このアルバム
同じシンセの音色で奏でられるクラシックの名曲の数々。
一つのアルバムとしての統一感はもちろんのこと、リミックスしやすいアルバムでもあり、一種の素材的な要素もある。
当然クラシックのアルバムなので、クラシックのアルバムとしても聞けるが、アンビエントのアルバムとしても聞ける。
これは、Willam Orbitが使用しているシンセの音色によるところが大きい。
このシンセの音色はかなり独特。
クラブ・ミュージックのアーティストは一つの音色にこだわるアーティストが多い。それこそリズムを奏でるキックやベースの音色を数時間から数日も追い求めることなんてざらである。
このシンセの音色も、こうして追い求めた結果出来上がった音色だろうと思う。
1曲目はSamuel Barber
2曲目はJohn Cage
3曲目はErik Satie
4曲目はPietro Mascagni
5曲目はMaurice Ravel
6曲目はAntonio Vivaldi
7曲目、11曲目はLudwig van Beethoven
8曲目はGerge Frideric Handel
9曲目、10曲目はHenrik Gorecki
Disc2は人気トランス・アーティストによるリミックスが2曲収録。
このアルバムには関係がなくなってしまうが、この時期のFerry CorstenことSystem Fのリミックス・ワークは質がよかった。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
William Orbit
2000
Album title
“Pieces in a Modern Style”
Label :Maverick
Disc1
1. Adagio for Strings
2. In a Landscape
3. Ogive Number 1
4. Cavalleria Rusticana
5. Pavane Pour une Infante Dfunte
6. Inverno
7. Triple Concerto
8. Xerxes
9. Piece in the Old Style 1
10. Piece in the Old Style 3
11. Opus 132
Disc2
1. Adagio for Strings [Remix by Ferry Corsten]
2. Adagio for Strings [Remix by ATB]
William Orbit(ウィリアム・オービット)プロフィール:
William Orbit(ウィリアム・オービット)(William Orbitと書くこともある)はイギリスのミュージシャン、プロデューサーである。
1984年にエレクトリック・ポップ・バンドTorch Songのメンバーとしてデビュー。1987年にソロとしての活動を開始。
アルバム「Orbit」を発表し、シリーズ化されることになる「ストレンジ・カーゴ」をリリース。
アンビエント・クラブ・ミュージックのDJ/エンジニアとして人気がある。
プロデューサーとしても有名で、マドンナのアルバム「Ray of Light」などは彼のプロデュースによる。これでグラミーを受賞している。ブリティッシュ・ポップのブラーのアルバム「13」にも加わっており、プロデューサーとしての功績と質は折り紙付きである。