
感想/コメント
王妃・アンヌ・ドートリッシュが狙われました。そして、アラミスとの関係が一変するのが今回の概要です。
アンヌ・ドートリッシュとルイ13世とは必ずしも良好な関係ではなかったようです。世継ぎのルイ14世を産むが、それまでは紆余曲折があったらしいのです。
もともとスペイン・ハプスブルク家の出身で、政略結婚だった二人。アンヌ・ドートリッシュはフランスになじめず、スペイン式の生活を続けていたらしいです。フランス語も流暢ではなかったとされます。
イングランド王チャールズ1世の家臣バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズとの色恋沙汰も噂されました。
ラ・ロシュフコーの回想録に記述された事件が有名で、「三銃士」のネタとなっています。
事件は、王妃がバッキンガム公へ贈ったダイヤの胸飾りをリシュリュー枢機卿の配下が盗み、バッキンガム公が港湾を封鎖させ、精巧な模造品を王妃に送り返したとされているものです。
これが本当かどうかはともかくとして、アンヌ・ドートリッシュとリシュリュー枢機卿は政治的に対立していたようです。
「マスケティアーズ」シリーズ
シーズン1
シーズン2
- 危険な男
- 庶民になった国王
- 正義の反逆者
- 天使が見た悪夢
- 嘆きの領主
- 選べない選択
- 姫の秘め事
- 親父の真実
- 愛と憎しみの炎
- 愛に負け、愛に勝つ
シーズン3
- 戦利品
- パリの飢え
- 戦友
- 王室強盗
- シャトレ脱獄
- 最後の闘争
- 見掛け倒し
- 戦争捕虜
- 条約
- 戦いの行方
あらすじ/ストーリー
ルイ13世の王妃アンヌはブルボンの池で水浴をしていた。ブルボンの池は子宝が授かるといわれている。
護衛するのは銃士の4人。ダルタニアンはアトスとポルトスと剣の練習をしていた。ダルタニアンは新しい制服に傷や汚れがつくのが気になって仕方がない。
王妃が留守の宮廷。
ドイツの有力者メレンドルフ伯爵が末娘のシャルロッテを連れて訪問していた。
伯爵はシャルロッテに良縁を見つけるためにきていた。
シャルロッテは物静かで控えめなアンヌ王妃とは正反対の明るく活発な性格だった。
ルイ13世の趣味でもある狩りにも行きたいという。ルイ13世はシャルロッテを連れて狩りへ向かう準備をした。
ルイ13世は王妃についての不満をリシュリュー卿に漏らした。子供が出来ないからだった。
シャルロッテが王妃なら宮殿中子供だらけになるだろうと言った。アンヌが死んでくれれば問題が一気に解決するのに・・・。
ルイ13世の呟きに、リシュリュー枢機卿はじっと見つめていた。
ミレディがギャラガーに仕事を依頼した。
ギャラが―は兵士くずれの傭兵だ。農家でのネズミ撃ちにいそしんでいたが、仕事に取り掛かった。
早速、ブルボンの池で王妃を狙撃した。四銃士は王妃を護衛しながら二手に別れた。
アトスとアラミスは暗殺犯を追い、ダルタニアンとポルトスが王妃を護衛した。アトスとアラミスは敵の人数を確認した。
四銃士と王妃は逃走するが、敵をまけない。途中発見した修道院に逃げ込んで籠城することを決意した。その間にパリへ援軍を呼んでくるようだダルタニアンとポルトスに指示した。
ダルタニアンとポルトスがパリに向かっている途中、追跡する敵を返り討ちにした。敵の腕に手のひらの形をした入れ墨があった。そして、パリの金貸しの約束手形が見つかった。
アトスたちは修道女たちと一緒に立て籠もるためにバリケードを張った。
そうした中、修道女の一人がアラミスを呼んで、地下室へいった。地下室には蒸留酒を作る道具があり、味見をしたアラミスは味が父親の作った蒸留酒にそっくりなことに気づいた。
修道女はアラミスの父からレシピを貰って作ったからだと言う。
驚いたアラミスが修道女を見ると、それはかつての恋人イザベルだった。今は修道女・イレーヌだと言う。妊娠して結婚することになっていたが流産し・・・ここに入ったのだ。
