映画「華麗なるギャツビー」(2013年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

11. 文芸
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感想/コメント

原作は「グレート・ギャツビー」(The Great Gatsby)。1925年に米国作家F・スコット・フィッツジェラルドによって出版された小説。本作品で映画化は5本目となる。

Modern Libraryでは英語で書かれた20世紀最高の小説で2位になって、アメリカ文学を代表する作品の一つである。

作品自体は、後年になって評価が高まった。「イノセンス」をテーマにしたアメリカ文学の系譜のなかで評価は高い。村上春樹が最も影響を受けた作品の一つ。

日本でも何人かの翻訳が存在するが、村上春樹氏の翻訳が一番素晴らしい。村上春樹氏の作品と言ってもよいくらい自然な文体で仕上がっている。

映画では、いくつかカットされたシーンがある。特典映像に収録されているが、監督が語るように、カットすることによって、良い方向に向かったと思う。

例えば、ギャツビーがデイジーについて語る場面。

トムの家で、ギャツビーがデイジーと一緒になることを告げようとする瞬間に動揺してしまうデイジーが、タバコに火をつけようとしてライターを落とす。ライターを差し出して、タバコに火をつけたがギャツビーだった。この場面。

皆が部屋を出た後、ギャツビーがデイジーについて語る場面があったという。

彼女の言葉には金のにおいがする。という意味合いのセリフがあり、ギャツビーの残念そうな顔をするというシーンがあったのだが、カットされた。

理由は、ギャツビーのデイジーを一筋に思う姿勢が揺らいで見えてしまうためということであった。確かにその通りで、こうしたカットは原作と異なっていようと、必要な部分である。

主演はレオナルド・ディカプリオ。そのほか、トビー・マグワイア、キャリー・マリガンなどが共演。監督・脚本は、「ムーラン・ルージュ」でゴールデングローブ賞監督賞にノミネートされたバズ・ラーマン。

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ニューヨーク郊外ロングアイランド、イースト・エッグの緑の灯火が点滅している。

ニック・キャラウェイは、エール大学卒業後に第一次世界大戦の服役軍人となった。彼は父親から、人の長所を認めるように言い聞かされてきた。

終戦後、アルコール中毒症になって、パーキンス・サナトリウムで精神科医に診てもらっている。
彼は、ギャツビーについて語り出した。彼が唯一長所を見られた人だった…。

1922年。ウォール街は景気づき、米国は禁酒法時代だった。

作家志望のニックは、故郷の中西部からニューヨークへとやって来てウォール街で債券仲買人の仕事を始めていた。ニックが借りたコテージの隣にはギャツビーという謎の億万長者が住んでいる。

ニックはイースト・エッグまで車で湾を横切って、従兄妹のデイジー・ブキャナンと夫・トム・ブキャナンに会いに行く。

デイジーはニックにジョーダン・ベイカーを紹介する。ジョーダン・ベイカーはデイジーがニックとつき合わせようと思っている女性だ。
夕食の最中、電話がかかってくる。トムの浮気相手からだとジョーダンがささやいた。気まずい夕食となった。

その帰り、ニックが帰宅して桟橋を見ると、緑の灯火のほうを見ている男性がいる。ギャツビーなのだとニックは思った。
灰の谷にはジョージ・ウィルソンが営む自動車整備工場がある。

ニックはトム・ブキャナンに誘われてこの工場に行った。ジョージの妻マートル・ウィルソンがトム・ブキャナンの不倫相手であった。
この後、パーティが始まって、ニックは酔いつぶれた。ニックが気がつくと自宅だったが、どうやって戻ったのか記憶が無い。

玄関には隣の大富豪ギャツビーからの招待状が届いていた。
ギャツビー邸では毎週末パーティが開かれている。

ニックが出かけていくと、金持ち連中の溜り場となっていた。だれも招待を受けていないという。皆勝手に来ているのだった。
ニックはホストのギャツビーを探し回るが、どこにもいない。ニックはジョーダン・ベイカーに偶然出会った。

