映画「Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語」(2010年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

07. ファミリー,ドラマ
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感想/コメント

ノスタルジックな映画である。誰しも幼いころに「なりたかったもの」があるだろう。それへの挑戦と、壊れかけていた家族との絆の再生、長いこと果たせないでいる親孝行、スローライフ…。映画の中で描かれる都会と田舎の生活の違い。流れている時間軸も違って見える。

「なりたかったもの」とは、好きなことを仕事にするという事である。

これができる人は、世の中にどれくらいいるというのだろうか。

ちなみに、好きなことを仕事にするという事と、趣味を仕事にするというのは違う。

映画を見ていて、全く関係のない3つのことが頭をよぎった。

1つ目は、3次元的なモノを扱うのであれば、都会という巨大なマーケットから離れるのは難しいだろうが、情報を扱うのであれば、そろそろ地方と都会との差異はなくなりつつあるのではないかということ。

だから、こうした田舎に突如として最先端の情報企業が存在する時代が来るに違いない。

2つ目は、そうは言いつつ、地方の時代はやってこないであろうこと。どの時代においても常に人は都会に流れていく。

衣食住そして、仕事を考えるのであれば、これからは都会も田舎もそん色のない時代になっていくのかもしれない。

だが、都会でしか成立しないものがある。それは娯楽である。娯楽は人数に応じて種類も数も増えていく。娯楽は圧倒的に都会志向であり続ける。そして、人は娯楽を求め続ける。ゆえに都会への人の流入が止まることはない。

3つ目は、さらにそうは言いつつ、都会から田舎への移動も今まで以上に活発になるだろう。

都会に欠けるものは、ゆとりである。時間のゆとり、空間のゆとり、人間関係のゆとり…。ゆとりに欠け、人は常にストレスにさらされている。

都会に住む者にとって、スローライフへのあこがれは必然である。仮に、都会で時間のゆとり、空間のゆとりが確保されたら、それは…もちろん都会の方が良いに決まっている。

地方が舞台になっている映画

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

大手家電メーカーの経営企画室室長・筒井肇は50歳を目前に、取締役への昇進を告げられる。

肇の妻・由紀子は、長年の夢だったハーブショップを開店した。

だが、筒井肇は家族を顧みる余裕もなく仕事に追われる日々を送っており、妻・由紀子と肇との距離は広がり、会話もほとんどなくなっていた。

就職活動中の娘・倖は、自分の夢が見つからず、日々悶々としている。

ある日、故郷の島根で一人暮らしをしている肇の母・絹代が倒れたという連絡が入る。

追い討ちをかけるように、同期の親友・川平が事故死したという知らせが届いた。

久しぶりに帰った実家で、肇はかつて必死に集めていた電車の切符を見つけ、子供の頃、「バタデン(一畑電車)」の運転手になるのが夢だったことを思い出す。

目の前のことに追われ、やりたいことに挑戦さえしていない。

そんな肇の中を、熱い想いが駆け抜けた。肇は会社を辞め、一畑電車の運転士採用試験を受けることを決意。

49歳、しかも大手企業のエリートだった肇の応募に、一畑電車社長・大沢と部長・石川はただ驚くばかり。

肇の熱意に動かされ、採用を決める。

妻と娘を東京に残して、肇の運転士見習いの研修が始まった。

晴れて運転士試験に合格、先輩の福島らの指導を受けながら肇は「バタデン」運転士として働き始める。

介護士・森山亜紀子の献身的な介護もあり、絹代は入院生活やリハビリにも慣れてきた。

肇の転職を知った絹代は、そっけない態度を取りながらも、嬉しそうな息子の様子に思わず顔をほころばせるのだった。

夏休みに入った倖が島根に来て、絹代の介護を手伝うようになった。

由紀子のハーブショップは雑誌でも紹介され、軌道に乗り始めてきた。

夢に向かって真っ直ぐに生きる肇の姿に影響され、誰もが変わり始めたある日、絹代の病状が急変する。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

Railways49

Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語
(2010年)

監督:錦織良成
音楽:吉村龍太
主題歌:松任谷由実『ダンスのように抱き寄せたい』

出演:
筒井肇/中井貴一
筒井由紀子/高島礼子
筒井倖/本仮屋ユイカ
宮田大吾/三浦貴大
絹代の介護士 森山亜紀子/宮崎美子
肇の同級生 西田了/中本賢
一畑電車運転手(指導係) 福島昇/甲本雅裕
一畑電車運輸営業部長 石川伸生/佐野史郎
京陽電気・工場長 川平吉樹/遠藤憲一
一畑電車車輌課長 高橋晴男/渡辺哲
一畑電車運転士 薮内正行/緒形幹太
一畑電車司令室 田窪利和/石井正則
絹代の同級生 長岡豊造/笑福亭松之助
一畑電車社長 大沢悟郎/橋爪功
筒井絹代/奈良岡朋子

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