「鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編」鼓屋敷編(第11話~第14話)観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

02. ファンタジー
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最強トリオの出会いとなる鼓屋敷編

本格的な敵との遭遇を前にして、旅の仲間が結成される。最強のトリオである。

依然としてジョーセフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」の「分離(セパレーション)⇒通過儀礼(イニシエーション)⇒帰還(リターン)」におけるセパレーションに該当する。

旅の仲間の構成は、テレビドラマの「西遊記」に似ているかもしれない。もちろんキャラ設定は異なる。

禰豆子が三蔵法師で、孫悟空の立ち位置に炭治郎。冷静な点は沙悟浄寄り。猪八戒の立ち位置に伊之助。食いしん坊ではなく、野性味あふれる点では孫悟空寄り。そして、沙悟浄の立ち位置に善逸。泣き虫な点では猪八戒寄り。

アニメの第11話から第14話は、コミックの第3巻途中から第4巻序盤まで、話数で言えば第20話から第27話まで。

我妻善逸と鎹鴉

我妻善逸(あがつまぜんいつ)は鬼滅の刃において最強の卑屈人間。

この極端なキャラが面白さを増している。アクセントの強いスパイスの役割である。

こうしたキャラはトリックスターになることが多いが、準主役な点が面白い。

卑屈ではあるが、卑劣ではないし、卑怯でもない。本能に正直で、ちょっとしたピンチだと言葉に出して動揺を露わにするが、これが生命の危機に及ぶと一転して、全力を発揮する。

頼りにできないが、裏切らないという安心感がある。

立ち位置的には、西遊記の猪八戒か沙悟浄になるが、キャラにはパタリロ風味が加えられている。

声優がとてもイイ。汚い高音と評される善逸の声を担当するのは下野紘さんである。

善逸の声優を決める際、「善逸の汚い高音」が一番うまいことが決めてとなったそうだ。

相棒となる鎹鴉は何故か雀。意思疎通ができないため、善逸はチュン太郎と名付けた。大正こそこそ話によるとな本名は「うこぎ」という。

嘴平伊之助

嘴平伊之助(はしびらいのすけ)の登場の仕方が笑撃的、いや衝撃的である。

猪突猛進!猪突猛進!と叫びながら、猪の被り物に半裸で、刃こぼれだらけの刀を両手に突っ込んで来る。

尋常では無く、野生児の一言で済ませられるレベルではない。

粗にして野ではあるが、非ではない。

粗暴なキャラだが、強い者への憧れが人一倍強く、負けん気が強い。優しくされると、ほわほわ、してしまう。

善逸とは真逆のタイプ。

3人を比べると、両極にいるのが、善逸と伊之助で、真ん中に炭治郎がいる。

ガキ大将的で乱暴者の伊之助に、弱虫泣き虫の善逸、真面目で努力家の炭治郎。

トリオとして鉄板の構成だが、鬼滅の刃では、鉄板の構成をデフォルメしている点が良い。

日輪刀の日本刀とは

日輪刀(にちりんとう)は日本刀とされる。

太陽に一番近く、一年中陽の射すという陽光山で採れる猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石からできている。

