映画「俺たちに明日はない」(1967年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

ギャング映画
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感想/コメント

★★★★★★☆☆☆☆

この映画の最も印象的なシーンは最後の「死のバレエ」だろう。

機関銃で87発の銃弾を浴びて絶命するボニーとクライド。弾が当たるたびに体がバレエを踊るようだったためにそう名付けられたのだろう。

さて、この映画はアメリカン・ニューシネマの代表作として知られる。

アメリカン・ニューシネマは1960年代後半から1970年代にかけて製作された映画。アメリカの映画で、反体制的な若者を主人公にしている。

そして、アメリカン・ニューシネマの特徴なのかもしれないが、本作は、退廃的で、刹那的、殺伐としていながら享楽的な雰囲気がある。

時代が要請した映画ともいえ、60年代、70年代の空気を吸っていた者にしか分からない、独特の雰囲気がある。

あらすじ/ストーリー

クライド・バロウとボニー・パーカーの出会い

刑務所から出所してきたばかりのクライド・バロウはボニー・パーカーの母親の車の周りをうろつき盗もうとしていた。それをボニーが見つけた。

田舎のウェイトレスとして働いていたボニーだが、田舎暮らしに飽き飽きしていた。刑務所から出たばかりだというクライドに興味を持ち、ボニーはクライドにくっついていくことにした。

クライドの仕事は強盗だという。さっそくクライドはボニーの前で食料品店強盗をした。
そして、クライドは、駐車していた他人の自動車に乗り込み、ボニーと一緒に逃亡した。

クライドに惚れたボニーは抱きついたが、クライドに拒絶された。女は苦手だ。クライドは勃起不全だった。

最初の銀行強盗

クライドはボニーを自動車に待機させて、銀行強盗した。だが、押し入った銀行は倒産していた。
1931年。大恐慌の最中だった。
倒産して金がないことをボニーに説明させるため、クライドは銀行員を連れ出した。

二人で旅をするうちにボニーはクライドにますます惹かれていく。
モーテルに泊まっていた夜、ボニーはクライドの体を求めたが、クライドはボニーを避けた。
ボニーは失望し、クライドも情けなかったが、互いの愛情は変わらなかった。

バロウズ・ギャング

ボニーとクライドの車を修理したガソリンステーションの店員C・W・モスが車の整備係として仲間入りした。
C・W・モスは頭が鈍かったが、二人と行動を共にした。
だが、C・Wを入れて最初の銀行強盗で、C・Wが車を指定場所から移動させてしまったため、追ってきた銀行員をクライドが射殺してしまった。

そして、クライドの兄バックと彼の妻ブランチも一行に加わった。
ボニーはブランチが気に食わない。それはブランチも一緒だった。

やがてボニーとクライドの強盗団はバロウズ・ギャングとして新聞で大々的に報道されるようになった。
一行は銀行強盗を繰り返したが、貧しい銀行の客からはお金を奪わなかった。
時は世界恐慌。ボニーとクライドは民衆のヒーローとなっていた。

警察は一行を捕まえようと躍起になっていた。
その捜査の捜査の網をかいくぐって逃げ続けた。

テキサス・レンジャーのヘイマー

一行が池のほとりで休んでいるとき、テキサス・レンジャーのヘイマーを捕らえた。
ヘイマーと一緒に写真を撮るなどして、彼に手錠を掛けたまま小舟に載せて池に漂流させた。

追われる日々が続き、ボニーはホームシックにかかった。ボニーは母親が恋しくなったのだ。
仲間を連れて故郷で親戚たちとピクニックをする。
だが母親は犯罪に手を染めたボニーとクライドを軽蔑し、冷たい言葉で別れを告げた。

奇襲

ボニーとクライドの強盗団が空き家で休息をしていた時、夜に警官隊から奇襲を受けた。
銃撃戦の最中にバックは瀕死の重傷を負った。

林の空き地で朝を迎えた彼等は、追ってきたテキサス・レンジャーたちに再度襲われ、バックとブランチは捕まってしまう。
ブランチが失明寸前の怪我をする。
ボニーとクライドも銃弾を受けるが、C・Wと共にその場から逃走する。

二人の最期

ボニーとクライドは、強盗団の中で唯一身元が判明していないC・Wの父親であるアイヴァン・モスの農場を訪ねた。
そして、一行は傷が癒えるまで潜伏することになった。
潜伏している間、ボニーは詩を書いて、クライドに読み聞かせていた。クライドはボニーの作った詩に感激し、二人は初めて情を交わした。

その頃、警察に拘留中のブランチは、ヘイマーに言葉巧みに誘導尋問され、C・Wの本名を喋ってしまう。
ボニーとクライドを匿うアイヴァンも内心は二人のことを快く思わず、息子の刑を軽くする代わりに司法取引をする。

怪我から回復した後、買い物をするため隠れ家から出てきたボニーとクライドは、ヘイマーが仕掛けた罠に嵌ってしまう。
買い物帰り、人気のない農道でC・Wの父親が手を振っているのを見かけ、停車して車を降りた。
そこを待ち伏せしていたヘイマーたちが一斉射撃した・・・。

映画情報(題名・監督・俳優など)

bonnieandclyde
俺たちに明日はない
(1967年)

監督:アーサー・ペン
製作:ウォーレン・ベイティ
脚本:デヴィッド・ニューマン,ロバート・ベントン,ロバート・タウン
撮影:バーネット・ガフィ
音楽:チャールズ・ストラウス

出演:
クライド・バロウ/ウォーレン・ベイティ
ボニー・パーカー/フェイ・ダナウェイ
バック・バロウ/ジーン・ハックマン
C・W・モス/マイケル・J・ポラード
ブランシュ/エステル・パーソンズ
フランク/デンヴァー・パイル
アイヴァン・モス/ダブ・テイラー
ヴェルマ・デイヴィス/エヴァンス・エヴァンス
ユージン・グリザード/ジーン・ワイルダー

受賞

アカデミー賞受賞

  1. 助演女優賞
  2. 撮影賞

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