映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(2018年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

04. SF,IF戦記,スチームパンク,レトロフューチャー
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感想/コメント

「スター・ウォーズ」から独立した物語

「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の物語。「スター・ウォーズ」と切り離してみれば、それなりに楽しめる映画である。

恐ろしいくらいに「スター・ウォーズ」の本編に関係がない独立した話となっている。スペース・オペラの要素はほとんどなく、西部劇な要素が強い。マカロニ・ウェスタンならぬスペース・ウェスタンである。

とはいえ、ハン・ソロと相棒のチューバッカとの出会いや、ランド・カルリジアンとの因縁やミレニアム・ファルコン号がいかにしてハン・ソロのものになったのか、などが語られる。

最初の方のシーンは「ブレイドランナー」を思い出してしまったのは、本編でハン・ソロを演じるハリソン・フォードを意識しすぎたためだろうか。

英雄譚でない

「スター・ウォーズ」シリーズの魅力はいくつもあるが、その一つがスカイウォーカー一族の英雄譚であるということである。

そして、超自然的な力「フォース」を取り入れることで、単なる英雄譚から神話へ昇華させている。

これらが融合することで、スペース・オペラとなるのだが、本作にはこれらの要素がないため、単なるSF映画になっている。

神話としての「スター・ウォーズ」を期待すると、とても残念な気持ちになるかもしれない。だが、普通にSF映画として捉えるなら、それなりに楽しめる映画である。

映画シリーズ(時系列)

スター・ウォーズ(=スカイウォーカー・サーガ)のおすすめの見る順番は次の通り。つまり、順番通り。

千の顔をもつ英雄」で分析されたように、サーガは3段階を経る。ミクロの視点での初代アナキン・スカイウォーカーの3段階、2代目ルークとレイアの3段階、3代目レイとカイロ・レンの3段階、そして、マクロの視点ではスカイウォーカー一族としての3段階。

この流れで見ないと、スター・ウォーズの本来のストーリーを追うことができないのではないだろうか。

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

惑星コレリアからの脱出

遠い昔、遥か彼方の銀河系で…。

銀河帝国が銀河系全体を支配していた時代。惑星コレリアのスラム街。

ハンと恋人のキーラがコレリアからの脱出を計画していた。脱出するためには宇宙港で帝国軍兵士への賄賂が必要だった。そのために、ハンは希少なハイパー燃料であるコアクシウムをホワイト・ワームズから奪い取ることした。

コアクシウムを奪い取ることに成功したが、それに気が付いたホワイト・ワームズが二人を追いかけてきた。ハンは、ホワイト・ワームズの追手から逃れるために、幸運のお守りのゴールデンダイスを持ってキーラとともにスピーダーで逃げた。

二人はなんとか追手を振り切り、宇宙港に辿り着いた。ハンたちは宇宙港の管理官にコアクシウムを賄賂として渡し買収に成功する。だが、宇宙船への搭乗を目前にしてキーラがホワイト・アームズに捕まってしまった。ハンは必ずキーラを救い出すことを誓い、コレリアを脱出した。

ハンは銀河帝国アカデミー入学を決意した。キーラを救出するためには、アカデミーでパイロットの腕を磨き、コレリアに戻るのがよいと考えたからだ。

入学手続きを行うハンだったが、孤児のハンには姓がなかった。独り身であることから、ハンにソロのラストネームを与えた。ハンはハン・ソロとなった。

3年後

ハン・ソロは反抗的な態度を理由にアカデミーをクビになっていた。そして、ハン・ソロは、惑星ミンバンで歩兵として戦っていた。

そこにはトバイアス・ベケットをリーダーとして、ヴァル、リオ・デュラントからなる強盗団がいた。銃の名手ベケット、その妻のヴァル、4本の腕を持つ名操縦手リオは、見事な連携を見せ、戦闘状況を打開していた。

ハン・ソロは自分も強盗団に加えてほしいとお願いしたが、ベケットたちは認めなかった。逆に、脱走の疑いがあると訴えられ、ハン・ソロは泥だらけの穴の中にぶち込まれてしまった。

穴にはウーキー族の戦士チューバッカがいた。ウーキー語がわかるハン・ソロはチューバッカに脱走に協力するよう説得した。

チューバッカが檻の天井を破壊し、二人で逃げ出すと、ちょうどベケットたちが宇宙船に乗り込み離陸しようとしているところだった。

コアクシウム強奪作戦

ベケットとハン・ソロたちは帝国軍の列車からコアクシウムを強奪しようと計画していた。計画は順調だった。

強奪しようとしている列車は、帝国軍のレンジトルーパーによって厳重に警備されている。そのうえ、コアクシウムを狙ってエンフィス・ネスト率いるクラウドライダーズが乱入してきた。

