(映画)劇場版ポケットモンスター みんなの物語(2018年)の感想とあらすじは?

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ポケモンの劇場版21作目。

子供が楽しみにしていた映画。子供向けとしてはプロットが複雑になりすぎているのではないかと感じました。

「みんなの物語」というタイトルのため、2~3人の物語では格好がつかず、かといって10人となると話がまとまらなくなるから、5人くらいが丁度いいとなったのでしょうか。

とはいえ、5人でも話が拡散気味の印象です。加えて、本作のメイン・ポケモンとなるゼラオラにも物語があるので、計6人分の物語となります。

2時間を超える映画であれば、もう少し描ける部分があったのでしょうが、子供向けゆえの時間短さという制限の中では苦労したに違いありません。お蔭で、サトシとピカチュウは主人公というよりは狂言回しのような感じでした。

とはいえ、我が子は観終わってとても満足気だったので、それはそれでよかったです。

さて、今回はゼラオラとルギアが活躍するのだと思っていましたので、その期待感は見事に裏切られました。とくにルギアは、別にルギアでなくてもいいんじゃない?と突っ込みたくなります。

リアルにはうちの子はサン&ムーン編ですが、無印編など初期のものも見ています。本人的にはリアルタイムで見ているのと変わりません。

Amazonのプライム会員になっているので、プライム・ビデオが見放題なのですが、その中にポケモンがあり、かなりのシーズンを見ることができます。

そのため、我が家では過去のポケモンと、今のポケモン(サン&ムーン)をごちゃごちゃに見ています。

◎ポケットモンスター サン&ムーン(本作公開時のポケモンシリーズ)

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あらすじ/ストーリー

風祭り

マサラタウンのサトシと相棒のピカチュウは旅の途中で、風と共に暮らす街フウラシティを訪れた。フウラシティでは「風祭り」の最終日に向けて祭りが進んでいた。

祭りは、街に恵みの風を送るルギアのためのもので、ルギアは人とポケモンが仲良く暮らしているのを確認すると、来年も再び恵みの風を送ってくれるのだった。

リサ

リサはケガをして入院中の弟リクの見舞いに来た。そこでリクからポケモンをゲットしてくれと頼まれた。

ポケモンに興味のないリサは断ろうとしたが、リクはおしゃれなサングラスでリサを釣った。

上手く弟の口車に乗せられたリサは快く引き受けたが、家に帰ってから少し気が重くなった。

カガチ

祭りには各地から人がやってくる。カガチもそんな一人。カガチは妹のミアと病弱な姪リリィと一緒に祭りを楽しみにやってきていた。

口から出まかせで生きてきたカガチは、フウラシティの風祭りを楽しみにしている病弱な姪を心底かわいがっていた。

トリト

大勢の人を前にほらを吹くカガチを、陰から見ていたのは引っ込み思案の研究者トリトだった。トリトは研究発表を目前に控えていたが、人々の前で上手に発表できる自信がなかった。

リサはポケモンをゲットするために風祭りにやって来た。だが、どこにいるのかが分からない。

詳しそうにポケモンのことを話すカガチを見て、リクから頼まれたポケモンを見せた。

すると、カガチは、これはレアポケモンだと言って、山の方にいるとリサに教えた。リサは喜んで山の方へ向かった。

ポケモンゲットレース

風祭りでポケモンゲットレースが行われることになった。サトシとピカチュウはもちろん参加する。

カガチも自分を凄腕のポケモン・トレーナーだと信じ込む姪リリィにせがまれて参加することになった。

だが、カガチはポケモンをゲットできる自信がなかった。そこで、トリトの研究発表を手伝う代わりにレースへの協力を持ちかけた。リリィの前ではカッコイイ叔父でいたいのだ。

