映画「言の葉の庭」(2013年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

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感想/コメント

映像美の映画

映像美の映画です。この映像美を際立たせるために、梅雨の時期が舞台に選ばれているとしか思えません。

光り輝く場所の映像が極めて綺麗。特に水辺の映像などは、リアルな映像よりも遥かに美しい仕上がりになっています。

水辺のシーンを見るためだけに、この映画を見てもいいと思います。

むしろ、この水辺のシーンだけ編集したものだけでも十分成立するように思いました。

VJをしている人にとっては、この水辺のシーンだけでも十分な素材となるでしょう。

とはいえ、一般的には、水辺のシーンだけでは映画として成立しないので、ストーリーが必要となるわけですが…。

あらすじ/ストーリー

出会い

タカオは雨の日には授業をサボって、新宿御苑の庭園にいくことにしていた。

そして、いつもの東屋で靴のデザインを考えていた。タカオは靴職人を目指す高校生だった。

ある雨の日、タカオがいつも座っている東屋のベンチの斜め向かいに女性が座っていた。

女性は昼間からビールを飲み、つまみはチョコレートだった。女性はユキノといった。

どこかで会ったかとタカオが尋ねると、ユキノは否定したが、何かに気が付き短歌を言い残して去っていった。

『雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ』

雨の朝

その日から、雨の日の午前に二人は会うようになる。

タカオは誰にも話せなかった靴職人になる夢を語った。ユキノはそんなタカオを見ているだけだった。

ユキノは味覚障害を患っていた。味を感じるのがビールとチョコレートだけだった。

だが、タカオの作ってくれる弁当の料理に味を感じられるようになる。

ある日、ユキノはタカオに「靴作りの本」をプレゼントし、タカオは今作っている靴をユキノのために作ることにした。

梅雨明け

梅雨が明け、雨の降る日が少なくなった。しばらく二人は逢わなくなった。

2学期になった夏のある日、タカオは学校でユキノとすれ違い、ユキノが自分の高校の教師だったことを知った。

ユキノは古文の教師だったが、生徒の嫌がらせによって退職に追い込まれたことを知った。

嫌がらせは、学生と先生の変な関係があったといううわさだった。それは、ユキノに片思いしていた男子のことを好きだった女子が広めた嘘のうわさだった。

タカオはユキノを退職に追い込んだ3年生の女生徒・相沢に会いに行き、相沢の頬を叩いたが、その取り巻きの男子生徒に返り討ちにされてしまう。

庭園に向かったタカオはユキノと出会い、万葉集の返し歌を口ずさんだ。

『雷神(なるかみ)の 少し響みて 降らずとも 我は留らむ 妹し留めば』

新たな出発

急な土砂降りで二人はずぶぬれとなった。二人はユキノのマンションへ行って、濡れた服を乾かすことにした。

乾かしている間、タカオは二人分の料理を作った。そして、二人とも今が一番幸せだと感じていた。

タカオはユキノへの好意を口にしたが、ユキノははぐらかすかのように地元の四国に帰ることを告げた。

タカオは帰ると告げてユキノの家を出た。ユキノはこのままでは後悔すると思い、ドアを開けてタカオを追いかけた。

階段を下りるタカオに追いついたユキノはタカオに抱きつき、一人で我慢してきた気持ちや感情を全部吐き出して泣いた。

冬。四国で教師となったユキノからタカオへ手紙が来るようになった。

タカオは完成した靴を手に庭園を訪れ、いつもの東屋に靴を置いた。ユキノのための靴だった。

タカオは、雨の日は二人とも歩く練習をしていた日々だったのだと回想した。

そして、もっと遠くまで歩けるようになったら、ユキノに会いに行こうと誓った。

映画情報(題名・監督・俳優など)

言の葉の庭
(2013年)

監督 / 新海誠
演出 / 新海誠
演出助手 / 大賀まこと
絵コンテ / 新海誠
プロデューサー / 川口典孝
制作プロデューサー / 伊藤耕一郎,酒井雄一
原作 / 新海誠
脚本 / 新海誠
脚本協力 / 松田沙也
キャラクターデザイン / 土屋堅一
作画監督 / 土屋堅一
美術監督 / 滝口比呂志
色彩設計 / 三木陽子,新海誠
撮影監督 / 新海誠
編集 / 新海誠
音響監督 / 山田陽
音響効果 / 森川永子
音楽 / 柏大輔
音楽プロデューサー / 小川智弘
エンディングテーマ / 秦基博『Rain』

声の出演
秋月孝雄(タカオ) / 入野自由
雪野由香里(ユキノ) / 花澤香菜
タカオの母 / 平野文
タカオの兄 / 前田剛
タカオの兄の彼女 / 寺崎裕香
松本 / 井上優
佐藤 / 潘めぐみ
相沢 / 小松未可子
森山 / 早志勇紀

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