パリへ戻ってきたダルタニアンとポルトスはトレヴィルに襲撃を受けたことを報告した。
リシュリュー枢機卿にミレディは動揺しながら話をした。普通の殺しは気にならないがこれは違う・・・。
最初の襲撃に失敗したことを知り、さらには約束手形までとられたことを知ったリシュリュー枢機卿の顔色が変わった。ミレディーに王妃の確実な暗殺と約束手形の回収しろと命じた。
アラミスとイザベルの様子を見た王妃は二人の関係が並のものでないことに気づいた。そしてアラミスは王妃に過去のことを話した。
修道院。敵が襲ってきた。
その頃、トレヴィルたちは約束手形に書かれていた店を訪れたが、店主が殺害されているのを発見した。手形の記録が見つかり、メレンドルフ伯爵が約束手形を発行したことが分かった。
受け取り人の欄には手のマークが押されていた。ダルタニアンとポルトスが見た入れ墨と同じだ。手の形の印はアイルランドでカトリックの領主だったが、追放され領地を奪われたヒュー・オニールの印だとトレヴィルは言った。
帳簿をリシュリュー卿に見せたが、犯人がメレンドルフ伯爵とは筋が通らないとトレヴィルは思っていた。
トレヴィルは去り際に、金貸しを殺したのは女だと告げた。トレヴィルが去ったあと、リシュリュー枢機卿はミレディに姿を見られたことを責めた。
修道院の地下。イレーヌが敵の発砲で息を引き取った・・・。
一方、パリ。トレヴィルは兵舎に残っていたセルジュと独眼のフロリアンと馬屋見習いのジャックにを集め、修道院目指して出発した。
イレーヌを失って落ち込んでいるアラミス。王妃は、結婚して数年で妊娠したが流産したことを話した。そして、アラミスに寄りなぐさめた。そして・・・
翌朝、アトスが王妃のもとを訪ねると、王妃と一緒にベッドで横になるアラミスを目撃してしまう。
アトスはアラミスを非難した。王妃と寝るなんて正気じゃない。二人共ここで死んで秘密は墓場まで持って行くとアラミスは言った。
王妃が襲われたことを知ったルイ13世は、リシュリュー枢機卿に状況を聞いた。リシュリュー枢機卿は暗殺者を雇ったのはメレンドルフ伯爵だと言って、荷物を調べさせた。
そして、ギャラガーがドイツまでいける通行証が出てきた。伯爵たちはバスティーユの牢獄へ送られた。
修道院。敵は残り4人。アトスとアラミスの残り弾はそれぞれ1発。
トレヴィルたちが修道院に到着した。間一髪、援軍が間に合った。
アトスがギャラガーを追い詰めた。そして雇い主を教えるよう迫ったが拒否した。ギャラガーは兵士としての信頼を裏切れないと言った。
トレヴィルは黒幕はメレンドルフ伯爵だったとアトスたちに教えた。だが、アラミスとポルトスはそれに納得がいかなかった。
ギャラガーは新教徒に祖国アイルランドを追われて土地まで奪われたカトリックだ。新教徒の娘を王妃にするためにカトリックの王妃を殺す仕事を引き受けるだろうか。
修道女長がやってきた。ギャラガーは彼女に鞍袋の中の金を修道院の修繕に使って欲しいと言って渡した。鞍袋を調べると箱が入っている。箱には忘れな草が刺繍されていた。
アトスはそのしるしを見て、ミレディが背後にいることに気づいた。
無事に宮殿に戻った王妃。ルイ13世が安堵の表情を浮かべて王妃を迎えた。ルイ13世が王妃の手を取り部屋と出て行ったあと、アトスはリシュリュー卿に近づいて囁いた。
ギャラガーには共犯の女がいて、その女と女に指示を出したものは罰を与える。
監督・俳優など
ダルタニアン/ルーク・パスカリーノ
アトス/トム・バーク
アラミス/サンティアゴ・カブレラ
ポルトス/ハワード・チャールズ
トレヴィル/ヒューゴ・スピアー
リシュリュー/ピーター・カパルディ
ミレディ/メイミー・マッコイ
コンスタンス/タムラ・カリ
ルイ13世/ライアン・ゲイジ
アンヌ王妃/アレクサンドラ・ダウリング
ギャラガー/ロッホラン・オメーラン
イザベル(シスター・ヘレン)/アリス・パットン