日本刀であるので、反りがあり刀身の片側に刃がある。

日本刀は時代区分に応じて、呼び名が変わる。

登場したのは平安時代中期以降とされる。

摂関政治の成立期とされる藤原忠平が政治を主導した時期で、律令国家体制から王朝国家体制へ移行する転換期だった。

鬼舞辻無惨が鬼になったのが、1,000年前とされるので、時期的に日本刀が登場した平安時代中期である。

この時期に生まれた刀を古刀と呼ぶ。

古刀期は平安時代の中期から桃山時代の末期の慶長元年(一五九六)以前。

慶長元年から、江戸時代後期の安永末年(一七八一)までが新刀期、天明元年(一七八一)から幕末・明治維新までが新々刀期と呼ぶ。

古刀期は五か伝と呼ばれ、作刀技術の根本をなす五系統が完成された時期である。

五か伝とは、大和国の大和伝、山城国の山城伝、相模国の相州伝、備前国の備前伝、美濃国の備前伝である。

これと異なる作風を脇物といい、代表的な物には大原安綱から同田貫一門までと幅広い。

古刀の代表的な鍛冶師に平安時代の大原安綱がいる。

天下五剣の一振り「童子切安綱」が大原安綱の作と言われる。源頼光が鬼の酒呑童子の首を打ったとされる刀である。

源頼光など日本史上の鬼狩りを那田蜘蛛山編(第15話~第21話)に少し紹介。

平安時代を舞台にした映画

アニメ「鬼滅の刃」の構成

1.「竈門炭治郎 立志編」

2.「無限列車篇」

  • 鬼滅の刃 無限列車篇:炭治郎、善逸、伊之助の3人と炎柱・煉獄杏寿郎との共同任務。そして、下弦の壱との戦いを描く。
「鬼滅の刃」公式ポータルサイト
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アニメ 第11話「鼓の屋敷」あらすじ/ストーリー

ここから先はネタバレ満載ですのでご注意ください

金髪の少年

鎹鴉からの指示は南南東。

【謎】この南南東とはどこか。珠世達の隠れ家から南南東ということになるが、隠れ家が浅草からさほど離れていない可能性が高いので、浅草から南南東となると海。

…の訳がないので、東京湾を越えた袖ヶ浦か木更津か?

