「鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編」鬼殺隊入隊編(第1話~第5話)観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

02. ファンタジー
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立志編の始まりとなる鬼殺隊入隊

世界的にヒットしているアニメである。吾峠呼世晴によるコミックのアニメ化。アニメーション制作はufotableが担当した。コミックはアニメの終了とともに爆発的に売れ行きを伸ばした。幅広い世代に支持されているのは、これまでの少年漫画と異なる。

ufotableの作画力が凄いので、話は持ち上がることはないと思うが、万が一、実写化の話が出た時には、自分の立場はハッキリしている。

実写化を全くもって望まないので、実写版を絶対に見ることはない。

creator's office ufotable
アニメーションと実写、そしてCGを手掛ける&#3220...

舞台は大正時代初期

舞台は大正時代。大正年間は短い。1912年7月30日から1926年12月25日までの14年強。浅草の凌雲閣が登場するので、関東大震災のあった 1923年(大正12年)9月1日より前になる。

第4話で期間がさらに限定される。物語は大正元年もしくは大正2年の冬から始まる。

明治時代と昭和時代に挟まれ、色で言えばセピア色、時間で言えば逢魔時というイメージの時代で、近世と近代が併存したかのような錯覚を覚える時代である。スチーム・パンクの雰囲気と言ってもいい。

セパレーション

物語は、ジョーセフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」の「分離(セパレーション)⇒通過儀礼(イニシエーション)⇒帰還(リターン)」を小さな単位で繰り返す小さな円環や一定の塊で捉えられる中くらいの円環と、物語全体を流れる大きな円環で構成される。

「竈門炭治郎 立志編」の26話分は、大きな円環の中では「分離(セパレーション)」に相当し、この中に小さな円環が5つ位ある感じである。

今回アニメ化された「竈門炭治郎 立志編」はコミックの第1巻から第7巻冒頭までを原作として、第26話まであり、中くらいの円環を描いている。

アニメの第1話から第5話は、コミックの第1巻から第2巻途中まで、話数で言えば第1話から第9話までである。

鬼とは何か

小松和彦「鬼と日本人」によると、「鬼」は「人間」の反対概念である。日本人が抱く人間概念の否定形、つまりは反社会的で反道徳的な人間として造形されたものである。

一方で、中世の人々は、鬼の中に二重の性格を見出していた。人間に危害を加える好ましくない側面と、人間の側に立って邪悪な者たちを追い払うという好ましい側面である。

姿かたちは、鬼が跳梁した平安時代末期の説話集「今昔物語集」によると、「鬼」は、さまざまな恐ろしい姿かたちをした者であった。「宇治拾遺物語」によると、群れを成して夜に出没する様々な鬼は「百鬼夜行」とも呼ばれていた。

鎌倉時代の鬼は、角がない鬼もいれば、牛や馬のかたちをした鬼もおり、見ただけでは鬼と判断できない異形の鬼もいた。それが画一化され、江戸時代になると、角を持ち虎の皮のふんどしをつけた姿が、鬼の典型となった。一方で、怪力、無慈悲、残虐という属性はほとんど変化していない。

今日、鬼であるかどうかの判断は、頭の角が生えているかどうかが、最も重要な指標となっている。角の有無で、鬼であるかの判断が下される。

だが、鬼滅の刃において、その特徴的な角が無いことがある。そういう意味においては、その姿かたちは中世のそれに似ているようだ。

アニメ「鬼滅の刃」の構成

1.「竈門炭治郎 立志編」

2.「無限列車篇」

  • 鬼滅の刃 無限列車篇:炭治郎、善逸、伊之助の3人と炎柱・煉獄杏寿郎との共同任務。そして、下弦の壱との戦いを描く。
「鬼滅の刃」公式ポータルサイト
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こそこそ話など

大正こそこそ話によると、最終選別の時、金髪の少年は師匠にボコボコにされて無理やり連れてこられたそうだ。

竈門家の住む家は、雲取山にあるという。雲取山は東京都、埼玉県、山梨県の境界にある標高2,017mの山。

1話1話はCMを除けば20分少々のアニメなので、動画配信サービスで一気に見るのがオススメ。

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アニメ 第1話「残酷」あらすじ/ストーリー

ここから先はネタバレ満載ですのでご注意ください

幸せが壊れる時には、血の匂いがする

苛烈な冒険への召命である。

少年が少女をおぶって雪の山道を下る。

「なんで、なんでこんなことになったんだ…禰豆子、死ぬなよ、死ぬな!絶対助けてやるからな!死なせない…兄ちゃんが、絶対に助けてやるからな!」

少年の名は竈門炭治郎(かまど・たんじろう)。おぶっている少女は妹の竈門禰豆子(かまど・ねずこ)