そうしている内に、ジェイ・ギャツビーからニックに声をかけてきた。
パーティも終わるころ、ジョーダンはギャツビーから衝撃的なことを聞かされたとニックに伝える。これで全ての辻褄があうのだという。

翌朝、ジェイ・ギャツビーがニックの家に姿を見せた。
そして車に乗せてニックに自分の生い立ちを語り始める。

裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮らしを送った後、戦争で数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身だという。

ジョーダンとニックが昼食を共にすると、ジョーダンは先日のギャツビーとの話の内容を伝える。

ギャツビーとデイジーは1917年、ケンタッキー最大の都市ルイビルに暮らしていて恋人同士だった。
ギャツビーが戦地に赴くと、デイジーは彼を待っていた。だが、デイジーはトムと出会い、結婚することになった。そして、結婚式の前にギャツビーから便りが届いた

ギャツビーはデイジーへの想いが捨てきれず、ずっと愛し続けている。毎夜、パーティを開いていたのも、いつかデイジーが姿を見せるのではないかと期待していたからだ。
ギャツビーはニックにデイジーをお茶に誘って欲しいのだった。

ティータイムは、ニックの家ですることになった。
デイジーとギャツビーが再会した。しかしぎこちないので、ニックは外出して二人だけにした。

二人の関係は昔に戻ったかのように見えた。
ギャツビーはデイジーと結婚するつもりでいて、その信念は変わらなかった。デイジーが自分を愛しており、一度たりともトムを愛したことがないとも決めつけていた。

ある日、ギャツビーのロールスロイスが、トムの愛人・マートル・ウィルソンを撥ねて死亡させてしまう。
真実は、運転していたのはデイジーであった。

マートルとジョージ・ウィルソンの夫婦喧嘩の果て、マートルが飛び出して、交通事故が起こったのだ。マートルは黄色い車がトムの車だと勘違いして助けを求めたのだった。

マートルを死亡させたのがギャツビーだと思い込んだジョージは、ギャツビーがマートルの愛人で、不都合なことが起きたから殺したのだと考えた。

ギャツビーはデイジーからの電話を待っていた。
電話が鳴った。受話器をとったギャツビーが撃たれた。ジョージがギャツビーを撃ったのだった。
電話をかけたのは、ニックだったのだ。ニックは何が起きたのだと聞いた、だが、返事がない。

ギャツビーの死後、メディアはマートル・ウィルソンの不倫相手および轢き逃げの犯人としてギャツビーを報じた。
葬儀のことをデイジーに連絡すると、夫トムともどもニューヨークから消えようとしていた。

ギャツビーが真実を明かさなかったのをニックは悔しくてたまらない。ギャツビーの葬儀に列席したのはニック1人だった。

ギャツビーを理解する者はニックだけだ。ニックはギャツビーの人生にまつわる人達やニューヨークの富裕層の陳腐さと薄情さに嫌気が差していた。

後年。ニックはギャツビーの回顧録としてまとめた。
「GATSBY」というタイプ文字に、自筆でthe greatを加えた。
「The Great GATSBY」

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映画情報(題名・監督・俳優など)

GreatGatsby

華麗なるギャツビー
(2013年)

監督:バズ・ラーマン
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
脚本:バズ・ラーマン、クレイグ・ピアース
音楽:クレイグ・アームストロング

出演:
ジェイ・ギャツビー/レオナルド・ディカプリオ
ニック・キャラウェイ/トビー・マグワイア
デイジー・ブキャナン/キャリー・マリガン
トム・ブキャナン/ジョエル・エドガートン
マートル・ウィルソン/アイラ・フィッシャー
ジョージ・ウィルソン/ジェイソン・クラーク
マイヤー・ウォルシャイム/アミターブ・バッチャン
ジョーダン・ベイカー/エリザベス・デビッキ

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