(映画)新少林寺/SHAOLIN(2011年)の感想とあらすじは?

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感想/コメント

少林寺から正式な許可を得て撮影された少林寺映画です。これは1982年に公開された「少林寺」以来のことです。なお、同映画でジェット・リーが一躍スターに上り詰めることになりました。

辛亥革命の翌年という混乱した中国を舞台にしており、軍閥の私利私欲により民衆がいかに過酷な状況にあったのかを交えながら描かれています。

過酷な運命は多くの民衆だけでなく、主人公たちにも、そして少林寺も襲いかかります。

映画自体は決してハッピーエンドではありません。ですが、最後に一筋の希望を残して終わります。

少林寺から正式な許可を得て撮影された少林寺映画

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

1912年、辛亥革命の翌年。

革命によって清王朝が倒れたものの、西洋列強による侵略や国内の内乱で、中国全土では軍閥たちによる私利私欲の覇権をめぐる戦いが絶えず起きていいた。

登封市(現河南省鄭州市)にある少林寺の僧侶たちは、おびただしい数の死骸の中から、まだ息のある人々を救助していた。そんな中、逃亡した敵の大将を追い、馬に乗った軍人たちが少林寺に土足で踏み込む。粗暴で傲慢な将軍・侯杰は、少林寺の中で敵の大将を無残に撃ち殺し、少林寺を愚弄して去る。

権力拡大の野望を抱く侯杰だったが、冷酷で無慈悲な彼にも、愛する妻と娘がいた。

侯杰は、富と権力に執着するがあまり、義兄弟の契りを交す将軍に対してある謀略をめぐらせるが、実行を前にそれが発覚してしまう。これは腹心の部下・曹蛮による裏切りだった。

窮地から家族を連れて逃亡を図るが、目前で愛娘が事故にあってしまう。侯杰は妻・顔夕や愛娘・勝男、そして地位も名誉もなにもかもを失う。そして自身も懸賞金のかかったお尋ね者となってしまう。

侯杰は愛する一人娘を失い、悲しみに暮れてさまよう。少林寺の料理係・悟道に助けられる。

そのなかで侯杰は、自らが行なってきた悪事、権力に執着してきたことがどれだけ愚かなことだったかを悟る。そして、人が生きていく上で本当に大切なものはなにか?を見つめ直す。そして髪を切り、出家することを決意した。

悟りを開いた侯杰は僧侶を率い、戦火に追われる平民たちと少林寺を決死の思いで守るのだが……。

「御仏の教えを請う者を拒んではならない」と説く少林寺の高僧の言葉もあり、侯杰は、髪の毛を剃り落として少林寺の僧として仏門に入る。侯杰はあらゆることに真摯に向き合い、すべての罪を悔い改めて少林武術を修得していく。

やがて戦火は激しくなり少林寺へ多くの人々が避難して来た。そして少林寺に侯杰がかくまわれていることを知った曹蛮は、民衆・僧侶・寺院への容赦のない攻撃をはじめる。

砲弾で爆発が続くなか、仏間で侯杰と元腹心の部下、曹蛮が最後の対決をしていた。曹蛮は、権力への渇望と、部下として尽くしてきた侯杰への屈折した思いを胸に抱いていた。侯杰は命を狙われている危機に及んでもなお、慈悲の心で彼を説得しようとする。

映画情報(題名・監督・俳優など)

新少林寺/SHAOLIN
(2011年)

監督:ベニー・チャン
アクション監督:コリー・ユン
アクション指導:リー・チュンチー
音楽:ニコラ・エレラ、アンソニー・チュウ

出演:
侯杰(こうけつ)/浄覚(じょうかく)/アンディ・ラウ
曹蛮(そうばん)/ニコラス・ツェー
額夕(がんせき)/ファン・ビンビン
悟道(ごどう)/ジャッキー・チェン
浄能(じょうのう)/ウー・ジン
方丈(ほうじょう)/ユエ・ハイ
浄海(じょうかい)/ユィ・シャオチュン
索降図(ソルント)/ション・シンシン
浄空(じょうくう)/シー・イェンレン

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