映画「007 ドクター・ノオ」(1962年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

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感想/コメント

記念すべき007第1作

007シリーズの記念すべき第1作。
すべてはこの映画から始まった。

第1作は「007 サンダーボール作戦」になる予定だったそうだが、著作権に関する訴訟問題から映画化ができなくなり、本作が第1作となった。
本作はイアン・フレミング原作の第6作にあたる。

本作はシリーズ中最も低予算で製作された。100万ドルだったようだ。
しかし、興業は抜群に良く、6,000万ドルに近かった。1962年の世界興行成績第1位の作品である。
海外では爆発的な人気だったが、日本ではそれほどでもなかったようだ。

時代を映した映画

興業が抜群に良かったのは、映画が結果的に時代を映し出したからだろう。
公開時は冷戦真っただ中で、米ソの宇宙開発競争が激しい時代だった。
映画にロケットが登場するのもこうした時代背景があってのことである。

そして、偶然が重なる。公開時にキューバ危機が起きたのだ。
核の危機が間近におき、しかも、それが映画と同じ舞台となっているカリブ海のキューバである。
奇しくも、きわめて時代性を帯びる格好になった。

核も映画の中に描かれている。
とはいえ、映画で描かれる核の取り扱いは、あまりにも杜撰である。
この辺りは低予算映画の悲しいところか…。

偶然の要素はあるものの、映画がもともと社会の雰囲気を捉えていたので、結果的にそうなっただけと見るのが良いように思う。

ボンド役

初代ボンド役といえば、何の迷いもなくショーン・コネリーだと答えたくなる。
はまり役であるし、代名詞であるからだが、候補はほかにもいたらしい。

ケーリー・グラント、パトリック・マクグーハン、ロジャー・ムーアなどが候補だったようだ。
なお、ロジャー・ムーアは後に3代目ボンドとなる。

第1作目から、ボンドの有名な名乗りが出る。
The name is Bond, James Bond
やはり、このセリフがなければ007でない。

007シリーズ一覧
「007」シリーズ。「ダブル・オー・セブン (Double O Seven)」。イギリスの諜報機関MI6に所属するジェームズ・ボンドを主人公としたシリーズ。ジェームズ・ボンドは、原作者イアン・フレミングのMI6時代の経験が基になっている。...

ウェリントン公爵の肖像

ドクター・ノオの部屋に置かれていた絵画。
ボンドがそれを覗き込んで一瞬驚くシーンがある。

この絵画はゴヤの「ウェリントン公爵の肖像」。
映画公開の直前の1961年にロンドンのナショナルギャラリーから盗まれた。

犯人はドクター・ノオだったというスタッフのお遊びだったそうだ。
実際に盗んだのはケンプトン・バントンで、1965年に絵が返された。

スペクター(SPECTRE)

映画に「スペクター」という謎の犯罪組織が登場する。
「SPecial Exective for Counterintelligence, Terrorism, Revenge and Extortion」の略である。

意味は「対敵情報、テロ、復讐、強要のための特別機関」。

007シリーズの適役となる組織であるが、シリーズの途中でスペクターが登場しなくなる。
権利関係が絡む事情によるものだったようだ。

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あらすじ/ストーリー

ジャマイカ

1962年。冷戦のさなかのジャマイカ。
盲目の男たち3人が列で歩いていた。

ジョン・ストラングウェイは友人たちとカードに興じていた。
ゲームを中断して、ストラングウェイはオフィスに戻ろうと車に向かった。
そこを盲目の男たちが襲撃した。盲目は偽装だった。

