映画「キング・アーサー」(2004年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

01. 歴史映画やスペクタクル映画
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

感想/コメント

中世の物語を想像して映画を見てしまうと、いきなり面食らってしまいます。

また、「アーサー王と円卓の騎士達」の中で繰り広げられる魔法の世界を思い浮かべながら映画を見てしまってもいけません。

中世の映画を期待していた人にとっても、ローマ時代の映画は期待はずれだったかもしれません。

また、「アーサー王と円卓の騎士達」そのままを想像していた人にとっては、あまりにも人間味のあるアーサーは面白くないでしょう。

評価は分かれると思いますが、映画のストーリー構成には興味が惹かれるものがあるし、展開の仕方も悪くはないと思います。

アーサーのキャラクターや円卓の騎士達のキャラクターも、短い時間の中で上手く描かれていると思います。

また、俳優陣ですが、個人的にはいい配役だと思うのですが、一般的には配役が地味であるのは否めません。

もう少し見栄えのする俳優を使ってみても面白かったかもしれません。

歴史映画としての「アーサー王と円卓の騎士達」

この映画は「アーサー王と円卓の騎士達」の物語の原型となったとされる諸説の一つをもとに描かれている、”歴史”映画です。

ローマ時代のブリテンでは、ハドリアヌスの城壁を守る司令官は代々アルトリウスと名乗っていました。ブリテン語では”アーサー”となります。

映画では、ローマ帝国がブリテンから撤退する時期を選んでいます。

一人の人物の活躍ではなく、このローマ時代の歴代”アーサー”達の活躍が、後世の「アーサー王と円卓の騎士達」の物語の原型となったという説は意外と面白いです。

複数の人物の武勇伝や物語を、一人の人物に集約することによって、伝説の人物が登場するというのはありそうなことです。

また、この映画の採っている説とは異なるのですが、ブリテン人総体を一人の人格にしたのが「アーサー王と円卓の騎士達」なのかも知れないとも思いました。

古代日本史においても、ヤマトタケルの話が景行天皇治世の複数の話が一つになったという考えがあるように、アーサー王も同じなのかもしれません。

DVD特典として、もう一つのエンディングというものが用意されています。

こちらが、もともとのエンディングで、劇場公開のエンディングは、完成前の試写会での評価を受け撮り直したものです。

もともとのエンディングが若干暗い終わり方をしており、ハッピーエンドを望む声が多かったため、撮り直したようですが、もともとのエンディングも決して悪くはないと思います。

キング・アーサーを彩る音楽は、アーサーを神秘的な人物に仕立て上げ、そして威厳のあるように盛り上げてくれます。

ボーカルの入っている音楽は、Clannadのヴォーカリストであり、Enyaの姉としても有名なMaire Brennan( モイア・ブレナン )が歌っています。

音楽は必ずしもケルティッシュなものではないが、古代のブリテンのイメージにマッチしています。

キング・アーサー(サントラ)の紹介は「Chill Out Lounge」で。

アーサー王伝説の映画化

  • トリスタンとイゾルデ(2006年)… 吟遊詩人らによってヨーロッパ中に広められ、宮廷詩やアーサー王伝説の一部として語り継がれていった悲恋物語。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の元にもなった古典。

映画 ローマ時代を舞台にした映画

スポンサーリンク

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

15世紀頃の物語とされている「アーサー王と円卓の騎士達」の物語は、それより1000年も前の時代の物語をモデルにしているという歴史的証拠がある…

…西暦415年。ローマ帝国の支配下にあったブリテンでは、帝国からの独立を求めるウォードとローマ帝国軍との戦いが繰り広げられている。一方でサクソン人がブリテン支配に乗り出してきていた。

ローマ帝国の司令官であるアーサーは円卓の騎士達を率いて、ハドリアヌスの城壁を守っていた。

アーサーも円卓の騎士達も兵役をもう少しで終わるところであった。

彼らは兵役を終了したら、どうするかで互いに夢を見ていたのだった。その兵役が終了するという間近になって…

ローマ帝国は昔日の勢いはなくなり、ブリテンから撤退することになった。この命令が司教の手によって伝えられた。

当然アーサーと円卓の騎士達も、兵役の終了と同時にブリテンから撤退することになる。

だが、その撤退を前にして、アーサーにはローマ教皇の名のもと、ハドリアヌスの城壁の北の地からローマ人一家を、サクソン人に襲われる前に救出せよ、との指令が下される。

この指令を終了するまでは兵役を解かないというのが、条件である。

アーサーと円卓の騎士達は仲間の犠牲を伴いながらも、奇跡のような救出劇を繰り広げる。

その救出劇の中で、アーサーは囚われていたブリテン人の女性グウィネヴィアを救出する。

グウィネヴィアはブリテン人とローマ人の両方の血を引くアーサーの中に眠るブリテン人の血を呼び覚まそうとしていた。

ハドリアヌスの城壁に戻ったアーサー達は、司教の約束通り兵役を解かれた。

そして、ローマ帝国のブリテンから撤退が始まった。だが、この撤退はブリテン人がサクソン人からの脅威に直接的にさらされることを意味した。

アーサーはローマに戻ることを断念し、円卓の騎士達とわかれ、ひとりサクソン人達と戦うことを決意する…

スポンサーリンク

映画情報(題名・監督・俳優など)

KingArthur

King Arthur
キング・アーサー
2004

配役/出演:
アーサー/クライヴ・オーウェン
グウィネヴィア/キーラ・ナイトレイ
ランスロット/ヨアン・グリフィズ
セルディック/ステラン・スカルスガルド
マーリン/スティーヴン・ディレイン
トリスタン/マッツ・ミケルセン
ガウェイン/ジョエル・エドガートン
ガラハッド/ヒュー・ダンシー
ボース/レイ・ウィンストン
ダゴネット/レイ・スティーヴンソン
シンリック/ティル・シュヴァイガー
ゲルマヌス/イヴァノ・マレスコッティ

監督:アントワーン・フークア
製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:ネッド・ダウド、チャド・オマン、マイク・ステンソン
脚本:デヴィッド・フランゾーニ
撮影:スラヴォミール・イジャック
編集:コンラッド・バフ
音楽:ハンス・ジマー

タイトルとURLをコピーしました