隠れ家が浅草から東寄りなら、千葉県の東京湾沿いの船橋とか。隠れ家が浅草から西寄りなら、品川区か大田区あたりか。

浅草編は一夜の話なので、そんなには移動していない。となると、袖ヶ浦か木更津か…。

汚い高音で結婚を懇願する金髪の少年に出会った。

「頼むよー!!頼む頼む頼む!!結婚してくれ~~~!!」

道の真ん中で少年は女の子にしがみついている。

「いつ死ぬかわからないんだ俺は!!だから結婚してほしいというわけで!!頼む頼むよォーッ」

「何なんだ…一体」

雀が炭治郎に寄ってきた。必死に何かを訴える雀。炭治郎は、何とかすると約束した。

なぜ炭治郎は雀の言葉がわかる?動物の声を理解できるのはドリトル先生が有名だ。それとチューバッカの言葉を理解するスター・ウォーズの世界観も有名だ。

炭治郎は金髪の少年を少女から無理やり引き剥がした。

「何やってるんだ!道の真ん中で。その子は嫌がっているだろう‼︎そして雀を困らせるな‼︎」

金髪の少年は炭治郎の服装を見て思い出した。最終選別の…。炭治郎は烈火の如く怒った。

「お前のような奴は、知人に存在しない!知らん!!」

「会っただろうが、会っただろうが〜。お前の問題だよォ、記憶力のさ〜!」

少女は炭治郎に礼を述べたが、金髪の少年は炭治郎に何をするんだと怒った。

少女は自分のことが好きなので、結婚するんだと主張するが、少女は少年を平手打ちにして怒った。

具合が悪そうにしていたから声をかけただけで、好きでもなんでもないし、結婚相手がいるのだと。

去っていく少女に未練がましい態度をとる少年に炭治郎は侮蔑の眼差しを向けた。

「なんだよ、その顔!やめろぉー!なんでそんな別の生き物を見るような目でおれを見てんだ。」

「いいか、おれはもう直ぐ死ぬ!!次の仕事でな!俺はな、ものすごく弱いんだぜ。舐めるなよ。俺が結婚できるまでお前は俺を守れよな。」

「俺の名は竈門炭治郎だ!!」

「そうかい!!ごめんなさいね!俺は我妻善逸(あがつまぜんいつ)だよ。助けてくれよ炭治郎ぉ~~!」

「助けてくれって何だ。何で善逸は剣士になったんだ。何でそんなに恥をさらすんだ」

「言い方ひどいだろ!」

善逸は女に騙されて借金をし、借金の肩代わりをしてくれたお爺さんが育手だったのだという。

毎日毎日地獄の鍛錬で、最終選別で死ねると思ったが、運良く生き残ってしまい、未だ地獄の日々だという。

この時点の善逸の年齢は16歳。この年齢で女の騙されて多額の借金を背負うなんて…。

善逸は一人で妄想してブリッジする。

「怖い怖い怖い怖いー!!鬼に喰われて死ぬんだー!!生きたまま耳から脳髄を吸われてーーー!いやぁ〜いやぁ〜!助けてー!!」

善逸は何とか落ち着きを取り戻し、お腹が空いたと言うので、炭治郎はおにぎりをあげた。

善逸は炭治郎は食わないのかと聞くと、炭治郎はそれしかないからと言うので、善逸はもらったおにぎりを半分に分け炭治郎に差し出した。

炭治郎は、鬼が怖いという気持ちはわかるが、雀を困らせてはダメだと善逸を諭した。

善逸が仕事に行きたがらず、女の子にすぐちょっかいを出し、いびきがうるさくて困っていると雀が言っている。

善逸は炭治郎の言葉を信じられなかったが、鎹鴉が喋っているのを聞いて動転した。

「駆ケ足!!駆ケ足!!炭治郎、善逸、走レ!!」

森の中の屋敷

炭治郎は屋敷から血の臭いを嗅ぎ取った。今まで嗅いだがない。善逸には何かの音が聞こえた。

屋敷の近くに少年と少女がいて、怯えている。少年の兄が連れ去られ、後をつけてきたのだと言う。

善逸が炭治郎に呼びかけた。

「なぁ…。この音何なんだ?気持ちの悪い音…ずっと聞こえる。鼓か?これ…。」

すると、今まで聞こえなかった鼓の音が急に鳴り、屋敷の二階から血まみれの男が落ちてきた。

男は弟妹の兄ではなかった。兄は柿色の着物を着ている。まだ中にいるんだ。

炭治郎は善逸と中に入ろうとしたが、善逸は恐怖で動けない。

「そうか…わかった」

炭治郎は善逸を置いて行くことにした。

「何だよ!何でそんな般若みたいな顔すんだよぉー!行くよーォ!」

善逸は泣きながら炭治郎に縋り付いた。

炭治郎は弟妹の側に、禰󠄀豆子の入った箱を置いた。もしもの時には禰豆子が二人を守ってくれる。

善逸は涙を流しながら炭治郎に聞いた。

「守ってくれるよな?俺を守ってくれるよな?」

「善逸…。ちょっと申し訳ないが前の戦いであばらと脚が折れていて完治していない、だから…」

「何折ってんだよ、骨。折るんじゃないよ、骨!!折れてる炭治郎じゃ俺を守りきれないぜ!」
「死んだよ俺。九分九厘、死んだ!」

弟妹たちが屋敷の中へ入って来た。箱からカリカリと音がするので怖くなったのだ。

「だからって置いてこられたら切ないぞ。あれは俺の命より大切なものなのに…」

善逸のお尻が炭治郎にぶつかり、炭治郎と妹が部屋の中へ入ってしまう。

鼓の音がなると別の部屋に変わった。そして、鼓の音がなるたびに部屋が変わっていく。

少女は、てる子という。そこに鬼が現れた。鼓が体に付いている。

その頃、善逸と少年は、善逸が動転していた。

「死ぬ死ぬ死ぬ。死んでしまうぞ。これは死ぬ‼︎」

善逸は少年に屋敷の外に出ようと提案する。

「なんで外に?自分だけ助かろうとしてるんですか?死ぬとかそういうことずっと言ってて恥ずかしくないですか?年下にすがりついて情けないと思わないんですか?あなたの腰の刀は一体何のためにあるんですか?」

善逸は、自分では役に立たないから大人を呼んで来ようと言った。

だが、玄関を開けると、そこには部屋が広がっていた。

「嘘だろ、嘘だろ、嘘だろ!ここが玄関だったのに!外はどこに行ったの⁉︎」

真っ暗な部屋に猪の頭を被った化け物がいた。

「ばけものだぁ〜〜!!」

その頃、炭治郎は鬼に攻撃をしようとしていた。

鬼は、自分が見つけた稀血(まれち)なのに…とぶつぶつ呟いていた。そして鼓を叩くと、部屋が回転した。

ここに乱入者が現れた。

「猪突猛進、猪突猛進、猪突猛進!!」
「さあ化け物。屍をさらして俺がより強くなるため、より高く行くための、踏み台となれ!」

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アニメ 第12話「猪は牙を剥き 善逸は眠る」あらすじ/ストーリー

猪突猛進!

