このアルバム
久方ぶりのリリース。いきなり’03から’06に飛んでいるが、この間、このシリーズのリリースがなかったためである。
前作までの、いわゆるワールドらしい感じから少し変わっている。よりダンサブルなトラックが増え、エスニックというかトライバルなダンスコンピレーションという感じ。
リミックスがほとんどなので、これが影響しているのかもしれない。
1曲目:ペルシャ音楽を主体としたダンサブルなナンバー。Junkie XLがリミックスを担当していることもあり、ビッグビート系(デジロック)の仕上がりとなっている。ボーカルのアザム・アリは映画「マトリックス・レヴォリューションズ」で使われたJuno Reactorのボーカルを担当した。
2曲目:北アフリカのマグレブ諸国出身の女性ボーカルによる。アフリカテイストというよりはアラビック。とはいっても、アラビックのうねるようなボーカルというよりは、Hip Hopっぽい感じがする。もちろん、通常イメージするHip Hopとは違うのだが…
3曲目:インドのデリーを拠点に活動をする二人組。ゴーラヴ・ライラとタパン・ラージ。
5曲目:マリ南部ワスル地方の伝統楽器カマレ・ンゴニ(どういう楽器かよく分からない…)を使っているそうだ。それにしても、キックが重い。
6曲目:ある意味安心して聞けるのが、この人。もはやエイジアン・マッシヴの代表格となったKarsh Kale。インド音階にラップを取り入れており、ちょいと変わったテイスト。曲の丸みがなく、攻撃的な面を覗かせている。
8曲目:ボサクカノヴァと読むようだ。軽快なブラジリアン・ポップは、このアルバムの中でホッとする。
9曲目:どことなく懐かしい感じの柔らかい曲。
10曲目:これはリラックスして聞ける。チルにあう。オーケストラを雇って録音したそうだ。オーケストラにインド音階が妙にマッチする。UK出身のゲイリー・ヒューズとアンドリュー・T・マッケイによる二人組。
曲目
Six Degrees
“Traveler ’06”
2006
compiled by Robert Duskis
artist / title
1. Niyaz / Dilruba (Junkie XL Remix)
2. Cheb i Sabbah / Esh ‘Dani, Alash Mshit (Summer in Algiers Remix Temple of Sound vs. Cheb i Sabbah)
3. MIDIval PunditZ / Ali (Banco de Gaia Remix)
4. Dierdre / Firefly (Waxxhopper’s New Skool Remix)
5. Issa Bagoyogo / Touba (Kabanjak Remix)
6. Karsh Kale / Manifest (Yossi Fine’s Excentric Remix)
7. Shrift / As Far as I Can See (Dalata Remix)
8. Bossacucanova / Eu Quiero Um Samba
9. The Real Tuesday Weld / I Love the Rain (Acid Rain Mix)
10. Bombay Dub Orchestra / Mumtaz (the Ornament of the Palace Mix)