通信状況を確認している女性。
そこに男たちが押し入って、女性を殺した。
部屋の中をあさり、一つのファイルを持ち去った。ファイルにはドクター・ノオと書かれていた。

殺されたジョン・ストラングウェイはジャマイカ駐在のイギリスの諜報機関MI6の支局長だった。女性は新人助手メアリーだった。
2人はアメリカの依頼で調査をしていた。

MI6は二人と連絡が取れなくなったことを重く見てすぐに対策に出た。

イギリス

カジノでルーレットに興じる男がいた。この日、男はついていた。
男の名はジェームズ・ボンド。

ボンドに伝言が告げられた。
それはMI6のMからの呼び出しだった。

ボンドはすぐにオフィスに向かい、Mの秘書・マネーペニーと親しく会話をし、執務室に入っていった。
Mはボンドに事態を告げ、至急ジャマイカに飛んで調べるように命じた。

ジャマイカの空港

ジャマイカ。
空港に迎えが来ていた。
ボンドは念のため領事館に電話して迎えをよこしたか確認をした。
極秘任務のため迎えは出していないと言われた。

ボンドは相手の出方を探るため、あえて誘いに乗った。
途中で、運転手に雇い主を聞き出そうとしたが、運転手は毒を飲んで自殺した。

敵が何者か分からない中、ボンドは情報を集めるため、ストラングウェイとカードを興じていた者たちと接触した。
その一人、デント教授から、ストラングウェイがクオレルと船で沖に出ていたという情報を得た。
さっそくクオレル会いに行った。

クオレルはアメリカCIAのライターの協力者であることが分かった。

クラブ・キー

クオレルからストラングウェイがクラブ・キー島を調べていたことが分かった。
島から石を持ち帰り、デント教授に分析を依頼していたのだ。

ボンドは島に潜入することにした。
クオレルが一緒だった。

島でボドたちは貝を拾いに来た女性・ハニーと出会った。
ハニーはノオ博士に父を殺されたいた。

ハニーは島にドラゴンがいるという。クオレルもそれを信じでいた。
だが、実際は火炎放射器つきの戦車だった。

3人は戦車に見つかり、クオレルは火炎放射器で焼き殺された。
そして、ボンドとハニーはノオ博士に捕らえられた。

ノオ博士

ボンドはノオ博士と対面した。
彼は東にも西にも属していないという。ノオ博士は自分を雇わなかった東にも西にも愛想をつかしていた。

彼が属しているのは「スペクター」という謎の組織だった。
ノオ博士はボンドにスペクターへ入るように誘った。ボンドはその誘いを断った。

ボンドは牢獄に入れられた。
牢獄の壁上部にある、換気口から逃げだし、電波管制室に忍び込んだ。

そこは原子炉の内部だった。
ノオ博士は部下たちに命じ、原子炉の出力を上げ始めていた。
ボンドはノオ博士の企みを妨害するために、原子炉を暴走させようとした。
それに気が付いたノオ博士とボンドはもみ合い、ノオ博士は原子炉のプールに落ちた。

原子炉は制御できなくなり、島中に避難指示が出た。

ボンドは閉じ込められていたハニーを救い出し、島から脱出した。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

007 ドクター・ノオ
(1962年)

監督 / テレンス・ヤング
製作 / ハリー・サルツマン,アルバート・R・ブロッコリ
原作 / イアン・フレミング
脚本 / リチャード・メイボーム,バークレイ・マーサー,ジョアンナ・ハーウッド,テレンス・ヤング
撮影 / テッド・ムーア
プロダクションデザイン / ケン・アダム
編集 / ピーター・ハント
音楽 / モンティ・ノーマン,ジョン・バリー

出演 /
ショーン・コネリー / ジェームズ・ボンド
ウルスラ・アンドレス / ハニー・ライダー
ジョセフ・ワイズマン / ドクター・ノオ
バーナード・リー / M
ピーター・バートン / Q
ロイス・マクスウェル / マネーペニー
ジャック・ロード / フェリックス・ライター
アンソニー・ドーソン / デント教授
ジョン・キッツミューラー / クォレル
ジーナ・マーシャル / ミス・ターロー
ユーニス・ゲイソン / シルヴィア・トレンチ

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