炭治郎は猪の少年に向かって叫んだ。

「そいつは異能の鬼だ!!むやみやたらに斬りかかるのはよせ!!」

少年はてる子を踏みつけ、部屋がぐるぐる回ったぞ面白いぜ、と言った。

「人を踏みつけにするな!!」

炭治郎は猪の少年の足を持ち上げて投げ飛ばした。

「こんな小さい子を踏むなんて、どういうつもりだ!!」

「人間に投げ飛ばされたのは初めてだぜ!!」

鬼をほったらかし炭治郎に向かってきた。

「虫め、消えろ、死ね!」

鬼が鼓を叩くと、何か獣の爪痕のようなものが畳を削り取った。

炭治郎には鼓の鬼の攻撃の法則がわかってきた。

だが、鼓の鬼が鼓を叩いていないにも関わらず、鼓の音が聞こえて部屋が変わった。

屋敷には複数の鬼の匂いがする。別の鬼も鼓を持っているのか?それなら厄介だ。

廊下の奥で、鬼が人を喰い散らかしていた。炭治郎は死体をてる子に見せない様に先へ進んだ。

ある部屋の襖を開けると、鼓を持って怯えた少年が鼓を叩こうとしていた。

善逸と正一

善逸はてる子の兄の正一と一緒に歩いていた。

「すみません、善逸さん」

正一が話しかけると、善逸は飛び上がって驚いた。

「話しかけるなら急に来ないでくれよ…心臓が口からまろび出る所だった…」

「まろび出る」は「転び出る」と書く。「まろぶ」は「転がる」の古い言葉。

正一は善逸が不安そうにしていると、自分も不安になってくると伝えた。

その矢先、縁の下から長い舌で舌舐めづりをした鬼が、這って出てきた。

「子供だ。舌触りがよさそうだ♪」

「ほらご覧!出たいじゃない出たじゃない!!」
「アーーーッ(汚い高音)来ないでェ!!来ないでくれェ!!やめてーッ!!」

善逸は正一を引っ張って鬼から走って逃げた。自分は美味しくないし、正一も痩せこけてカスカスで不味いからと必死だ。

善逸と正一は部屋に逃げ込んだが、善逸は恐怖が八割膝にきて動けない。

(俺が何とかしなくちゃ。俺が守ってあげないと可哀想だろ!享年が一桁とかあんまりだぞ!!でも俺はすごく弱いんだよ。守ってあげられる力が無いの…でも俺が守ってあげなきゃ…)

「お前の脳髄を耳からちゅるりと啜ってやるそォ」

この一言で、善逸は恐怖のあまり失神して寝てしまった。

「わああああ!!善逸さん起きてよ!!」

鬼の舌が届く前に、鬼の舌が斬り落とされた。

善逸が立ち上がり、低く構えた。抜刀術の構え。

このシーンはかっこいい。デフォルメされているが、抜刀術の格好良さが上手に表現されている。

雷の呼吸、壱ノ型・霹靂一閃(へきれきいっせん)!

鬼の首が切り落とされた。

善逸が意識を取り戻した。自分の足元に鬼の首が転がっている。

「ギャーーーッ死んでるぅ!急に死んでるよォ~~!」

善逸は正一が倒してくれたと勘違いして、この恩は忘れないよ~~と正一に泣きながら感謝した。

猪の頭を被った少年は三日前からずっと建物の中にいる。

廊下の突き当たりを曲がろうとすると、鬼が待ち伏せしていた。

「屍を晒して 俺の踏み台となれ‼︎」

我流・獣の呼吸、参ノ牙・喰い裂き!