エンフィスはベケットたちに激しい攻撃を加えてきた。ベケットたちは必死に応戦するが、コアクシウムが破壊され、ヴァルとリオが戦闘で死んでしまった。作戦は失敗だ。

ヴァルとリオの弔いが終わると、ベケットは今回の仕事の依頼主を明かした。巨大犯罪シンジゲート、クリムゾン・ドーンのドライデン・ヴォス。それが依頼主だった。ベケットは作戦の失敗に絶望していたが、ハン・ソロは別のコアクシウムを盗めばいいと提案した。

ハン・ソロとベケットははドライデンに事情を説明するためにスター・ヨット、ファースト・ライトへ向かった。

キーラとの再会

そこにはキーラがいた。ハン・ソロはキーラとの再会に喜んだが、キーラははドライデンの副官となっていた。キーラはドライデンの副官になるまでの経緯をハン・ソロに教えなかった。

今回の作戦の失敗の穴埋めとして、惑星ケッセルで精製前のコアクシウムを奪い、精製可能な惑星に運び入れることになった。ドライデンはその計画に乗ることを決め、お目付け役としてキーラを派遣することになった。

惑星ケッセルに向かう前に、ハン・ソロ達は密輸業者ランド・カルリジアンのところへ行った。作戦成功のためには銀河一速い船が必要だからだ。精製前のコアクシウムは急いで精製所に運ばなければ爆発する危険がある。ランド・カルリジアンが銀河一速いと言われる宇宙船ミレニアム・ファルコン号を持っている。キーラはランドに協力してもらうつもりだった。

ランドを訪ねた時、カードゲームのサバックを楽しんでいた。サバックに自信のあったハン・ソロは、ランドの持つミレニアム・ファルコン号を賭けてサバックに挑んだ。だが、ランドのイカサマがあって負けてしまう。

いかさまと知ったハン・ソロは怒るが、キーラとベケットがランドにコアクシウム運搬を依頼した。交渉の結果、ドライデンからの報酬の一部をもらうことを条件にランドは仕事を引き受けた。

惑星ケッセル

ランドの相棒のドロイドL3-37も一緒にミレニアム・ファルコン号で惑星ケッセルへと向かった。L3-37は女性の心を持つドロイドだ。そして、L3-37の頭脳にはあらゆる宇宙航路が搭載されている。ランドはL3-37を副操縦士として頼りにしていたが、L3-37はランドの思いを恋愛感情と思い込んでいた。

惑星ケッセルに着くと、ランドを船に残し、ハン・ソロたちは鉱山内部へ潜入した。キーラがハン・ソロにお守りのゴールデンダイスを渡してきた。ゴールデンダイスを受け取ったハン・ソロは鉱山奥にあるコアクシウム倉庫へ向かった。

ここで予想外の出来事が起きた。日頃からドロイドにも権利を認められるべきと熱烈に語っていたL3-37が、次々と鉱山内のドロイドの制御装置を解除してしまったのだ。何体ものドロイドたちが反乱を起こし始め、鉱山内は混乱状態に陥いった。

事態が急変したことに気付いたランドが加勢し、ハン・ソロはコアクシウムを盗むことに成功する。

だが、逃げる際にL3-37が被弾して、大ダメージを受ける。ランドは危険を冒してL3-37の頭部を回収した。L3-37の頭脳をミレニアム・ファルコン号に接続すると、L3-37の膨大な宇宙航路データがコクピットに現れた。そして、ハン・ソロが操縦して何とか脱出に成功する。

惑星サヴァリーン

ハン・ソロ達はコアクシウムを精製するために惑星サヴァリーンへ向かった。

再びネストとクラウドライダーズが現れた。ネストは反乱軍に共感しており、コアクシウムを反乱軍に渡そうとしていた。ハン・ソロたちが危機的状況に陥る中、ランドはハン・ソロ達を見捨ててミレニアム・ファルコンで惑星サヴァリーンから脱出してしまった。

エンフィスがヘルメットを外すと、若い女の顔が現れた。エンフィスは自分たちの目的が犯罪ではないと言う。目的はクリムゾン・ドーンをはじめとする犯罪シンジケートや銀河帝国に対する反乱であった。そのためにコアクシウムのような強力な燃料が必要だったのだ。

