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(ドラマ)ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪(シーズン2)(2024年)全8話の考察と感想とあらすじは?

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力の指輪 シーズン2

2022年から配信が始まったドラマ「力の指輪」のシーズン2です。2024年に配信されました。

「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」は「ホビット」や「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚です。

シーズン2で全ての指輪が誕生します。全ての指輪は次のとおりです。

3つの指輪は
 空の下なるエルフの王たちに
7つの指輪は
 岩の館のドワーフの君主に
9つの指輪は
 死すべき運命の人の子に
そして1つの指輪は
 暗き御座に座す冥王に

影横たわる
モルドールの国に
影横たわる国に

1つの指輪は
 すべてを統べ
1つの指輪は
 すべてを見つけ
1つの指輪は
 すべてを捕えて
暗闇の中につなぎとめる

影横たわる
モルドールの国に
影横たわる国に

Amazonオリジナルのドラマのため、Amazon Prime Videoでしか見ることができません。

見るためにはAmazon Prime Videoの会員になる必要があります。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。
映画とドラマの時系列順

ネタバレだらけですので、シーズン1をご覧になっていない方は要注意です。

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サウロンで表現されるのは

シーズン2はサウロンの物語です。

サウロンを表現する言葉として最も近いのが「ダーク・エンパス」という概念です。

象徴的なのはシーズン2のエピソード2でケレブリンの前にサウロンが姿を変えて現れた時でしょう。

現れた時の姿は、神々しいものでした。

ですが、私達はサウロンが悪であることを知っています。

悪魔は天使の顔をしてやってくるといいます。

シーズン2では、天使の顔をして中つ国に住む者に近づいたサウロンが、どのように闇堕ちさせていくのかが注目です。

ダーク・エンパスという新しいパーソナリティ概念

ダーク・エンパスは新しい概念です。2021年に英国のノッティンガム・トレント大学の研究チームの調査によって明らかにされたパーソナリティです。

本来の意味のエンパスが情緒的な共感を示しますが、ダーク・エンパスは認知上の共感を示します。

情動的な共感とは、例えば、あなたが悲しいなら、わたしも悲しい、ということです。

認知上の共感とは、例えば、あなたが何を考え、なぜ悲しいのかわかる、ということで、他人の心を理解する能力を指すこともあります。

つまり、ダーク・エンパスは、エンパスとは異なり、相手の感情に共感していないのにもかかわらず、その人の視点に自分を重ね合わせて理解できるのです。

ダーク・エンパスは、通常の人よりも相手の感情を理解することに優れています。

その高い共感力を利用して、他人をコントロールし、言葉で相手を傷つけ、罪悪感を覚えさせたりします。

好ましいとされる共感力と、闇の特性の両方を持つのが、ダーク・エンパス=闇の共感者なのです。

ダーク・エンパスは、冷淡で感情を持たないダーク・トライアドよりも厄介な存在です。

ダーク・トライアドとは、サイコパス、マキャベリズム、ナルシシズムという3つの闇の特性の総称です。

最近は、サディズムを加えてダーク・テトラッドと称されることもあります。

これらの闇の特性は、闇の特性であるが故に、注意が払われてきました。

特にサイコパスは、共感力の欠如ゆえに重大な社会問題を引き起こすリスクがあるとされます。

しかし、ダーク・エンパスは、共感力という好ましいパーソナリティも有するが故に、その危うさを見過ごされてきました。

一方で、ダーク・エンパスは自身の攻撃的な性格を自覚しているともいわれます。

それゆえに自己嫌悪に陥り、敵意や怒りとなって現れる可能性も指摘されています。

ダーク・エンパスは共感力とダーク・トライアドやダーク・テトラッドの闇の特性を有しています。

闇の特性だけを有しているのであれば、傍目から分かりやすいのですが、そうではない点にダーク・エンパスの厄介さがあります。

闇の特性であるサイコパス、マキャベリズム、ナルシシズム、サディズムの特徴は次のとおりです。

  • サイコパス:うわべは魅力的ですが、本質的には冷徹です。そのため、社会規範から逸脱する生活を送る者が現れます。
  • マキャベリズム:他者を搾取し、冷笑し、洗脳する特性があります。
  • ナルシシズム:過剰な権利意識、優越感、誇大妄想が特徴的です。
  • サディズム:他者を傷つけ、それを楽しみたいという衝動を有しています。

こうした闇の特性は誰しもが多少なりとも持っているものですが、闇の特性が強すぎると問題を起こしがちです。

英国のノッティンガム・トレント大学の研究チームは闇の特性と共感力の関係を次の4つに分類しました。

  1. 闇の特性 低い 共感力 並み
  2. 闇の特性 低い 共感力 高い
  3. 闇の特性 高い 共感力 低い
  4. 闇の特性 高い 共感力 高い

1が普通で、2はエンパスと呼ばれることもあります。

3がサイコパス、マキャベリズム、ナルシシズム、サディズムと言われるパーソナリティです。

そして、4がダーク・エンパスです。

ダーク・エンパスは闇の特性を持ちつつも、外向的で、好感度が高く、人づきあいの才能に長け、カリスマ的な魅力を発揮するケースがあります。

人当たりは良いけれど、知らぬ間にコントロールされてしまう。まさに、天使の顔をしてやってくるのが、ダーク・エンパスなのです。

サウロンのパーソナリティそのものと言ってよいのではないでしょうか。

※あらすじなどは次のページです。

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