映画「隠し剣鬼の爪」(2004年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

01. 歴史映画やスペクタクル映画
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感想/コメント

山田洋次監督による藤沢周平作品の映画化第2弾です。

原作は藤沢周平の「隠し剣鬼ノ爪」「雪明かり」。

前作『たそがれ清兵衛』に比べると、配役が日本の時代小説を舞台にした映画にマッチしている感じがあります。

主演の永瀬正敏と松たか子の二人の仕草は、控えめながらも力強さと気品があり好印象でした。

そういう点においては、前作に比べると地味になっていると感じられるところですが、逆にうまく溶け込んでいて違和感が全然ありません。

とても気持ちよく見られる映画です。

一つの見所は、片桐宗蔵が遣う「隠し剣鬼の爪」という秘剣の技です。

これを山田洋次監督がどう表現したかがこの映画のクライマックスです。

映画を見て、”うーむ。そういう秘剣でしたか”と思わず唸ってしまいました。

これは、原作との表現と照らし合わせて見ると面白さが増すと思います。

なお、DVDの特別編は特典ディスクが2枚付いた3枚組となっています。

特典内容としては、一つ目がメイキング 『隠し剣 鬼の爪』(約100分)、インサイド 『隠し剣 鬼の爪』(約45分)。

インサイド 『隠し剣 鬼の爪』では、剣術シーンのメイキング映像とスチール写真などで構成されたドキュメンタリーとなっています。

二つ目が「幕末という時代」(約50分)。

本篇で幕末軍事考証を担当した東京理科大学講師・淺川道夫先生の協力により、古銃・錦絵・小物・写真などの貴重な資料から、江戸時代の幕末の時代背景を再現しています。

テーマとしては阿片戦争と黒船襲来/洋装するサムライ達/武器大砲・銃/歩兵訓練/なんぼ走り/ヤッパンマルス/攘夷思想/蝦夷地/戊辰戦争と庄内藩など。他に「イベント映像集(仮)」(約30分)が収録されています。

原作の紹介は「時代小説県歴史小説村」で。
隠し剣孤影抄」(「隠し剣鬼の爪」収録)

藤沢周平の「隠し剣孤影抄」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)
それぞれの秘剣に特徴があるのが本書の魅力であろう。独創的な秘剣がそれぞれに冴えわたる。それがどのようなものなのかは、本書を是非読まれたい。特に印象的なのは、二編目の「臆病剣松風」と「宿命剣鬼走り」である。

雪明かり」(「時雨のあと」収録)

https://loungecafe2004.com/historical/fujisawa-shuhei-yukiakari

映画化された藤沢周平作品

公開年順

  1. たそがれ清兵衛(2002年)
  2. 隠し剣鬼の爪(2004年)(本作)
  3. 蝉しぐれ(2005年)
  4. 武士の一分(2006年)
  5. 山桜(2008年)
  6. 花のあと(2010年)
  7. 必死剣鳥刺し(2010年)
  8. 小川の辺(2011年)
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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

幕末の頃。北国のある藩の藩士・片桐宗蔵は、友・狭閒弥一郎が江戸へ行くのを見守っている。その狭閒は新妻を国に残したまま江戸へと旅だった。

片桐宗蔵は母と妹の志乃と女中のきえと使用人の男と暮していた。

やがて、妹の志乃が友の島田左門に嫁ぎ、きえも商家に嫁ぎ、そして母は亡くなり、宗蔵はやといの婆さんとの二人暮らしになった。

その中、宗蔵はきえが嫁入り先で虐げられていることを知り、商家に乗り込んできえの身柄を預かった。

きえは嫁ぎ先でひどい扱いを受けていたらしく、体を壊していた。

しかし身柄を預かったものの世間の目は冷たく、きえは体が元のように戻ると宗蔵はきえを実家へと帰した。

一方、江戸へ行った狭閒が謀反の罪で投獄された。しかし、狭閒は脱獄した。

家老の堀は、討ち手に宗蔵を指名したが、指名された宗蔵のもとに狭閒の妻が訪れて見逃してくれないかと頼んできた。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

KakushikenOninotsume

隠し剣鬼の爪
2004

監督: 山田洋次
脚本: 山田洋次 朝間義隆
音楽: 冨田勲

配役/出演:
片桐宗蔵 / 永瀬正敏
きえ / 松たか子
島田左門 / 吉岡秀隆
島田志乃 / 田畑智子
狭間弥市郎 / 小澤征悦
狭間桂 / 高島礼子
伊勢屋のおかみ / 光本幸子
片桐勘兵衛 / 田中邦衛
片桐吟 / 倍賞千恵子
戸田寛斎 / 田中泯
大目付・甲田 / 小林稔侍
家老・堀将監 / 緒形拳

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