レースではカガチはトリトの指示通りに動いて上位に食い込んでいた。次々にポケモンをゲットしていくが、レース中に見かけたウソッキーはゲットせずにやり過ごした。

ヒスイ

ポケモン嫌いのヒスイがトリトの研究所を訪れた。その時に「あまいかおり」と同じ効果のある薬品をこぼしてしまう。

「あまいかおり」はポケモンを呼び寄せる効果がある。ポケモン嫌いのヒスイにとっては最悪の薬だった。次から次へと寄ってくるポケモンに困り果てていた。

ラルゴ

風祭りを横目に、市長の娘のラルゴが食べ物を持って出かけた。ラルゴが向かったのは街外れの森の奥の廃墟だった。

その壊れた入り口に食べ物を置いた。ラルゴは廃墟の中に声をかけ、去っていった。中にはポケモンらしい影があった…。

レアポケモン

ゲットレースではサトシは2位になり、カガチが優勝した。

優勝したカガチがインタビューのときに、リサに見せられたポケモンを思いながら、フウラシティにはレアなポケモンがいるようだとしゃべってしまう。

これがポケモンチャンネルを通して全世界に広まってしまう。

そのころ、暗くなった山道をリサが歩いていた。リクから頼まれたレアポケモンを探し続けていたのだ。

だが、ゼラオラの呪いのかかる森へ入りそうなところで見回りをしていた男性二人に止められた。リサが男性たちに事情を話し、探しているポケモンを見せた。

すると、リサが探しているのはどこにでもいるイーブイだということがわかった。全然レアではなかった。

カガチに騙されたことを知ったリサはポケモンゲットレースで2位になったサトシの助けを借り、イーブイを探し始めた。

イーブイ

翌朝、街中の至る所にイタズラの形跡があり、このままでは風祭りができないほどだった。

サトシたちは街のみんなと清掃活動を行った。そして、皆の協力で、風祭りは予定通り開催されることになった。

風祭りが再開されたが、このイタズラは「ゼラオラの呪いではないか」という噂が流れた。ゼラオラは50年前の山火事で野生のポケモンを見殺しにした人々を憎んでいると言い伝えられていた。

リサとサトシはイーブイを見つけた。バトルをしてゲットしなければならないが、リサはポケモンを持っていない。

リサはサトシからピカチュウを借りし、イーブイとバトルした。そして、初めてポケモンをゲットした。

研究所爆発

トリトの研究発表が始まろうとしていた。カガチが現れずトリトは一人で発表を始めることになったが、誤って発表用の動画ではなく、ゲットレースの不正動画を再生してしまう。

カガチの不正がバレ、カガチは可愛がっているリリィに大嫌いだと言われてしまう。

その時、研究所内で爆発が起きた。ロケット団が研究所にあった「ほうし」の効果を持つカプセルを盗み出したのだった。

サトシとピカチュウはすぐさまロケット団を追いかけた。爆発のおかげで研究所はパニックになっていた。逃げ惑う人々にもみくちゃにされ、リサのイーブイが怪我をした。

ポケモンセンター

その夜。ポケモンセンターには、イーブイを心配するリサ、研究所を爆破されたトリト、ポケモンが寄ってきてしまって困っているヒスイ、姪に嫌われてしまったカガチ、それぞれの姿があった。

そして、ロケット団に逃げられてしまったサトシとピカチュウが合流した。

風が止まった

風祭り3日目の早朝。街の風が止まった。

フウラシティに風を送るルギアが目印としている「聖火」が盗まれたので、ルギアは風を送る先が分からなくなってしまったのだ。

風力にエネルギーを頼っていた街は大混乱となっていた。市長はすぐさま原因の究明と復旧にとりかかった。そしてサトシが手伝うことを名乗り出た。

ピカチュウが聖火台に残された臭いをたどっていくと、トリトの元へたどり着いた。トリトの研究所にあったドーブルのインク液の匂いだったのだ。

トリトはドーブルのインクに反応するライトで犯人の足跡をたどることを思いついた。

ゼラオラ

森の奥の廃墟ではポケモンチャンネルでレアポケモンが街にいることを知った二人組のポケモンハンターがいた。

ラルゴは廃墟に隠れているポケモンを守るためにポケモンハンターに嘘を教えたが、目の前に飛び込んできたポケモンをゲットしようとしたので、隠れていたポケモンが現れてポケモンたちを守った。

現れたのはゼラオラだった。

ゼラオラは傷ついていた。ラルゴが森でポケモンたちと遊んでいるときに、上から岩が落ちてきた。

ラルゴとポケモンを守るために、ゼラオラは岩を体で受け、傷ついたのだ。ゼラオラが危うくポケモンハンターに捕まりそうになったところにサトシたちが現れた。

森の中の爆発

サトシと一緒に現れた父の市長の姿を見てラルゴは泣きながら真実を話した。

ゼラオラを守りたい一心で聖火を盗んだのだった。風祭りが中止になれば、ゼラオラを守れると思ったのだった。それを知った市長は、ゼラオラの呪いの真実を語った。

真実を語り終えたところで、森で大きな爆発が起きた。

ロケット団が盗んだ「ほうし」のカプセルが破裂したのだ。麻痺などの効果を持つ「ほうし」が森中に立ち込め、重い「ほうし」の煙は街へ向かって下りていった。街は瞬く間に4分の1が煙に飲み込まれた。

