感想/コメント
娯楽映画として十分に楽しめます。勧善懲悪の娯楽映画なので、時代考証などの歴史的なリアリティを考えてはいけません。
ラブロマンスあり、アクションあり、最後にサプライズの俳優の登場ありと、てんこ盛りです。
予定通りに物語が進んで行ってくれる安心感を満喫すべき映画です。日本でいえば、いわば水戸黄門を映画化するような感じではないかと思います。
ロビン・フッド役はケヴィン・コスナーです。
なお、主題歌のブライアン・アダムスの「Everything I Do I Do It For You」はチャートで1位に輝きました。この時期から2000年前後までの映画は洋の東西を問わず、映画と音楽のタイアップの全盛期だったように思います。
タイアップは今となっては古すぎる手法で、あまり効果がないように思いますが、この時期はとても効果が高かった手法です。
この手法は、ネットの普及とともにだんだんと効果が薄れ、廃れていっているように思います。
無理やり感のあるタイアップではなく、映画にマッチした音楽を(歌である必要はない)必要とする時代になってきたということでしょうか。
ラッセル・クロウ主演のロビン・フッド(2010年)と見比べるのも面白いです。こちらはロビン・フッドがいかにして誕生したかという、ロビン・フッドになる前の物語です。
十字軍を舞台にしているのがオーランド・ブルーム主演のキングダム・オブ・ヘブン(2005年)。
13世紀末スコットランドの独立と開放を目指して戦ったウィリアム・ウォレスの生涯を描いたのがブレイブハート(1995年)…メル・ギブソン主演
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
12世紀後半。
父への反発心から獅子心王リチャード率いる十字軍遠征に参加した英国貴族ロックスリー卿の息子のロビン。
イスラム軍に捕らわれ、処刑を待つ身だったが、脱出に成功。だが、脱出の途中、親友ピーターが犠牲となり、行きがかり上ムーア人のアジームを助けることになった。
ロビンは恩を返すというアジームと一緒に故国へ戻って来た。
ロビンを待っていたのは焼き討ちにあって廃墟となったロックスリーの城と、むごたらしく晒された父の遺体だった。
生き残っていた執事ダンカンから、ノッテンガムの代官ジョージが父を殺したことを聞かされる。
ジョージは国王の留守を狙って王位をねらっている。そこで、非協力的なロビンの父に悪魔崇拝者の汚名を着せて惨殺し、領土を没収したのだ。領民には苛政と暴虐をもって苦しめている。そのダンカンは目をつぶされていた。
ロビンは父の汚名返上と復讐を誓った。
ロビンはピーターの妹で、王の従兄妹である幼馴染みのレディ・マリアンと再会した後、アジームと共にシャーウッドの森に逃げ込んだ。
そこには、ジョージへの反乱軍の長リトル・ジョンがいた。ロビンは、烏合の衆であった彼らを真の反乱軍としてまとめあげる。
反乱軍のひとりであるウィル・スカーレットはロビンに対して常に反抗的であった、彼にはある思いがあった…。
ロビンとその仲間は代官一味を打倒するために行動を開始した。
反乱軍は、ジョージに組する貴族から金品を略奪し、貧しい人々に分け与え、ジョージを圧迫していった。
民衆はロビンのことをロビン・フッドと呼び称えた。
修道士タックも仲間に加わり、反乱も順調かと思われたが、ジョージの逆襲が始まり、謀略により、ロビンに協力していたマリアンが誘拐される。
反乱軍のアジトであった森がジョージに急襲され、壊滅的打撃を受けてしまう。
仲間も多く捕らわれ、処刑されようとしていた。ロビンたちは捕らわれた仲間の救出作戦を練った。それは、ジョージとの最後の決戦だった…。
映画情報(題名・監督・俳優など)
ロビン・フッド
(1991年)
監督:ケヴィン・レイノルズ
製作:ジョン・ワトソン、ペン・デンシャム、リチャード・B・ルイス
原案:ペン・デンシャム
脚本:ペン・デンシャム、ジョン・ワトソン
音楽:マイケル・ケイメン
歌:ブライアン・アダムス”Everything I Do I Do It For You”
ロビン・フッド/ケヴィン・コスナー
アジーム/モーガン・フリーマン
ウィル・スカーレット/クリスチャン・スレーター
マリアン/メアリー・エリザベス・マストラントニオ
ジョージ代官/アラン・リックマン
リトル・ジョン/ニック・ブリンブル
タック修道士/マイケル・マクシェーン
ガイ・ギズボーン/マイケル・ウィンコット
魔女モーティアナ/ジェラルディン・マクイーワン
ヘレフォードの司教/ハロルド・イノセント
ウルフ/ダニエル・ニューマン
ダンカン/ウォルター・スパロウ
ピーター/リアム・ハリガン
リチャード王/ショーン・コネリー
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