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(映画)図書館戦争(2013年)の感想とあらすじは?

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映画の中に登場する「図書館の自由に関する宣言」は実在する宣言です。原作者はこれを発見して小説を書いたそうです。

図書館の自由に関する宣言
 一 図書館は資料収集の自由を有する。
 二 図書館は資料提供の自由を有する。
 三 図書館は利用者の秘密を守る。
 四 図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

映画に登場する「日野の悪夢」のシーンは、焚書坑儒という歴史的事件を想起させます。

なにも焚書坑儒は紀元前の中国・秦王朝で行われた思想弾圧事件だけを指すわけではありません。こうした思想弾圧は近現代においても行われてきています。

印象的なのは、図書館が襲撃される際に避難誘導をする場面での利用者の一言です。どうせ、ごっこなんだから、利用者を巻き込むなよ、という意味のシーンです。

感覚がマヒして、思想弾圧にあっているという風にとらえられないのでしょう。

現実にこのような状況になったら、きっと感覚はマヒしてしまっているに違いないと思わずにいられなませんでした。

そして、もう一つ印象的なのは、法律の怖さを描いていることです。

法治国家である以上、法律は悪法であっても法律であり、守らなければならないということです。

法律は、悪意をもって制定し施行すれば、施行時点から悪意に沿って自動的に動き始めてしまいます。

法律というものは、一度走り始めてしまうと、止めるのが極めて難しい代物であることもこの映画では教えてくれるのです。

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

近未来の日本。
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」が制定された。

法の施行に伴いメディアへの監視権を持つ「メディア良化委員会」が発足し、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関である「メディア良化隊」による取り締まりを受けることとなった。

執行が妨害される際には武力制圧もいとわない。それが「メディア良化隊」だった。
一方、公共図書館は「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定し、本の自由を守るべく、「図書隊」による防衛制度を確立する。

図書隊と良化特務機関との永きに渡る抗争に突入した。

正化31年。
高校時代に読みたい本と自分自身を助けてもらったことがある笠原郁が図書隊に入隊した。郁はその図書隊員を王子様と慕っていた。

彼女を待っていたのは、二等図書正・堂上による地獄の特訓の日々だった。堂上は郁を助けた隊員のことを愚かだと非難する。
男子顔負けの身体能力だけが取り柄の笠原は、堂上の過酷な訓練にも音を上げず、女性初の図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に大抜擢される。

堂上や小牧幹久の下、同期の手塚光や柴崎麻子といった仲間に囲まれ過酷な訓練と図書館業務をこなしていく。
そんな中、郁はなぜか優しく助けてくれた憧れの隊員とは真逆であるはずの堂上のことを意識しはじめる。

小田原にある情報歴史図書館が閉館されることになる。
情報歴史図書館が有するすべての資料は関東図書隊に移管されることになったが、その中には「メディア良化法」に関する報道資料が含まれていた。

それは「メディア良化法」成立の裏側に触れていると言われており、メディア良化委員会はその報道資料を狙っている。
移管の日には図書隊とメディア良化委員会との衝突が避けられないことが決定的だった。

戦いのラッパが鳴った…。
郁は図書基地司令・仁科巌の護衛にまわることになる。
戦闘配備から外されたことにショックを隠せない郁に、堂上は何も言わない。

小田原で図書隊とメディア良化隊の全面対決がはじまったとき、仁科巌と郁が誘拐されたとの知らせが届く。
図書隊は情報歴史図書館からの撤退を決断せざるを得なかったが…。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

図書館戦争
(2013年)

監督:佐藤信介
原作:有川浩「図書館戦争」
脚本:野木亜紀子
音楽:高見優

出演:
堂上篤/岡田准一
笠原郁/榮倉奈々
小牧幹久/田中圭
手塚光/福士蒼汰
折口マキ/西田尚美
玄田竜助/橋本じゅん
武山健次/鈴木一真
尾井谷隊長/相島一之
平賀警部補/嶋田久作
稲嶺和市(写真)/児玉清
柴崎麻子/栗山千明
仁科巌/石坂浩二

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