感想/コメント
5年間に起きた銃士隊の惨劇を題材にしています。今回の主人公はアラミスです。
アラミスは原作では、聖職者として生きることに憧れている知性派として描かれています。色男でもあります。
ドラマでは今のところ、聖職者にあこがれている節は全然見当たりませんが、今後はそうした色合いも出てくるのでしょうか。
さて、サヴォワは、現在のフランス南東部にあります。かつては、現在のイタリア領とスイス領にも一部またがっていたようです。ローヌ=アルプ地域圏のサヴォワ県とオート=サヴォワ県にあたります。
ドラマに登場するサヴォワ侯爵は名前が出てきませんが、婦人がルイ13世の妹ということになると、ヴィットーリオ・アメデーオ1世になります。婦人でルイ13世の妹はクリスティーヌ・ド・フランスです。
さて、年齢を確認してみましょう。
ヴィットーリオ・アメデーオ1世は1587年~1637年。即位は1630年で、治世は7年間だけでした。
ダルタニアンは史実では1615年(と推定)~1673年。ドラマでは20歳ころの青年を描いている感じなので、ヴィットーリオ・アメデーオ1世の晩年頃になります。
一方、デュマによる原作での年齢は、ダルタニアンは1605年生まれということになっていますので、10歳ほど年を取ってしまいます。
そうすると、ヴィットーリオ・アメデーオ1世が即位したばかりのことということになります。
ですが、5年前には既にヴィットーリオ・アメデーオ1世が即位している設定なので、原作の年齢ではなく、史実の年齢で考えないとつじつまが合わなくなるようです。
「マスケティアーズ」シリーズ
シーズン1
シーズン2
- 危険な男
- 庶民になった国王
- 正義の反逆者
- 天使が見た悪夢
- 嘆きの領主
- 選べない選択
- 姫の秘め事
- 親父の真実
- 愛と憎しみの炎
- 愛に負け、愛に勝つ
シーズン3
- 戦利品
- パリの飢え
- 戦友
- 王室強盗
- シャトレ脱獄
- 最後の闘争
- 見掛け倒し
- 戦争捕虜
- 条約
- 戦いの行方
あらすじ/ストーリー
5年前まで銃士だったマルサックがパリに現れた。銃士から脱走したので、見つかれば重罪となる。
マルサックの目的はサヴォワ公爵に復讐すること。サヴォワ侯爵と妻でルイ13世の妹がパリを訪れていたのだ。
サヴォワ侯爵は条約の締結のためにパリに来ていたのだが、もう一つ目的がある。5年前に失踪した大臣クリュゼの所在を探りに来たのだ。侯爵はフランスが拉致したと考えていた。もしそうなら、条約の締結はあり得ない。
5年前。銃士隊が襲われ、20名が命を落とした事件が起きた。マルサックとアラミスはその時の当事者だった。アラミスは怪我で動けず、マルサックは殺される仲間の助けに行けなかったことを悔い、姿を消したのだった。この事件の首謀者がサヴォワ侯爵だと思われた。
マルサックは銃士達を殺した犯人の一人を捕まえていた。アラミスと、アトス、ポルトス、ダルタニアンは、その犯人から信じられない言葉を聞く。銃士たちの大虐殺に銃士隊長のトレヴィルが関与しているというのだ。
真実かどうかを突き止めるために4人は動く。アラミスは、トレヴィルの部屋に忍び込み、記録を探したが、当日の記録だけがなくなっていることを突き止めた。
マルサックがトレヴィルに詰め寄った。トレヴィルは5年前の銃士隊虐殺事件に関与していた。これは国王も枢機卿も知っていることだった。フランスがサヴォワに送り込んだスパイを守るためだった。だが、トレヴィルも欺かれていたのだった。銃士隊がサヴォワ侯爵を狙っているという話を流されたからだ。この情報が流されていなければ、悲劇は起きていなかったはずだった。
監督・俳優など
ダルタニアン/ルーク・パスカリーノ
アトス/トム・バーク
アラミス/サンティアゴ・カブレラ
ポルトス/ハワード・チャールズ
トレヴィル/ヒューゴ・スピアー
リシュリュー/ピーター・カパルディ
ミレディ/メイミー・マッコイ
コンスタンス/タムラ・カリ
ルイ13世/ライアン・ゲイジ
アンヌ王妃/アレクサンドラ・ダウリング
マルサック/JJ・フィールド
ゴンタール/エイドリアン・シラー
サヴォワ公国公爵/ヴィンセント・リーガン
公爵夫人/フィービー・フォックス