「稀血の人間をもっと探して喰うのだ。そうしたら小生はまた十二鬼月に戻れる…」

鼓の鬼「響凱」の回想

響凱は人間を食いきれなくなっていた。

鬼舞辻無慘が現れ、響凱、もう喰えないのか?その程度か?と聞いた。

鬼舞辻無慘は響凱の右の瞳に記された下弦の文字ごと目玉が斬り裂いた。

数字は剥奪する。それがお前の限界なのだ、と言い放った。

人間を喰うほど強くなれる。そして素質を認められれば鬼舞辻様に血を分けてもらえる。

「清(きよし)兄ちゃん‼︎」

てる子は兄の名前を叫んだ。清は鼓を打とうとした手を止めた。

清に聞くと、鬼に攫われて喰われそうになった時に、別の鬼が現れて、清を巡って三人の鬼の戦いが始まった。

鼓の鬼が別の鬼に攻撃を受けた時に落とした鼓を清が拾い、鼓を叩いて部屋を変えて逃げていたのだ。

稀血とはなんだ…?すると、鎹鴉がいきなり現れて稀血の説明をし始めた。

「稀血トハ!珍シキ血ノ持チ主デアル!!」

炭治郎は鼓の鬼の臭いを感じた。

今まで清がしてきたように誰かが戸を開けようとしたり物音がしたら間髪入れずに鼓を打って逃げるんだ。

「叩け!!」

稀血の清が逃げたことがわかると、鼓の鬼は「虫けらが…忌ま忌ましい…」と呟くと鼓を2回叩き、部屋を回転させた。

部屋が回転することで、炭治郎は体のあちこちをぶつけた。珠世に手当てをしてもらっているが怪我は完治していない。

「ずっと我慢してた。」
「凄い痛いのを我慢してた。俺は長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかった。」

炭治郎には謎の長男理論がある…

「水の呼吸、十種類の型がある。どんな敵とも戦えるんだ。ケガをしているなら、それを補う動きをしろ。どんな形にもなれる。決して流れは止まらない!」

「水はどんな形にもなれる。升に入れば四角。瓶に入れば丸く。時には岩すら砕いてどこまでも流れてゆく。」

鱗滝の言葉を思い出した。

そして鬼滅の刃屈指の名セリフが飛び出す!!!

「今の俺は、骨だけでなく心も折れている!」

「真っ直ぐに前を向け!己を鼓舞しろ!頑張れ炭治郎、頑張れ!!」

「俺は今までよくやってきた。俺は出来る奴だ。そして今日も!これからも!折れていても!!俺がくじけることは、絶対に無い!!!」

アニメ 第13話「命より大事なもの」あらすじ/ストーリー

炭治郎対響凱

炭治郎は、響凱が鼓を打つたびに部屋が回転し、苦戦を強いられる。

炭治郎を探して屋敷内の廊下を走り回る善逸と正一。炭治郎が見つからない。そして、二人は同じところを回っていた。

部屋の中の様子を見てみようと、戸を開けてみると鼓の音と共に部屋が回転した。二人は真っ逆さまに落ちた。そして、外へ投げ出された。

炭治郎は手こずってた。鼓のパターンは覚えているはずなのに、骨が折れていてうまく動けない。

「折れてる炭治郎も凄いんだというのを、見せてやる!」

気合いだけではどうにもならない。頭も使わなければ…。だが、考える暇がない。考える前に鬼に攻撃されるので何もできない。

炭治郎が鬼に名前を聞いた。鬼は「響凱(きょうがい)」と名乗った。

「響凱!清…稀血は渡さない、俺は折れない!諦めない」

響凱は過去を思い出していた。

「小生は…、稀血を得て十二鬼月に戻るのだ!」

これまで以上に激しく鼓を叩く響凱。部屋に紙が散らばってきた…。

響凱は物書き志望だった。

昔を思い出していた。

男に作品を否定され、諦めろと言われた。作品がつまらないのだという。

全てにおいてゴミのようだ。もう書くのを止したらどうだ。趣味の鼓でも叩いていればいい。それも人に教えられる腕前でもない、と否定される。

響凱の書いた原稿用紙わざわざ踏みつけられ、怒りに我を忘れ、胸の鼓で男を切り裂いた…。

過去を思い出した響凱は、これまで以上の速さで鼓を打ち始めた。炭治郎の体がぐるぐる回り始める。

炭治郎は畳に落ちた原稿用紙を踏まないように、気を付けて降りた。

それを見て響凱は一瞬ハッとした表情を見せた。だが、鼓の攻撃は続く。

「わかった…」

炭治郎は原稿をよけながら着地したことで、怪我が傷まない体の動かし方や呼吸の仕方が分かった。

「呼吸は浅く、速く!」

攻撃はすべて躱せるようになった。

全集中、水の呼吸、玖ノ型・水流飛沫・乱!