竈門炭治郎は、亡くなった父に代わり山で炭を作り、家族でつつましくも幸せな日々をおくっていた。

ある日、炭治郎は町へ炭を売りに出かけた。

「生活は楽じゃ無いけど、幸せだな。でも人生には、空模様があるからな」

「そして幸せが壊れる時には、いつも、血の匂いがする」

帰りが遅くなった炭治郎を見かけた三郎爺さんが、今から戻るのは危ないから泊まって行けという。

強く勧められれ、炭治郎は三郎の家に厄介になった。三郎は独り身である。

食事をご馳走になり、寝る前に、三郎は人食い鬼の話をした。そして鬼狩り様の話も。

「鬼狩り様が鬼を斬ってくれるんだ。昔から…」

神話的な旅の第一段階を「冒険への召命」と呼ぶが、運命が英雄を召喚し、精神の重心を自分のいる社会から未知の領域へ移動することを意味する。

三郎爺さんに言葉が、これから起きることを暗に指し示すことで、炭治郎は未知の領域へ移動していく。

【謎】なぜ三郎爺さんは鬼や鬼狩りを知っていたのか。人里離れて住んでいることと関係するのか?
炭治郎のおばあちゃんが死ぬ前に人食いの話をしていたことと関係があるのか?

※日本史上の鬼狩りについて、那田蜘蛛山編(第15話~第21話)で少し紹介。

翌朝、炭治郎が家に戻ると、家族が血だまりの中で絶命していた。一体何が起きたんだ…。

妹・禰豆子はまだ温かい。炭治郎は禰豆子を背中に背負って必死に雪山を下りた。

鬼になった妹

途中で禰豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかってきた。

炭治郎は鬼になった禰豆子に語りかけた。我慢しろ、堪えろ!その声に禰豆子が反応した。禰豆子の目から涙がこぼれ落ちた。

禰豆子に襲われた炭治郎を救ったのは、一人の剣士だった。

剣士によると、禰豆子は傷口に鬼の血が入り込み、鬼へと変貌してしまったらしい。

【謎】他の家族には血が入らなかったのはなぜか。もう少し後になると、炭治郎の家族に起きた出来事について、さらなる謎が出てくる。

剣士は鬼になった禰豆子を退治しようとする。だが、炭治郎は禰豆子を斬らないように土下座して懇願した。

そんな炭治郎に、剣士は激怒した。

「生殺与奪の権を、他人に握らせるな!」

「笑止千万! 弱者には、何の権利も選択肢も無い。ことごとく力で、強者にねじ伏せられるのみ!」

(泣くな、絶望するな。そんなのは今することじゃない。お前が打ちのめされていることは分かっている。)

(怒れ。許せないという強く純粋な怒りは、手足を動かすための、揺るぎない原動力になる。脆弱な覚悟では、妹を守ることも、治すことも、家族の仇を討つことも、出来ない。)

家族が殺され、さらに妹まで殺されてしまったら、炭治郎にはすべての希望が失われる。身内を亡くした際のグリーフの問題である。

炭治郎のレジリエンスの高さとグリットの高さは徐々に明らかになるのだが、この時点ではレジリエンスどころの状況ではない。

レジリエンス。不運が重なり、心が折れそうになっても、なんとか踏みとどまる力。打たれ強さとか、挫けない精神。逆境から立ち直る「しなやかさ」のようなもの。

レジリエンス ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ]p002-003

みごとに結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」をあわせ持っていることだった。つまり「グリット」(やり抜く力)が強かったのだ。

