感想/コメント
今回の主人公はポルトス。
ポルトスの生まれ育った場所がスラム街の”Cour des miracles” ”The Court of Miracles”
「奇跡の街」「奇跡の宮廷」「奇跡の法廷」などと訳されます。
スラム街は太陽王と呼ばれたルイ14世(このマスケティアーズに出てくるルイ13世の子)の治世にもっとも広がってしまったようです。
地方からの貧農がなだれ込んだりして形成されたらしく、治安も衛生面も悪かったようです。
今回の話にも出てくるように、いろいろな「奇跡」が起きるエリアとして知られていた場所です。「奇跡」は今回のドラマの中に出てくる類だったらしいですが…。
レ・ミゼラブルやノートルダムの鐘にも登場するエリアです。
「マスケティアーズ」シリーズ
シーズン1
シーズン2
- 危険な男
- 庶民になった国王
- 正義の反逆者
- 天使が見た悪夢
- 嘆きの領主
- 選べない選択
- 姫の秘め事
- 親父の真実
- 愛と憎しみの炎
- 愛に負け、愛に勝つ
シーズン3
- 戦利品
- パリの飢え
- 戦友
- 王室強盗
- シャトレ脱獄
- 最後の闘争
- 見掛け倒し
- 戦争捕虜
- 条約
- 戦いの行方
あらすじ/ストーリー
白目をむいたポルトスが目を覚ました。ポルトスは誕生日の夜に飲み過ぎて泥酔して、路上で寝ていたのだった。
目を覚ますと、横には頭を撃ち抜かれた男が倒れていた。そこへ親衛隊がやってきて、ポルトスは逮捕される。裁判の結果は死刑。
ポルトスの移送中に、何者かがポルトスを助けた。そして、ポルトスが連れてこられたのは、「奇跡の街」だった。ここはポルトスの生まれ育った場所。パリの一等地にあるスラム街だ。
ポルトスを助けたのは幼なじみのシャロン。シャロンは「奇跡の街」の帝王として君臨していた。そして、ポルトスの元恋人フリーと付き合っていた。
ポルトスは殺人をしないと信じるアトスとアラミスは、無実を証明するために捜査を開始した。
殺されていた男の身元が分かった。ジャン・ド・モーヴォワザン。没落貴族の息子だった。そして、至近距離から銃弾を撃ち込まれていた。
ジャンの父親エミールに話を聞くと、数か月前からカルベール通りで部屋を借りていたそうだ。ジャンの部屋を訪ねると、書類の一部から大量の火薬購入の契約書が見つかった。サインはジャンの名前でなされている。
プロテスタントの牧師でフェラン牧師を訪ねた。礼拝と説教の予定が書かれた案内も見つけたのだ。アラミスはカトリックのモーヴォワザンがプロテスタントの教会を爆破しようと計画したのではないかと考えた。
フェラン牧師に話を聞くと父親のエミールはカトリックに改宗したが、モーヴォワザン家は代々プロテスタントだったそうだ。となると、プロテスタントの教会を狙ったものではないのか?そして、フェラン牧師に火薬購入契約書のサインを見せると、サインはエミールが書いたものであることが分かった。
エミールは「奇跡の街」一帯を買い占めていた。没落したモーヴォワザン家を再興するため、「奇跡の街」を破壊すれば、一帯は一等地。莫大な金が入ってくるはずだ。エミールはそのためにシャロン買収して、火薬の入った樽を「奇跡の街」に運び込ませていたのだ。
ポルトスは誕生日の夜に何があったのか思い出した。ジャンの死体のそばにいたのは父親のエミールだった。エミールは「奇跡の街」の爆破に反対する息子のジャンを撃ち殺したのだ。そして、ポルトスを気絶させ、殺人の罪を着せたのはシャロンだった。
シャロンはフリーに一緒に「奇跡の街」から出ようと説得した。だが、フリーは居残るという。フリーは「奇跡の街」が爆破されることを知らないからだ。
アトス、アラミス、ダルタニアンらの活躍により、爆破計画は阻止できた。
ポルトスとシャロンが争った。そして、シャロンはポルトスの腕の中で息を引き取った。一方、エミールは貴族としての誇りを保つため銃で自らの命を絶った・・・。
監督・俳優など
ダルタニアン/ルーク・パスカリーノ
アトス/トム・バーク
アラミス/サンティアゴ・カブレラ
ポルトス/ハワード・チャールズ
トレヴィル/ヒューゴ・スピアー
リシュリュー/ピーター・カパルディ
ミレディ/メイミー・マッコイ
コンスタンス/タムラ・カリ
ルイ13世/ライアン・ゲイジ
アンヌ王妃/アレクサンドラ・ダウリング
ヴォワザン公/アントン・レッサー
シャロン/アシュリー・ウォルターズ
フリー/フィオナ・グラスコット