エンフィスの真意を理解したハン・ソロは、ドライデンに偽のコアクシウムを引き渡すことをベケットとキーラに提案する。しかし、ベケットはその提案を断り、ハン・ソロ別れた。

ドライデンとの対決

ベケットはハン・ソロたちを裏切り、ドライデンにハン・ソロたちの計画を打ち明けていた。ハン・ソロとキーラは偽のコアクシウムを持ってファースト・ライトに戻るが、ドライデンは二人が持参したものが偽物であることにすでに知っていた。

ドライデンはエンフィスらを殺すためにサヴァリーンに部隊をすでに派遣していた。サヴァリーンに派遣した部下から報告が入った。内容はドライデンの期待を裏切るものだった。逆にエンフィスの罠にはまり、不利な状況になっていたのだ。

ハン・ソロはベケットの密告を事前に予想し、エンフィスたちと綿密な計画を立てていたのだ。ハン・ソロが持参していたコアクシウムは本物で、ハン・ソロとキーラはドライデンを出し抜くことに成功した。

だが、ベケットが突然ドライデンの護衛を射殺し、チューバッカを人質にして本物のコアクシウムを持ち去ってしまう。ドライデンがハン・ソロに襲い掛かって来た。キーラのおかげでハン・ソロは危機から脱し、ドライデンを倒すことに成功する。

ベケットとの対決

キーラはハン・ソロにすぐにベケットを追うよう言った。そして、キーラは一人になると、ドライデンの部屋で通信を始める。

通信画面にダース・モールが現れた。キーラはダース・モールに仕えていたのだ。キーラはモールに今回の一連の出来事を報告したが、ハン・ソロのことは口にしなかった。すべてはベケットによる策略でドライデンが死んだと報告した。

モールはキーラに惑星ダソミアに来るよう指示した。キーラはモールの指示通りファースト・ライトをダソミアへと発進させた。

ハン・ソロはベケットに追いついた。ハン・ソロは言い訳を聞かず、ブラスターを抜いてベケットを射殺した。ハン・ソロはベケットが他人を信じてはならないと語ったことを思い出していた。ベケットはハン・ソロが自分の教えを忠実に守ったことに納得しながら息を引き取った。
ハン・ソロたちは本物のコアクシウムをエンフィスたちに引き渡した。

ミレニアム・ファルコン号

エンフィスはハン・ソロに反乱軍へ勧誘したが、ハン・ソロにはその気がなかった。別れる際に、エンフィスは小瓶に入ったコアクシウムをハン・ソロに渡した。

コアクシウムの小瓶を持ってハン・ソロたちが向かったのは、ランドの所だった。今度こそミレニアム・ファルコン号を手に入れるためだった。

ハン・ソロはランドとハグをしている隙にイカサマのカードを盗んだ。そして、再びサバックのゲームをして、今度はハン・ソロがイカサマのカードで勝った。ミレニアム・ファルコン号を奪い取ることに成功した。

ハン・ソロとチューバッカはミレニアム・ファルコン号に乗り、ベケットが生前に語っていた裏社会の超大物に会うため砂漠の惑星タトゥイーンに向けて飛び立った。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
(2018年)

監督 / ロン・ハワード
製作 / キャスリーン・ケネディ,アリソン・シェアマー,サイモン・エマニュエル
製作総指揮 / ローレンス・カスダン,ジェイソン・マクガトリン,フィル・ロード,クリストファー・ミラー
キャラクター創造 / ジョージ・ルーカス
脚本 / ジョン・カスダン,ローレンス・カスダン
撮影 / ブラッドフォード・ヤング
プロダクションデザイン / ニール・ラモント
衣装デザイン / グリン・ディロン,デイヴ・クロスマン
編集 / ピエトロ・スカリア
音楽 / ジョン・パウエル
テーマ曲 / ジョン・ウィリアムズ

出演
ハン・ソロ / オールデン・エアエンライク
トバイアス・ベケット / ウディ・ハレルソン
キーラ / エミリア・クラーク
ランド・カルリジアン / ドナルド・グローヴァー
ヴァル / タンディ・ニュートン
L3-37 / フィービー・ウォーラー=ブリッジ
チューバッカ / ヨーナス・スオタモ
ドライデン・ヴォス / ポール・ベタニー
エンフィス / エリン・ケリーマン

声の出演
リオ / ジョン・ファヴロー
レディ・プロキシマ / リンダ・ハン・ソロト

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