響凱に向かって走り出し、間合いに入った。そして、隙の糸が見えた。

「響凱!君の血鬼術はすごかった!」

首のまま、響凱は聞いた。

「小僧、答えろ…。小生の血鬼術は、すごいか?」

「凄かった。でも……人を殺したことは許さない」

「そうか…」

消え始める響凱。そして、炭治郎は思い出したように、響凱の体から血を採った。

珠世の使いの猫が現れ、背負っているカバンにナイフ型注射器を入れた。

徐々に消えていく響凱…。

「小生の書いたものは…」
「ゴミなどではない。少なくともあの小僧にとっては踏みつけにするようなものではなかったのだ…」

「成仏してください」

炭治郎はお辞儀をして去って行った。炭治郎の後姿を見ながら響凱は涙を流した。

「小生の血鬼術も、鼓も…認められた…」

炭治郎は清とてる子を探して廊下を走り回った。

「清ー!てる子ー!!」と叫びながら戸を開けると、驚いた子供たちに物を投げつけられてしまった。鼓が消えてしまったので混乱していた。

緊張の糸が切れて、てる子は号泣した。

善逸と猪男

炭治郎は暗い廊下で突然血の匂いに気付いた。そして、外に出た。

外に出た炭治郎が目にしたものは、猪男から暴行を受ける善逸の姿だった。善逸が必死で守っていたものは禰豆子の入った箱だった。

「炭治郎…俺、守ったよ。お前が、これ、命より大事なものだって、言ってたから…。」

響凱の血鬼術で外に放り出された二人は二階の窓から落ちて、善逸は正一をかばって頭から墜落した。

善逸は怪我をしていた。頭から血が出ているのを見て、善逸は動揺した。

そのとき、「猪突猛進、猪突猛進!!」と言いながら化け猪が屋敷から飛び出て来た。そして、鬼の気配がするといった。

善逸は声を聞いて、最終選別に合格した五人目の合格者だということに気づいた。最終選別の時、誰よりも早く入山し、誰よりも早く下山したせっかち野郎だ。

【謎解き】最終選別で生き残ったのは五人で、その五人目がこの猪頭であった。

「ぶはははは!見つけたぞぉ~~!」

禰豆子の入った箱に突進していきます。それを善逸がかばった。

「炭治郎の大事なものなんだ!」

「その中には鬼がいるぞ」

「そんなことは最初からわかってる!」

善逸は炭治郎と畑の道で会った時から、炭治郎が鬼を連れていることはわかっていた。鬼の音は人間の音とは全く違うから。

でも、炭治郎からは泣きたくなるような、優しい音がする。今まで聞いたことのないぐらいに優しい音だ。

呼吸音、心音、血の巡る音、それを注意深く聞くと相手が何を考えているかわかった。

鬼殺隊でありながら鬼を連れている炭治郎には事情があるはずだ、それは善逸が納得できる事情だと信じた。

炭治郎は弟をかばった状態で倒れていた禰豆子の姿を思い出した。怒りが湧いてきた。猪男がついに刀を振り上げた。

「やめろーーーーー!!!」

アニメ 第14話「藤の花の家紋の家」あらすじ/ストーリー

嘴平伊之助

死闘の末、響凱との戦いに勝った炭治郎。

屋敷の外へ出ると、禰豆子の入った木箱を抱え善逸はボロボロになっていた。そして二刃の日輪刀を抜いた猪頭を被った男が立ちはだかっていた。

善逸を刀で切りつけようとした猪男の腹に拳をぶち込んだ。猪男のあばらが折れた。

「隊員同士で刀を抜くのはご法度だからだ!それをお前は一方的に痛めつけていて、楽しいのか…。卑劣極まりない!」

しかしそれを聞いていた猪男は笑った。

「そういうことかい。悪かったな。じゃあ素手でやろう。」

