Serve Chilled 59の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)

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このアルバム

Hed Kandiの夏のチルアウトシリーズServe Chilledが久々にリリース。

2004にリリースしたWinter Chill 06.04の出来がひどく、これでHed Kandiはチル・アウトから撤退するのかと思ってしまったが、ジャケットも一新され内容も良くなっている。ただし、2枚目にいまひとつの所がある。

Hed Kandi Records の創設者でもあったMark Doyleがレーベルを離脱し、このシリーズもMark Doyleから移っている。

また、Hed Kandi自体もMinistry of Soundに買収され、レーベルとしての色が変わっていくのかも知れない。おそらくは、Ministry of Soundの得意でないオシャレ系、ダウンテンポ系統をHed Kandiが担当するのだろうと思う。

そうすると、Ministry of Soundからもその系統の人間がHed Kandiに流れるはずなので、質が上がる可能性がある。それに期待したい。

このアルバムに収録されているのは必ずしも2006年を代表する曲ばかりでなく、少し前の曲もふんだんに入れている。こうした柔軟性は良い感じである。

DISC1

1曲目:少し神秘的な感じで始まり、ジャジーに変化していく。4 Heroならでは、安心して聞ける。

2曲目:ボヘミアの夕日。これは、ボヘミアというより、ドラキュラ伯爵のトランシルバニアをイメージしたのでは?1997年の曲。

3曲目:ボーカルの声質のためだろうか、Bentの曲はラウンジに近い。ムーディなのだ。

Bentはイギリスのノッティンガム出身のSimon MillsとNeil Tollidayによるユニットです。

それぞれ別プロジェクトでも活動もしています。ジャンルはElectronicaとされることが多いようです。

4曲目:これもラウンジに近い。風の鳴るような音も使っており面白い。

5曲目:ベーシックな部分にブラックの影響がある。

6曲目:Real Ibiza 7Café del Mar Ibiza Classics 1にも収録。

7曲目:Trip Hopの影響があるが、曲に渇いた感じがある。

8曲目:しっとりとしたジャジーな雰囲気。男性ボーカルの声質も雰囲気をもり立てる。

9曲目:Real Ibiza 7にもDead Composers名義で収録。

10曲目:Sweet Mornigとは何とも甘ったるい題名。恋人と過ごした日の朝をイメージしたのだろうか。そう考えると、まだ余韻に浸っている時の感じを曲にしたのだろうなぁ。Luftkastellet2Café del Mar Ibiza Classics 1にも収録。

11曲目:Copnehagen Airport terminal 2にも収録。

12曲目:Phil MisonとPete Herbertによるユニット。Phil Misonの曲としてはチル・アウトというよりラウンジに近い。

13曲目:北欧のDNMレーベルらしい。シンプルでいながら小粋な感じ。このレーベルは結構良いんだよねぇ。

DISC2

1曲目:映画音楽の巨匠・Henry Manciniの曲。東南アジアな感じかと思いきや、映画音楽のような感じでもある。1960年の曲。
Café del Mar Ibiza Classics 3にも収録。

2曲目~6曲目:いまひとついただけない。

7曲目:穏やかな大海原にヨットで揺られて日差しを浴びたときの思い出なのだろうか。Real Ibiza 5にも収録。

8曲目:アフリカンなリズムにインドのシタールの組み合わせ。Café del Mar Ibiza Classics 1に収録。

9曲目:ブラジリアンの暖かさと陽気さに、ほのかにボッサの憂いも加わる。

10曲目:クリアボイスの女性がカルマ(業)と歌うが、陽気なラテンのため、陰気な感じがしない。このボーカルは他でも使ってもらえそうな声質だと思う。このアルバムの中ではこの曲は好きな部類に入る。

11曲目::Copnehagen Airport terminal 2にも収録。

14曲目:チル・アウト、ラウンジというよりはフロアライクな若干アッパーな曲。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
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曲目

Serve Chilled 59
2006
Serve Chilled 59
Label:Hed Kandi
Track Selection by Jim Breese , Andy Warburton and Phil Faversham

DISC1 ARTIST / TITLE
1 4Hero / Conceptions
2 Jazzanova / Bohemian Sunset
3 Bent / Beautiful Otherness
4 Lars Bartkuhn & His Passion Dance Orchestra / Thought Of You
5 Secret Stealth / Dream Of You
6 Ganga / Hi-Fi Love (Kenneth Bager Re-edit)
7 True Stories / Crazy Girls
8 Funky Lowlives / Float Through Stars (Boozoo Bajou Mix)
9 Coco & Puttnam feat. Cathy Battistessa / Starlight
10 Ganga / Sweet Morning
11 Jeff Bennett’s Lounge Experience feat. Alexandra / Let’s Come Together
12 Frontera / Rouge
13 Tennishero / Alone
14 Cagedbaby / Hello There

DISC2 ARTIST / TITLE
1 Henry Mancini / Lujon
2 Nouvelle Vague / (This Is Not) A Love Song
3 Rae & Christian feat. Bobby Womack / Get A Life
4 Max Sedgely / Slowly
5 Crazy P / Sweet Feeling
6 Hey Negrita / Losing You (Nick Franglin of Lemon Jelly Mix)
7 Fenomenon / Pacific Memories
8 Christophe Goze / Manana (Afterlife Mix)
9 Sandboy / Viver (Butti 49 Re-fusion)
10 Bah Samba feat. Isabel Fructuoso / Calma
11 Dalminjo feat. Hilde Drange / Love Affair
12 Teddy Rok Seven / Feel (Afterlife Remix)
13 Amberflame / Rise Hour
14 Defender / Bliss

アルバムの評価

★★★★★★★☆☆☆
【評価の内訳】3.9
【構成・バランス】B=1.5
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.4
Aランク:
 Disc1:-
 Disc2:-
Bランク:
 Disc1:1曲目、3曲目、4曲目、10曲目、13曲目
 Disc2:7曲目、9曲目、10曲目、11曲目、14曲目

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