やり抜く力 GRIT(グリット)―人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける p23

剣士は禰豆子に刀を突き立てた。それを見た炭治郎は腰に下げていた斧で剣士に立ち向かう。

炭治郎は簡単にねじ伏せられてしまう。剣士は炭治郎に失望する。

その時、頭上から斧が降ってきて、剣士の横の木に突き刺さった。

炭治郎は剣士に勝てないと分かって、剣士に向かうときに斧を上へ投げていたのだ。

倒れた炭治郎を見た禰豆子は、剣士から守ろうとする。

禰豆子に固い兄妹の絆を感じ取った剣士は剣を収めた。

そして、炭治郎に狭霧山に住んでいる鱗滝左近次(うろきだき・さこんじ)という老人の元を訪ねるよう助言して去っていった。

剣士は冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)と名乗った。

この第1話だけタイトルとオープニングが最後に流れる。エンディングロールが流れるのも、第1話だけ。

【謎】なぜ冨岡義勇は、炭治郎家族が住む山にやってきたのだろうか?何か目的があったのか?単なる偶然か?偶然にしては山奥過ぎるのが腑に落ちない。

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アニメ 第2話「育手・鱗滝左近次」あらすじ/ストーリー

お堂に巣食う鬼

炭治郎は冨岡義勇に言われた鱗滝左近次に会うために、鬼になってしまった妹・禰豆子とともに狭霧山を目指していた。

禰豆子を背負うために農家から籠と竹を買うシーンで、炭治郎の頑固さが表れる。

「頭の固い子供だな!」

日が暮れ、炭治郎は通りかかったお堂から血の匂いを嗅ぎつける。

誰かが怪我をしているのかも知れないとお堂に入ると、人を喰らっている鬼がいた。

鬼に襲われた炭治郎は、斧でなんとか応戦するが、鬼の圧倒的な力に、組み伏せられてしまう。

炭治郎が鬼と戦っている間、禰豆子は鬼が襲った人を見て、よだれを流して我慢していた。

鬼が炭治郎の首を絞めようとしていると、禰豆子が鬼の頭を蹴り、頭をもぎ取った。

頭のない鬼と禰豆子が戦っている間に、頭だけの鬼が炭治郎を襲った。

炭治郎が頭突きで頭だけの鬼に反撃し、斧で頭だけの鬼を木にくぎ付けにした。

そして、禰豆子を助けに向かったが、勢い誤って崖から落ちそうになった。それを助けたのは、禰豆子だった。

頭のない体だけの鬼は崖から落ちて死んだ。

天狗の面をつけた男

頭だけの鬼にとどめを刺すのに躊躇する炭治郎の肩をたたく者がいた。天狗の面をした男だった。近いてくる足音がしなかった。

召命を拒まなかった者が、旅の最初に出会うのは、これから遭遇するできごとに対抗する力を授けてくれる者である。

たいていは、小さく皺だらけのおばあさんかおじいさん。炭治郎が出会ったのはおじいさんだが、なぜか天狗のお面をつけている。

こうした登場人物が表すのは、慈悲深く守ってくれる運命の力である。

お面をつけた登場人物は、この後にも登場するが、一種の狂言回しの役割を担っている。

天狗のお面の男は、鬼を殺せずにいる炭治郎を見て駄目だと思った。

この子は思いやりが強すぎて決断ができない。鬼を前にしても優しさの匂いが消えない…。

もたもたしているうちに、夜が明けた。陽に当たった鬼は消滅した…。

天狗の面をつけた男が鱗滝左近次だった。鱗滝は炭治郎と同じく、嗅覚が敏感である。

「炭治郎。妹が人を食った時、お前はどうする?」

「えっ…」

「判断が遅い!お前はとにかく判断が遅い!朝になるまで、鬼にとどめを刺せなかった。」

「今の質問に間髪入れず答えられなかったのはなぜか。お前の覚悟が甘いからだ!」

「妹が人を食った時やることは二つ。妹を殺す、お前は腹を斬って死ぬ。鬼になった妹を連れて行くというのはそういうことだ!」

「しかし、これは絶対にあってはならないと肝に命じておけ。罪なき人の命をお前の妹が奪う、それだけは絶対にあってはならない!」

鱗滝左近次は鬼殺の剣士にふさわしいか試すという。鱗滝に必死について走る炭治郎。鱗滝は足音がしない。

鱗滝左近次が与えた最初の試練

鱗滝左近次の家に着くと、禰豆子を置いてすぐさま山に登った。そして、夜明けまでに麓の家までに戻れという。

簡単だと思ったが、途中にあらゆる罠が仕掛けられている。

鼻が利く炭治郎だったが、罠に引っ掛かりまくる。この調子では朝までには帰れない。そして、この山の空気は薄い…。

呼吸を整えて、罠の匂いをかぎ分けろ!

