映画「ドクター・ドリトル」(2020年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

02. ファンタジー
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感想/コメント

To the children , for the children , by the children

イギリス出身の児童文学作家ヒュー・ロフティングによる「ドリトル先生」シリーズを原作とした冒険ファンタジー映画です。

原作のドリトル先生はイギリス人で、あらゆる動物と話ができます。

19世紀前半のヴィクトリア朝初期を舞台にアフリカや月へ冒険に出かける物語が描かれました。

助手のトミーなど原作でおなじみのキャラも登場します。舞台になるのは原作と同じくヴィクトリア朝初期。

個人的な読書体験ですが、「ドリトル先生」シリーズは本好きになる一つのきっかけでした。

全巻を読みましたが、すっかり内容は忘れています。

原作シリーズは1920年代から1950年代にかけて出版されました。

黒人やネイティブアメリカンについての差別的な描写も指摘されていますので、現代にはそぐわなくなってきているかもしれません。

同じく、本好きのきっかけになったのが「おんぼろ宇宙船」シリーズですが、ここでは関係がありませんね…。

チーム・ダウニー制作の制作意図

主人公を演じたロバート・ダウニー・Jrが、妻スーザン・ダウニーと設立した映画製作会社チーム・ダウニーで制作しています。

映画としては「ジャッジ 裁かれる判事」に続き2作品目。

監督はスティーヴン・ギャガン。「トラフィック」(2001)でアカデミー賞脚色賞を受賞しました。脚本の草稿も執筆しています。

ナレーションは、エマ・トンプソン。

動物たちのボイスキャストには、エマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランドなど。

ロバート・ダウニー・Jrは動物保護活動に熱心であることで知られます。

「アベンジャーズ」を終えた後に取り組むプロジェクトとして本作が自然に思えたそうです。

ロバート・ダウニー・Jrだけでなく、他の出演者も声をそろえるのは、自分の子どもたちを連れていける家族向けの作品に携わりたかったという長年の思いです。

ロバート・ダウニー・Jrは、年齢規制が厳しい欧米では、子どもが幼ければスーパーヒーロー映画の鑑賞も制限されるので、「ドクター・ドリトル」のように、動物と話ができる医師の物語なら動物好きな親も一緒に楽しんでもらえると思ったそうです。

批判の批判

アメリカでは、批判の嵐を受けたそうです。

批判の一つに、年少の観客が見るにはいいかもしれないが、大人が見るほどのものではない、という趣旨があるようです。

ですが、この映画の制作の意図からして、まさに子供のための映画であって、大人のための映画ではありません。

大人がどう感じようと、子供が面白いと思えばいい映画であり、評価の目線と基準が間違っています。

それとも、ロバート・ダウニー・Jrが主役を演じるから、大人向けとでも勘違いしたのでしょうか?

アイアンマンが子供向け映画に出てもいいじゃないかと思います。

アーノルド・シュワルツェネッガーも、子供向けのコメディ映画に出たくらいなんですからね。

大人の勝手な期待で批判するのはお門違いです。

他の批判としては、原作のドリトル先生がウェールズ人で、ロバート・ダウニー・Jr.が無理にウェールズなまりの英語を使っていること、有名な俳優陣が声優を担当した動物達も、完全にその存在を殺してしまったというものもあるようです。

いいじゃないですか、大の大人が子供ためへの読み聞かせのために集まって、本職でない声優にチャレンジしたりしているのは、親としてほほえましい姿に感じます。

それに、ドラゴンが出てくることに対する批判も見かけました。

ファンタジーじゃないんだから、という書き方でしたが…、そもそもファンタジー映画ですから、この映画。

ロバート・ダウニー・Jrが主演だから、過度の期待をしてしまったのでしょうか、可愛さ余って憎さ百倍、の心境なのでしょう。

公開時期など

ドリトル先生の映画化は以前にありました。

エディ・マーフィが1998年に主役のドリトル先生を演じ、シリーズ第3弾からは父同様に動物と話せる娘のマヤ・ドリトルをヒロインに、合計5作まで制作されました。

本作は、アメリカで2020年1月17日に公開されていましたが、日本での公開はCOVID-19の影響を受けて延期され6月19日に公開されました。

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あらすじ/ネタバレ

動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。世間から遠ざかり、様々な動物たちとひっそりと暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出発する。一緒に行く仲間は助手のスタビンズ少年と、ドリトル先生が最も信頼する親友である頑固なオウム、臆病なゴリラ、とぼけたアヒル、陽気なシロクマ、皮肉屋のダチョウなど個性豊かな動物たち。ほかにもメガネをかけた忠実な犬や、おしゃべりなキリン、賢くて勇敢なキツネ、昆虫など数多くの生き物が登場!
旅の中で明らかとなっていく、ドリトル先生の過去、国を揺るがす陰謀……物語はめまぐるしく動き出す。

https://dr-dolittle.jp/

子供は下品なのが好き

子供はとにかく下品なことが大好き。

小学生向けのドリルで空前のヒットを飛ばしている「うんこドリル」シリーズや、子供に見せたくないアニメに常に上位ランキングするクレヨンしんちゃんなど…枚挙にいとまがありません。

本作も、そうした子供大好きの下品ネタを当然のように踏襲しています。

これは不思議なことに、西洋・東洋問わないようです。世界の子供たち共通で、下品なことが好きなようですね。

そう、本作のドラゴンのおならや、おしりから次から次へと出てくる甲冑など…、子供は当然のように笑い転げます。

でも、それが正しいのです。子供の鉄板のツボを知っている点で、この映画は子供向けとして製作されていることがよくわかります。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

監督 / スティーヴン・ギャガン
製作 / スーザン・ダウニー,ジェフ・キルシェンバウム,ジョー・ロス
製作総指揮 / サラ・ブラッドショウ,ロバート・ダウニー・Jr,ジョン・モーン
キャラクター創造 / ヒュー・ロフティング
脚本 / スティーヴン・ギャガン,ダン・グレゴール,ダグ・マンド,トーマス・シェパード
撮影 / ギレルモ・ナヴァロ
プロダクションデザイン / ドミニク・ワトキンス
衣装デザイン / ジェニー・ビーヴァン
編集 / クレイグ・アルパート
音楽 / ダニー・エルフマン

出演
ロバート・ダウニー・Jr / ジョン・ドリトル先生
アントニオ・バンデラス / ラソーリ
マイケル・シーン / ブレア・マッドフライ
ジム・ブロードベント / バッジリー卿
ハリー・コレット / トミー・スタビンズ
ジェシー・バックリー / ヴィクトリア女王
カシア・スムートニアック / リリー・ドリトル

声の出演
エマ・トンプソン / ポリネシア/ポリー(オウム)
ラミ・マレック / チーチー(ゴリラ)
トム・ホランド / ジップ(犬)
オクタヴィア・スペンサー / ダブダブ(アヒル)
ジョン・シナ / ヨシ(シロクマ)
マリオン・コティヤール / チュチュ(キツネ)
セレーナ・ゴメス / ベッツィ(キリン)
レイフ・ファインズ / バリー(トラ)
クメイル・ナンジアニ / プリンプトン(ダチョウ)
クレイグ・ロビンソン / ケヴィン(リス)

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