2020年に公開された映画ですが、COVID-19パンデミックの影響を受け、日本では劇場での公開はありませんでした。Disney+による配信となった作品です。
中国の伝説「花木蘭」をモデルとした作品です。ディズニーは1998年にアニメ「ムーラン」を公開して世界興収3億ドルを超えるヒットになりました。
その実写リメイク作品になりますが、アニメ版の忠実にリメイクすることにはこだわりませんでした。
大きな違いはミュージカル要素が無くなったことと、ムーランの守護竜ムーシューが出てこないことにあります。
劇場での公開がされなかった国があったため、世界興行収入は低いものになっていますが、特殊事情によるものですので、それをもとに大コケと判断するのは早計だと思う作品です。
本作品はDisney+であれば常時見ることができます。
感想/コメント
原作となる話は、老病の父に代わりに、娘のムーラン(木蘭)が男装して従軍し、突厥を相手に戦って、勝利ののちに帰郷するといういうものです。
北魏(386年~534年)の時代に成立した物語の様で、学会ではムーランは鮮卑族だったというのが主流のようです。
様々な設定が時代を超えているのも話題になったようです。まぁ、伝説・ファンタジーの世界ですので、それはそれで良いのではないかと思うのですが。
例えば、ムーランの一族が住んでいるのが福建土楼というのは、早くとも宋(960年~1279年)にならないと現れない建築様式であり、太極拳は元(1271年~1368年)の時代にならないと成立しないなどです。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
ムーランは幼い頃から強い「気」を持っていたが、それは戦士のものであり、女の子にはいらないものだった。
柔然と魔女
シルクロード。中国北西部。街が襲われた。
中国の王都では皇帝に報告がなされていた。シルクロードの都市6つが襲われ、陥落していたのだ。
敵は柔然。指揮をとっているのはボーリー・カーン。民は皆殺しにあい、生き残りは兵士が1人のみだった。
生き残った兵士が話し始めた。ボーリー・カーンと手を組んでいるのは、強い「気」を持つ魔女。
皇帝は軍を興した。ボーリー・カーンから民を守る。
皇帝軍への入隊
ムーランの結婚が決まった。だが、上手くいかなかった。
その時、皇帝からの命が来た。一家から男を一名を出すようにとの命令だった。
ファ家からは父が行くことになった。息子がいないからだ。
だが、ムーランが黙って家を出た。父の代わりに皇帝の軍に入るために。
軍隊の駐屯地に向かう途中、ムーランは不死鳥を見た。
軍隊に入り、ムーランは男としてバレないように過ごし、仲間と共に訓練を受けた。
ある時、「気」を出してしまった。それをタン司令官に見られた。
出陣
第四大隊が全滅した。ムーラン達の第五大隊が駐屯地に入った。
敵は半日の距離の所にいる。ムーランは震えていた。仲間を守る、そう誓った。
柔然は十二の部族をまとめ、攻撃してきた。ムーランの初陣である。
ムーランは逃げる柔然を追った。その途中で魔女が目に前に現れ、対決した。魔女に負けた。
ムーランは男という偽りの姿を捨てた。そして苦戦する仲間を助けに戻った。
帝国軍からの追放
女であることを明かしたムーランは帝国軍から追放された。かといって故郷にも帰れない。
再び魔女が目の前に現れた。魔女は似た者同士だと言った。そして二人で安住の地を探そうと言った。
ムーランは魔女の誘いを断り、皇帝を守るためにタン司令官の前に戻った。不死鳥がムーランを導いた。
ムーランはタン司令官にボーリー・カーンの作戦を話した。仲間はムーランを信じた。そしてタン司令官もムーランを信じた。
皇帝を守るためにムーラン達は急いで王都に向かった。
王都
ボーリー・カーンが都に入り、皇帝に決闘を挑んできた。
ムーランは魔女を追いかけて皇帝を探した。
そしてボーリー・カーンと対決した。
映画情報(題名・監督・俳優など)
監督:ニキ・カーロ
製作:クリス・ベンダー、ジェイク・ワイナー、ジェイソン・T・リード
脚本:リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、エリザベス・マーティン、ローレン・ハイネク
撮影:マンディ・ウォーカー
衣装デザイン:ビナ・ダイヘレル
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演
リウ・イーフェイ/ムーラン
コン・リー/シェンニャン
ドニー・イェン/タン司令官
ジェット・リー/皇帝
ジェイソン・スコット・リー/ボーリー・カーン
アン・ヨーソン/ホンフイ
2020年前後の興行収入ランキング
歴代の興行収入ランキング
2020年公開の映画・ドラマ