そして、夜明けまでに、何とか家に戻れた。

「…お前を認める…、竈門炭治郎…。」

アニメ 第3話「錆兎と真菰」あらすじ/ストーリー

修行と最終選別への課題

鱗滝左近次の家に来てから、禰豆子は眠り続けている。その間、炭治郎の訓練が始まった。

鬼殺隊(きさつたい)。その数、数百名。政府から正式に認められていない組織。だが、それは古より存在していて、今日も鬼を狩る。

鬼。主食、人間。人間を殺して食べる。いつどこから現れたのかは不明…。太陽の光か、特別な刀で首を切り落とさない限り殺せない。

鱗滝左近次は、鬼殺隊の剣士を育てる「育手(そだて)」である。

入隊のための試験「最終選別」に向けて、鱗滝左近次による炭治郎の訓練が始まった。

鬼は太陽の光の下を歩くことができない。太陽の光を浴びると鬼は死んでしまうのだ。禰豆子は日を閉ざした部屋の中で眠り続けていた。

訓練は過酷だった。様々な罠が張り巡らされた山下り、刀の素振り、滝修行。呼吸法と型のようなものも習った。

「全集中の呼吸」は、大量の酸素を取り込み身体能力を大幅にあげることができる。そして、十ある「水の型」すべてを教えるという。

狭霧山に来て一年、鱗滝は「もう教えることはない」と炭治郎へ言った。「あとはお前次第だ。」

巨大な岩の前で、最終選別へ行くための条件を告げた。それは、大岩を切ること。

この日から鱗滝が稽古をつけることはなくなった。

炭治郎は岩を斬れる気がしなかった。炭治郎はそれまで行ってきた修行を繰り返した。

炭治郎のグリット力の高さが現れる場面である。諦めず、ひたすらやり続ける。

錆兎と真菰と岩と

ある日、岩を斬れずに落ち込む炭治郎の前に、狐の面をつけた少年が現れ、炭治郎に襲い掛かってきた。

「どんな苦しみにも黙って耐えろ。お前が男なら、男に生まれたなら」

「にぶい、弱い、未熟。そんな者は男ではない」

「心の底から安心しろ。俺はお前より強い、岩を斬ってるからな!」

少年は鱗滝を知っているようだった。そして、炭治郎は鱗滝の教えを教わっただけで、体得していないと言う。少年は格段に早く、圧倒的な剣技で炭治郎を打ち負かした。

「お前は知識として、それを覚えただけだ。お前の体は何も分かって無い。1年半もの間、何をやっていた!」

「進め!男なら!男に生まれたなら、進む以外の道など無い!」

少年は錆兎(さびと)。もう一人、狐の面をつけた少女・真菰(まこも)が姿を現した。

それから炭治郎は錆兎と戦い、真菰に治療と手解きを受ける日々を過ごした。真菰は全集中の呼吸の極意を教えた。

「死ぬほど鍛える。結局、それ以外に出来ること無いと思うよ。」

錆兎と戦うようになって半年、錆兎は木刀ではなく、真剣を持っていた。

「半年でやっと男の顔になったな。」

炭治郎の刀は錆兎の面を割った。そこから見えた錆兎の顔は泣きそうな、嬉しそうな、安心したような笑顔だった。

「炭治郎。よくやったね。今のを忘れないで。勝ってね。炭治郎。あいつにも…。」

真菰はそう言って姿を消した。

炭治郎が真菰から目線を戻すと、錆兎の姿は無く、割れた巨石があった。

岩切りの伝説

岩切りについては、似た逸話がある。

奈良県の「天石立神社」(あまのいわたてじんじゃ)の近郊にある「一刀石」(いっとうせき)と呼ばれる巨岩(長さ約8m、幅約7m、高さ約2m)。一刀石の中央に縦一直線の亀裂が入っている。