全く炭治郎の言葉を理解していない。

炭治郎の頭を踏みつけた後、「すごいだろう、俺は。すごいだろう、俺は!」

二度も自画自賛…。その様子に子供たちは泣き、善逸はドン引き…。

あばらが折れているにもかかわらず、曲芸を見せた。

さすがに、炭治郎も、あばらが折れている時はそういうことはするな、悪化するぞと注意した。

「悪化…上等!今この刹那の愉悦に勝るもの、無し!」

だが、そんなことにはお構いなし。ついに、炭治郎が強烈な頭突きをお見舞いして、ようやく猪男の動きが止まった。

かぶっていた猪の皮がポロリと落ち、出てきたのは女の子のような顔だった。

「なに俺の顔をジロジロと見ていやがる!」
「君の顔に文句はない!こじんまりしていて、色白でいいんじゃないかと思う!」
「殺すぞ!てめえ!」

「嘴平伊之助(はしびら いのすけ)だ。覚えておけ!」

どんな字を書くんだ?と炭治郎は聞いた。

「俺は読み書きができねえんだよ!名前は褌に書いてあるけ…」

急に伊之助の動きが止まって泡を吹いて倒れた。炭治郎の頭突きで脳震盪を起こしたようだ。

藤の花の家紋の屋敷

鎹鴉がやってきて、山ヲオリロ~、と言った。

山道の途中で子供たちとお別れだ。稀血を持つ清には鎹鴉が藤の花の入った小袋を与えた。これで鬼から身を守れる。

炭治郎と善逸、伊之助の3人は鎹鴉を付いていった。

その道中、伊之助に「お前」と呼ばれた炭治郎は「竈門炭治郎だ」と名乗ったが、伊之助は「かまぼこ権八郎」と覚える気がない。

そして夜になって、藤の花の家紋がついたお屋敷に着いた。

鎹鴉が叫んだ。

「休息、休息。負傷ニツキ、完治スルマデ休息セヨ」

「え、休んでいいのか?」

一人のおばあさんが現れ、屋敷に通してくれた。

服に食事に、全て用意してくれる。至れり尽くせりだった。寝巻きに着替えた3人は天ぷらで空腹を満たした。

医者がやってきた。三人は重傷の診断。三人ともあばらが折れていた。善逸は二本、炭治郎は三本、伊之助は四本だった。伊之助はあばらより頭突きを受けてできたこぶが痛いという。

コミックでは医者に台詞がない。

藤の花の家紋の家は、前に鬼狩りに命を救われた一族だという。だから、鬼狩りであれば無償で尽くしてくれる。

炭治郎は伊之助に鬼殺隊に入った理由を聞いた。

すると、自分の山に鬼殺隊が入って来たから力比べして刀を奪ったという。そしたら、最終選別や鬼の話を聞いて、鬼殺隊に入ったという。

善逸が炭治郎に聞いた。

「鬼を連れているのはどういうことなんだ?」

「善逸…、分かっていてかばってくれたんだな。善逸は本当にいい奴だな、ありがとう」

礼に照れる善逸。

照れる様は、ワンピースのチョッパーのようだ…。

「最初から分かってたよ、善逸が優しいのも、強いのも…」
「いや強くはねぇよ。ふざけんなよ。お前が正一君を連れてくの邪魔したのは許してねぇぞ。」

禰豆子が箱から出てこようとしている。箱がカタカタと音を出した。

現れた禰豆子を見て、善逸は目が点に…。伊之助はそれを見届けたら寝てしまった。

「炭治郎…。お前…」
「善逸…?」
「お・ま・え~、いい御身分だなぁ!!こんなかわいい女の子連れてたのか…。こんなかわいい女の子連れて毎日ウキウキウキウキ旅してたんだなァ…。」

「お前みのようなやつは粛清だよ…」と刀を抜いた。

炭治郎は善逸に説明しようとしても話を聞いてくれない…。

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