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(映画)耳をすませば(1995年)の感想とあらすじは?

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映画で印象的に使われている音楽が「カントリー・ロード」。

オリジナルはジョン・デンバーの「Take Me Home, Countory Roads」。作詞・作曲はジョン・デンバー、ビル・ダノフ、タフィー・ナイバート。これをカバーして有名なのが、オリビア・ニュートン=ジョンによるものです。映画では日本語歌詞で本名陽子が歌っています。

日本語訳詞は鈴木麻実子。補作詞として宮崎駿。映画では月島雫が訳した設定になっています。劇中では天沢聖司がヴァイオリンで伴奏して歌っています。

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コメント

舞台

雫が通っている学校は小金井市立小金井第一中学校がモデル。街並みなどは、東京都多摩市の京王線聖蹟桜ヶ丘駅周辺がモデル。

猫の恩返し

月島雫が書いたという設定の「猫の恩返し」がスピンオフとして映画化されています。

耳をすませば症候群

耳をすませば症候群とは、「耳をすませば」を見た後、自身の青春を振り返って絶望したり、感傷的な気持ちになることを指すそうです。

ジブリの映画にはこうしたお約束があります。有名なのは「天空の城ラピュタ」のバルス祭りや、ジブリ映画が放映されると株価の変動が大きくなるジブリの呪いなどでしょう。

そうした風物詩が生まれるという事は、それだけジブリ映画が浸透していることの裏返しでもあります。

宮崎駿関係アニメ(一部)

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あらすじ/ストーリー

中学3年生の月島雫は読書が大好きだ。

夏休みのある晩、父の勤める図書館で借りた本の読書カードに「天沢聖司」の名前があることに気がつく。 彼は雫が借りた本を全て先に借りていた。

雫は学校の図書室で本を借りるが、その本を寄付したのも「天沢」という名前の人物だった。雫はまだ見たこともない天沢聖司が気になっていった。

ある日、雫は学校のグラウンド横のベンチで親友の原田夕子から依頼されていた「カントリー・ロード」を和訳した歌詞を渡した。

2人はベンチで訳詞を歌ったが、雫は訳に納得しきれていなかった。夕子は悪くないと言う。

雫は夕子から恋の相談を持ちかけられた。そこに雫の同級生で野球部の杉村が、グラウンドの金網越しにバッグを取ってくれるように頼みに来た。

雫は杉村のバッグをグラウンドに放り込んだが、その間に夕子は顔を赤くして走り去ってしまった。夕子が好きだったのは雫の男友達である杉村だった。

帰り道、雫と夕子は2人で帰ろうとするが、雫は学校の図書室で借りた本を忘れてきたことに気づく。

本を忘れた雫がベンチに戻ると、見知らぬ男子生徒が雫が借りた本を読んでいる。彼は本を雫に返したが、別れ際に、コンクリート・ロードはやめた方がいいと思うよ、言った。

雫は自分の訳を読まれた上に、馬鹿にされた気がして嫌な奴だと思った。

ある日、雫は父親に弁当を届けるために図書館へと向かうが、電車の中で不思議な太った猫に出会う。雫は追いかけるうちに丘の上のロータリーの前にある小さな古道具屋「地球屋」を見つける。

雫は店内で猫の人形「バロン」や古時計など様々な品物を店主の老人・西司朗に紹介してもらう。 雫は「バロン」に魅かれた。西司朗は修理したばかりのからくり時計を見せてくれた。

雫は用事を思い出し、急いで図書館に向かった。図書館への階段の途中で自転車に乗った男子生徒に呼び止められた。雫の訳詞を馬鹿にしたやつだ。男子生徒から地球屋に忘れてきた弁当を渡された。そして、去り際にまた嫌味を言われた。