剣豪・柳生宗厳(やぎゅうむねよし)が戦国時代、剣術修行のために天石立神社に籠もっていたとき、どこからともなく天狗が現れて、果し合いとなった。

激しい闘いの末、宗厳の一撃が天狗をとらえたが、天狗は消え、代わりに真っ二つに割れた巨岩が現れた。

この闘いで剣術の極意を得た宗厳は、柳生新陰流を創設した。そして、巨岩は一刀石と名付けられた。

アニメ 第4話「最終選別」あらすじ/ストーリー

隙の糸と厄除の面

炭治郎が錆兎に勝った理由。それは「隙の糸」の匂いが分かるようになったからだ。

その匂いに気づくと、糸は見える。糸は炭治郎の刃から相手の隙につながっていて、見えた瞬間ピンと張る。炭治郎の刃は強く引かれ、隙を切り込む…。

「お前を最終選別に行かせるつもりはなかった。もう子供が死ぬのを見たくなかった。お前に、この岩は斬れないと思っていたのだが……よく頑張った。炭治郎、お前は、凄い子だ」

初めて鱗滝に褒められ、炭治郎は自然と涙があふれてきた。

鱗滝は炭治郎を抱き寄せた。

「最終選別、必ず生きて戻れ。儂も妹もここで待っている」

…泣けるシーンである…

炭治郎は鱗滝から「厄除の面」というお守りである狐の面を貰い、最終選抜へと向かう。

鱗滝の家を出る際、炭治郎は錆兎と真菰によろしく伝えるように鱗滝に伝えた。

鱗滝は「炭治郎…なぜお前が…死んだあの子達の名を知っている…。」と呟いた。

藤の花が咲き乱れる藤襲山

最終選別の合格条件は、鬼殺の剣士が捕らえた鬼たちが閉じ込められている藤襲山(ふじかさねやま)で七日間生き延びるということ。

案内をするのは二人の童。一人は白髪、一人は黒髪であった。

藤襲山は藤の花で囲まれており、藤の花が苦手な鬼が逃げ出せないようになっている。山の中腹から麓まで藤の花が一年中狂い咲いている。

藤の花といえば、「あしかがフラワーパーク」の 藤の棚

2014年1月9日にCNNのトラベルスタッフが選出した「2014年の世界の夢の旅行先9カ所」に選出された 。映画「アバター」の魂の木のようだと話題になった。

若き剣士と鬼の生き残りをかけた戦いが始まった。炭治郎は、鱗滝左近次のもとで身につけた呼吸法と型で鬼を斬っていく。肆ノ型「打ち潮」で初めて二匹の鬼を倒した。刀は鱗滝からもらった「日輪刀(にちりんとう)」

二年にわたる鍛錬は無駄ではなかった。しかし、そんな炭治郎の前に、藤襲山にはいるはずのない異形の鬼が現れる。なんだ…あれは…

異形の鬼

「ねえ錆兎…。炭治郎、あいつに勝てるかな?」

「分からない。努力は、どれだけしても足りないんだよ。知ってるだろ、それはお前も」

大型の異形を見て、炭治郎の膝が震えた。

「怯むな!助けろ!助けろ!助けろ!!俺はもう無力じゃ無い!動け!!」

水の呼吸弐ノ型「水車」!

異形の腕を切り落としたが、異形は炭治郎の狐の面を見て、また来たな、俺のかわいい狐が、と喜んだ。そして、鱗滝を罵った。47年前に異形を捕まえたのが鱗滝だった。

慶応年間ということなので、1865年5月1日から1868年10月23日。そこから47年なので、物語の舞台は1912年から1915年。大正時代は、1912年7月30日から1926年12月25日までの14年強なので、大正時代初期が舞台である。

さらに第1話ですでに大正時代となっていることから、訓練の2年間を考えると、物語は大正元年もしくは大正2年の冬から始まったことになる。

異形の鬼は錆兎と真菰を食っていた…。食べた時の様子を聞かされた炭治郎は怒り心頭だった。だが、反撃されて炭治郎は気絶した。それを起こしたのは、炭治郎の弟の三男・茂だった。

新たな犠牲を出さないために、ここでこいつをやっつけなければならない!

「負けるかもしれないし勝つかもしれない。ただ、そこには一つの事実があるのみ。炭治郎は、誰よりも固く、大きな岩を斬った男だということ…。」

戦い続ける炭治郎。

全集中、水の呼吸、壱ノ型「水面斬り」!!

