このアルバム
商業ベースが鮮明になったアルバムです。それに伴って、ビッグバンドになる先駆けとなったアルバムでもあります。個人的にはこれ以降に興味がなくなってしまったアルバムになりました。
出来が悪いとは思わないですが、ポップスとしての面白さがなくなったように感じられます。ポップスが本来持つ楽しさよりも、コマーシャル的な曲の展開が耳についてしまいます。
the Corrsはライブ・バンドとしてのクオリティも高いと思うのですが、このアルバムではライブ感よりも、完成度を高くしているためより一層そう感じてしまうのだろうと思います。
1枚目の「Forgiven Not Forgotten」が、長く聴けるアルバムだとすると、枚数を重ねる毎に消費される音楽へと移行していっている感じがあります。
the Corrs(ザ・コアーズ)プロフィール
コアーズは、長男であるジム(Jim Corr : Keyboards, Guitar, Vocals,1968年7月31日生まれ)を中心にシャロン(Sharon Corr : Violin, Vocals,1970年3月24日生まれ)/キャロライン(Caroline Corr : Drums, Badhran, Vocals,1973年3月17日生まれ)/アンドレア(Andrea Corr : Lead Vocals, Tin Whistle,1974年5月17日生まれ)の3姉妹を加えた、コアー兄妹によるバンド。
結成は1990年、デビューは1995年。1995年にデヴィッド・フォスターのレーベルから1stアルバム「遥かなる想い」をリリース。
2000年にリリースした3rdアルバム「イン・ブルー」は、アメリカでもプラチナ・アルバムを獲得するなど、日本を含む全世界で軒並みヒットを記録。この「イン・ブルー」は、従来のケルト色の強いサウンド・プロダクションから一転、USメイン・ストリーム路線のストレートなポップへ転換した。
元々のサウンドは、アイルランドの伝統的なケルト・サウンドにポップスを融合させたもの。ケルティックなテイストをちりばめたシックなサウンドだった。「悲しみの中にも希望がある」と自らの音楽性を称するように、哀愁と温もりが共存した楽曲が持ち味。
曲目
the Corrs
“In Blue”
2000
143Records/Warner Music
- Breathless
- Give Me A Reason
- Somebody for Someone
- Say
- All the Love in the World
- Radio
- Irresistible
- One Night
- All in a Day
- At Your Side
- No More Cry
- Rain
- Give It All Up
- Hurt Before
- Rebel Heart
2000年の他のアルバム