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Talvin Singh / Jajoukaの鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)

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このアルバム

きわめて民俗的、そして呪術的なアルバムだ。その独特の世界観は、日本では滅多に接することの出来ないものであるのは確かである。

このアルバムはUK在住インド系2世で、タブラ奏者、ミキサー、プロデューサーのタルヴィン・シンが、モロッコの儀式音楽集団「マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカ」と共演。

タルヴィン・シンのスタイルは「タブラトロニクス」といわれる。このアルバムでも存分に発揮されているタルヴィン・シンのタブラであるが、様々な音楽ジャンルとタブラをエレクトロニクスに融合させるのがタブラトロニクスである。

このタブラとマスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカの演奏というのが上手くマッチングするから不思議である。

マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカの演奏は手数の多いパーカッションが不思議なトランス感覚に導いてくれる。

一番の呪術感を感じさせるのは9曲目や10曲目だろう。キックが完全に入れば、立派なトランスとなる。

このアルバムでは、完全に生の演奏だけというのもあり、タルヴィン・シンらしい感じがするのは途中からであろうが、この生演奏はそれはそれでタルヴィン・シンとマスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカのそれぞれのテクニックをぞんぶんに見せつけられるので、聴き応えはある。

マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカは1968年にローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズがモロッコで現地録音した伝説的なアルバムに参加したこともあるようだ。

アルバム構成は悪くないと思うが、この世界観がよほど好きでないとすぐに飽きるかもしれない。

コンピレーションの中に数曲入っている方がいいのかもしれない。ちなみに、私はすぐに飽きてしまった。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「美しき曲たち ワールドでファンタジックな音色」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
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曲目

Jajouka

The Master Musicians of Jajouka Featuring Bachir Attar
2000
label : Polygram

Talvin Singh

1 Up to the Sky, Down to the Earth
2 The Truth Forever
3 Searching for Passion
4 Taksim
5 You Can Find the Feeling
6 The Blessing for the World from God Only
7 Jammin in London
8 The House of Baraka
9 Above the Moon
10 Magic of Peace
11 Magic of Peace (Remix by D.B.A.)
12 You Can Find The Feeling (Radio Edit)

アルバムの評価

★★★★★☆☆☆☆☆
【評価の内訳】2.5
【構成・バランス】B=1.5
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.0
Aランク:-
Bランク:-

Talvin Singh(タルヴィン・シン)

イーストロンドンで生まれ育ったインド系2世。5歳ころからタブラを叩きはじめる。普通のイギリス人少年と同様にパンクやアシッド・ハウスにも親しんだ。
インドにタブラの修行をし、凄腕のタブラ奏者となってイギリスへ帰国。マドンナの「レイ・オブ・ライト」への参加は有名。ビョークの「デビュー」で一躍タブラ奏者/アレンジャーとしての才能を強く印象づける。フューチャー・サウンド・オブ・ロンドン、マッシブ・アタックといった大物アーティストとも共演をしている。
クラブ・ミュージックの最前線へ切り込み、ドラムンベースにインスパイアされ、インドの伝統音楽とミックスするなど果敢な実験を行う。1998年、ソロ名義による1stアルバム「O.K.」を発表。

Jajouka:
ジャジューカは、モロッコ北部のリフ山脈の山村の名前、もしくはそこに伝わる儀式音楽を指す。演奏家たちは代々特別の家系に育ち、音楽だけに専念している。

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