図書館で父親に弁当を渡して読書をしていると、その本の貸出カードにも「天沢聖司」の名前が載っていた。

夏休みが終わり、新学期が始まった。

雫の頭からは「天沢聖司」のことが離れなかったが、職員室で先生からあっさりと正体を教わった。雫は男子生徒と渡り廊下ですれ違うが、完全に無視され、またも腹がたった。

その夜、夕子から電話がかかってきた。呼び出されて近くの公園に行くと、夕子が泣いていた。

杉村は代理で夕子にラブレターを渡したのだが、その男子から返事を聞いてくれと頼まれたというのだ。

夕子はショックを受け、翌日は学校を休んでしまった。

翌日の放課後、杉村は雫を呼び出し、夕子が泣きだした理由を聞いた。

雫は杉村に、夕子は杉村のことが好きなのだと告げると、杉村は自分は雫が好きだと逆に告白されてしまった。杉村のことをただの友達だと思っていた雫は、動揺してしまう。

動揺した雫は「地球屋」に向かったが、店は閉まっていた。店の前で太った猫に話しかけていると、例の男子生徒がやって来た。猫はムーンという名だった。

そして、店の中に中に案内された。雫が地下に降りると、彼は工房でヴァイオリンを作っていた。
彼がヴァイオリンを弾き、雫が「カントリー・ロード」を歌いはじめた。西老人と仲間が帰ってきて、一緒に演奏する。

散々腹を立ててきた彼が西老人の孫であり、「天沢聖司」だと知りショックを受ける。

2人で帰る途中、聖司がヴァイオリン職人を目指してイタリアに修業しに行こうとしていることを知り、イメージが変わっていく。

次の日の昼休み、聖司は雫を呼び出し、屋上でイタリアで修業することが決まったことを伝える。目標に向かって進んでいく聖司に対し、進路が全く決まってない自分に焦りを感じた雫は、その晩夕子の家で物語を書くことを決心する。

季節は流れ、夏から冬へ。聖司はイタリア留学の許しを親に得たと雫に話し、聖司は前から図書カードで雫のことを知っていたと言う。

確固たる夢に向かって進んでいく聖司と目標のない自分を比べて劣等感を覚える雫だったが、
やがて自分のやりたいこと、「物語」を書こうと決心する。聖司は卒業を待たずイタリアに旅立つ。

雫は物語の執筆に没頭したせいで成績を落とし、姉に説教されるが、父は雫のやりたいようにやらせようと言う。

やがて雫は作品を書き終え、西老人に渡して読んでもらう。それは人形のバロンを主人公にした物語だった。西老人は雫を励ました。雫は今まで溜まっていた感情が爆発し号泣した。

西老人は雫を讃え、バロンにまつわる物語を話す。それは西老人の若き頃の物語だった。

翌朝、雫のアパートの前に、一時帰国した聖司がやってくる。雫は聖司の漕ぐ自転車の後ろに乗り、街を見渡せる高台に行き、2人で夜明けを眺める。

聖司は自分が一人前のバイオリン職人になったら結婚しようと言い、雫は肯く。

映画情報(題名・監督・俳優など)

監督:近藤喜文
絵コンテ:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
制作プロデューサー:宮崎駿
制作:スタジオジブリ,大塚勤,山下辰巳
原作:柊あおい
脚本:宮崎駿
作画監督:高坂希太郎
特殊効果:谷藤薫児
美術監督:黒田聡
色彩設計:保田道世
撮影監督:奥井敦
音響監督:浅梨なおこ
音楽:野見祐二
主題歌:本名陽子

声の出演:
月島雫 / 本名陽子
天沢聖司 / 高橋一生
地球屋主人(西司朗) / 小林桂樹
バロン / 露口茂
月島靖也 / 立花隆
月島朝子 / 室井滋
月島汐 / 山下容莉枝
原田夕子 / 佳山麻衣子
杉村 / 中島義実
絹代 / 飯塚雅弓
高坂先生 / 高山みなみ
担任の先生 / 岸部シロー
数学教師 / 笛吹雅子
野球解説 / 江川卓
夕子の父 / 中村晴彦

映画賞など

第13回ゴールデングロス賞・最優秀金賞、マネーメイキング監督賞

日本映画復興賞・日本映画奨励賞

全国映連賞・新人監督賞

児童福祉文化賞

中央児童福祉審議会特別推薦文化財

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