ編集したものだけでも十分成立するように思った。
(映画)探偵はBARにいる2ススキノ大交差点(2013年)の考察と感想とあらすじは?
今回は人の優しさを描いた哀しい物語である。そして、人のエゴの醜さも同時に描いている。その二つを心の底に飲み込む「俺」…。
(映画)そして父になる(2013年)の考察と感想とあらすじは?

もっと物悲しい話になるのかと思っていた。きっと、野々宮家の話だけならそうだったのだろう。だけど、斎木家というもう一つの家族が交わることで、物悲しさがなくなっている。

(映画)図書館戦争(2013年)の考察と感想とあらすじは?

映画に登場する「日野の悪夢」のシーンは、焚書坑儒という歴史的事件を想起させる。なにも焚書坑儒は紀元前の中国・秦王朝で行われた思想弾圧事件だけを指すわけではない。

(映画)オズ はじまりの戦い(2013年)の考察と感想とあらすじは?

L・フランク・ボームの児童文学「オズの魔法使い」を下敷きに、「偉大なる魔法使いオズ」誕生の物語を描く。「オズの魔法使い」では、西の魔女と東の魔女の姉妹は最初から悪い魔女だが、本作では悪い西の魔女の誕生も描いている。

(映画)グランド・イリュージョン(2013年)の考察と感想とあらすじは?

最初のダニエル・アトラスのカードマジックに見事に引っかかってしまった私です。それぞれの得意とする技を披露しながら、フォー・ホースメンとなる4人を紹介するあたりは、なんとなくオーシャンズ11を思い出した。この映画での大きなイリュージョンンは3つ。

(映画)清須会議(2013年)の考察と感想とあらすじは?

固い部分と、軽い部分が入り時混じっているので、コメディタッチと言えばそうなのだが、見る前は三谷映画ということのありコメディ色が強いのかと思いきや、想像していたよりは真面目な作りの映画。

(映画)アナと雪の女王(2013年)の考察と感想とあらすじは?

ある理由から自分に抑制的な姉。対して、自由奔放で明るい妹。ディズニーのお姫様ものだが、シンデレラに代表されるお姫様と王子様の愛の物語ではない。最後は、家族愛の素晴らしさを伝えて終わるところはディズニーらしい。

(映画)利休にたずねよ(2013年)の考察と感想とあらすじは?

市川海老蔵を筆頭に俳優陣の演技はよかった。特に前半で描いている、茶人としての千利休は、いい演技だったと思う。原作者・山本兼一が市川海老蔵を指名したそうだ。この映画を決定的にダメにしたのは、演出と脚本である。

(映画)武士の献立(2013年)の考察と感想とあらすじは?

「武士の家計簿」に続き、加賀藩を舞台に料理方の「包丁侍」を描いた時代劇。時代設定は加賀騒動のころである。江戸の三大お家騒動の一つで、他は伊達騒動、黒田騒動(または仙石騒動)である。

(映画)ヘンゼル & グレーテル(2013年)の考察と感想とあらすじは?

ダークファンタジー映画。アクションも多い。ヘンゼルとグレーテルの話は1315年から1317年の大飢饉など、長く続いた飢饉の時代の子供捨てによる口減らしが下敷きにある。

(ドラマ)ゲーム・オブ・スローンズ シーズン3全10話の考察と感想とあらすじは?

これまで辺境に置かれていたデナーリス・ターガリエンが飛躍のための力をつけるシーズン。とはいえ、キングズランディングを中心とした政争には、まだまだ影響を与えることはない。さて、ドスラク語は当然のことながら想像の言語だが、そのドスラク語を創作したデイビッド・J・ピーターソンが、ヴァリリア語も創作したそうだ。ヴァリリア語は古代ヴァリリア帝国の言語であり、ラテン語とロマンス諸語の関係のように、学問や洗練された会話で使われる高ヴァリリア語と、奴隷商人湾一帯で話されるクレオール言語のような低ヴァリリア語があるという設定だ。

(映画)かぐや姫の物語(2013年)の考察と感想とあらすじは?

アニメーションなのだが、見ているうちに、ふと思ったのが、「これって動く絵本だよなぁ」というものだった。絵本の世界がそこに映し出されている感じがしたのだ。

(映画)華麗なるギャツビー(2013年)の考察と感想とあらすじは?

作品自体は、後年になって評価が高まった。「イノセンス」をテーマにしたアメリカ文学の系譜のなかで評価は高い。村上春樹が最も影響を受けた作品の一つ。映画では、いくつかカットされたシーンがある。

(映画)風立ちぬ(2013年)の考察と感想とあらすじは?
湖面に一筋の波もたっていないような静かで淡々とした雰囲気が映画全体に流れます。この映画は実在の堀越二郎をモデルに、堀辰雄の同名小説からのアイデアを織り交ぜた作品です。堀越二郎は零戦の設計者として有名です。感想/コメント戦争へ突き進む日本の様...
タイトルとURLをコピーしました