アニメ 第5話「己の鋼」あらすじ/ストーリー

異形の鬼の過去…

ー江戸時代

鬼となった少年の前に現れたのは、鱗滝左近次だった。

迫りくる炭治郎の姿が異形の鬼には鱗滝の姿に重なった。

最期に見るのが鬼狩りの顔だなんて…なんでこんなことに…

異形の鬼は死ぬ寸前、自身が鬼になる前のことを思い出した。

異形の鬼は自身の兄を喰い殺していた。

「どうして…どうして俺…兄ちゃんを噛み殺しちゃったんだ…」

そしてそのまま全てを忘れ去ってた完全な鬼になった。

炭治郎は消えゆく鬼から悲しい匂いがすることに気づき、鬼の手を握った。

「悲しい匂い。神様、どうか……この人が今度生まれて来る時は、鬼になんて、なりませんように」

異形の鬼は最後に涙を流して消えていった。

鬼は亡き兄に手を繋いでもらった思いを胸に消滅した。

そして炭治郎は心の中で錆兎と真菰に終わったことを伝えた。

鬼滅の刃の鬼の過去には悲しいことが描かれることがある。鬼も人だったのだ。

最終選別の生き残りは…人

朝日が昇った。七日間の戦いの果てに生き残った剣士は、たったの四名だった。

可憐な少女、金髪の少年、顔に傷がある人相が悪い少年、そして炭治郎の4人だ。

金髪の子がぶつぶつ呟いていた。

「死ぬ、死ぬ、ここで生き残っても結局、死ぬわ、俺…」

生き抜いた炭治郎たちを出迎えた白髪と黒髪の童から、鬼殺隊についての説明が行われる。

階級は十ある。上から、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)。4人は癸(みずのと)から始まる。

古代中国から伝わった「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」は「十干」(じっかん)と呼ばれる。

日本の「干支」(えと)に関係がある。

十干には陽・陰があり、読み方で最後の一字が、陽は「え」、陰が「と」になっている。

干支(えと)はこれに依る。

これに五行(木・火・土・金・水)や干支が加わり、下記の組み合わせとなる。

  • 甲(きのえ)…木の陽…虎
  • 乙(きのと)…木の陰…卯
  • 丙(ひのえ)…火の陽…午
  • 丁(ひのと)…火の陰…巳
  • 戊(つちのえ)…土の陽…辰と戌
  • 己(つちのと)…土の陰…羊と牛
  • 庚(かのえ)…金の陽…申
  • 辛(かのと)…金の陰…酉
  • 壬(みずのえ)…水の陽…子
  • 癸(みずのと)…水の陰…亥

そして、4人には、鬼殺隊の隊服、伝令役となる鎹鴉(かすがいからす)が支給された。

最後に、自身の日輪刀を造る玉鋼を選ばされた。

ーある屋敷。

「そうか、五人も生き残ったのかい。優秀だね。また私の子供たちが増えた。どんな剣士になるのかな。」

【謎】七日間の戦いの果てに生き残った剣士は、たったの四名だったはず。それを、なぜ五人、と言ったのか?

謎の答えはもう少し話が進むと判明する。

炭治郎、禰豆子と鱗滝のもとに帰る

最終選抜で疲労困憊の炭治郎が鱗滝の家についた時には日が暮れていた。

そこで炭治郎が見たのは、ずっと眠りっぱなしだった禰豆子が歩く姿だった。

炭治郎は禰豆子にすがりついて泣いた。

そして、帰ってきた炭治郎の姿を見つけた鱗滝は炭治郎と禰豆子を抱きしめた。

「よく、生きて戻った…」

原作では鱗滝が涙を流して抱きしめていた。

これまで送り出してきた子供たちが、ことごとく帰ってこなかったから、不安だったのだろうか…

日輪刀と鋼鐵塚

風鈴をぶら下げた男がやってきた。ひょっとこの面をつけている。鋼鐵塚(はがねづか)と名乗った。刀を持ってきたという。

日輪刀は色変わりの刀と言って、持ち主によって色が変わる。炭治郎の場合、黒になった。あまり見ない漆黒の刀だった。

鎹鴉がやってきて指令を伝えた。北西の町へ向かえ。

こうしてヒーローズジャーニーは完全な円環を描いて、始まりに戻った。そして、再び冒険の誘いが来るのである。

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