巨大風車

市長はすぐに対策を打つ為に街へ戻った。

皆は街を救うために動き始めた。サトシとラルゴはゼラオラを介護に向かった。

一人残されたリサは聖火を聖火台へ届けることになったが、走ることへの怖さがあった。

だが、イーブイが一生懸命に聖火を運ぼうとする姿を見て、リサは靴を脱ぎ捨て、聖火を戻すために走り出した。

トリトは煙を無力化する「しぜんかいふく」の効果を持つ薬を作るために研究所へ向かった。

研究所では避難の準備が進められていたが、トリトは渾身の勇気を振り絞って皆に協力を求めた。そして、研究所の仲間はそんなトリトの心意気に打たれ協力を申し出た。

ヒスイは薬を散布するため巨大風車を動かすために山を目指した。

ヒスイは50年前の山火事で最愛のポケモンのブルーを失っていた。

そのトラウマからポケモンを遠ざけていた。だが、ヒスイは自分の周りに集まっているポケモンたちに協力を仰いで前へ進んだ。

カガチはロープウウェイに取り残されている姪を救うため、嘘をつかないと決心した。

そして自分についてきてくれたウソッキーをゲットし、街を救うために行動し始めた。

山火事

山では爆発だけでなく、山火事が発生した。

目を覚ましたゼラオラは、火に包まれた森を見て怒り狂った。

50年前の悪夢を思い出したのだ。ラルゴとサトシが諭しても、ゼラオラは怒り狂い、気が鎮まる様子がなかった。

研究所ではあと少しで「しぜんかいふく」の効果を持つ薬ができるところだった。

だが、電気が途絶え、薬が作れなくなってしまう。トリトは己の持つすべての知識を駆使し「ラムのみ」から薬を創り出すことを思いついた。

「ラムのみ」は研究所に逃げ込んできたロケット団が商売の為に持っていたものだ。トリトは、完成した薬を持って山の上の風車を目指した。

薬散布と消火活動

そのころ、山の上ではヒスイが中心となって50年間動いていなかった巨大な風車を動かそうとしていた。

この巨大な風車を作ったのは若かりし頃のヒスイだった。ヒスイはカガチやポケモンたちの協力を得て、何とか巨大な風車を動かすことに成功した。

風車が動き始めたころ、トリトが薬を抱えて合流した。薬の散布はカガチが買って出た。カガチはウソッキーにすべてを託して、薬を風車に向けて投げた。そして、見事に薬の拡散に成功した。

だが山火事が収まっていなかった。

トリトの薬のお蔭で落ち着きを取り戻した街の人々は、山火事を止めるために山にやってきた。消火活動を懸命にやるが、火の勢いは止まらない。

それは人もポケモンも関係なく一緒に山火事を消そうと頑張る姿だった。必死に消火活動を行う様子を見て、ゼラオラの怒りは少しづつ治まってきた。

聖火台とルギア

そのころ、一晩中走り続けたリサが聖火台に上った。リサは高いところが苦手だったが、そんなことも忘れ必死だった。そして、聖火を台に戻した。

目の前にルギアが降臨した。リサは、ルギアに山火事を止めてほしいと願った。ルギアはリサの願いを聞き入れ、街に雨を降らせた。

風祭りの最終日。市長は「ゼラオラの呪い」の嘘を撤回し、人とポケモンが共に生きていくことを約束した。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

劇場版ポケットモンスター みんなの物語
(2018年)

監督 / 矢嶋哲生
エグゼクティブプロデューサー / 岡本順哉,片上秀長
プロデューサー / 下平聡士,松山進,知久敦,大日向俊
アニメーションプロデューサー / 加藤浩幸,和田丈嗣
原案 / 田尻智
脚本 / 梅原英司,高羽彩
キャラクターデザイン / 金子志津枝
総作画監督 / 西谷泰史,丸藤広貴
音響監督 / 三間雅文
音楽 / 宮崎慎二
アニメーションスーパーバイザー / 湯山邦彦

ナレーション / 石塚運昇

声の出演
サトシ / 松本梨香
ピカチュウ / 大谷育江
ムサシ / 林原めぐみ
コジロウ / 三木眞一郎
ニャース / 犬山イヌコ
ラルゴ / 芦田愛菜
リサ / 川栄李奈
トリト / 濱田岳
カガチ / 大倉孝二
ヒスイ / 野沢雅子
リク / 中川翔子
オリバー市長 / 山寺宏一

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