映画「アンタッチャブル」(1987年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

ギャング映画
この記事は約7分で読めます。

感想/コメント

★★★★★★★★☆☆

原作

原作は主人公のエリオット・ネス の自伝。

この自伝を基にしたテレビドラマが大ヒットして、この映画は、そういう意味では二番煎じになる。

だが、二番煎じだとしても、面白いことには変わりがない。

さらに言えば、原作のプロットは応用が利くので、新たな解釈で、時代を変えながら、新たな映画にチャレンジするのもいいと思う。

階段のシーン

この映画でもっとも有名なシーンだと思う。

シカゴ・ユニオン駅で、ネス達が帳簿係を待ち構えている時に、乳母車が階段を落ちていくシーン。

スローモーションで銃撃戦と乳母車が交互に映し出されていく。

このシーンは「戦艦ポチョムキン」のオデッサの階段のシーンをモチーフにされている。

メインタイトル曲

メインタイトルはThe Strength Of The Righteous。

緊迫感のある曲で、映画全体にピリッとした緊張感を与えている。

The Untouchables-Ennio Morricone- Strength of the Righteous

あらすじ/ストーリー

アル・カポネ

理髪店で取材を受けている男がいた。
シカゴの大物ギャングのアル・カポネだ。

禁酒法時代のアメリカ。シカゴでアル・カポネに逆らえる者はいなかった。

密造、密輸で莫大な利益を上げていた。民衆からも支持を得ていた。

だが、マフィアの構想の中で、一人の少女が犠牲になった。

カポネに従わない店へ報復するために、店を爆破したのだ。

エリオット・ネス

業を煮やした政府は財務官であるエリオット・ネスを派遣して取締りの強化することにした。

警察の協力を得ながら捜査を進め始めたネスだったが、情報が漏れていた。

事前に掴んでいたはずの酒の密輸の現場を取り押さえることができなかった。

酒の入っているはずの箱の中身は傘だった。その現場をマスコミに撮られ、ネスは大恥をかいた。

警察署に戻り、意気消沈のネスを励ましたのは、犠牲となった少女の母親だった。

マローン

だが、途方に暮れているネスは橋でパトロール中の老警官のマローンと出会った。

マローンは腐敗しているシカゴの警察官の中で正義を貫いてきた。

ネスはマローンを見込んで、協力を願いでた。だが、命を大切にしているマローンはいったんは断った。

だが、ネスの熱意に負けて、協力することになった。

4人のアンタッチャブル

ネスとマローンは腐敗した警察は頼りにならないことを知っていたので、別の特別チームを編成する事にした。

二人は警察学校を出たばかりで、銃の腕前がぴか一のジョージ・ストーンをリクルートした。

そして、政府から追加で送り込まれたのが、経理を担当していたオスカー・ウォレス。

ウォレスはカポネを脱税の側面から攻めようと考えていた。

アル・カポネは、莫大な利益を上げているにも関わらず、収入が無いことになっている。

資金の流入を証明できれば、脱税罪として逮捕することができる。

この4人がカポネのギャング組織に挑むことになった。

マローンは、どこに酒を隠しているのかを知っていた。手始めに郵便局の集積場を手入れした。

新聞が大きく取りあげ、4人は賄賂の利かない「アンタッチャブル」として宣伝された。

カポネとの戦いが始まった。

カポネの圧力

市議会議員がネス達に圧力をかけてきた。金をちらつかせて引き下がらせようとしたのだ。

だが、ネスはこれを断固として拒否した。

だが、アル・カポネはさっそく次の手を打ってきた。

ネスが家に戻ると、白いスーツに身を包んだ男が車に乗って待っていた。

そして、不気味なことをいう。カポネ一味の殺し屋のフランク・ニッティだった。

ネスは妻と子供の危険を感じ、安全な場所に避難させることにした。

ネスはアル・カポネ一味の取引の情報を手に入れた。

さっそく4人で飛行機に乗って現地へ向かった。アメリカとカナダの国境付近だ。

飛行機の中でもウォレスはカポネへの資金の流れをつかもうとしていた。

国境付近

国境付近で騎兵隊と協力して、取引の現場を押さえようとした。

一味との銃撃戦の中でストーンが銃弾を受けた。だが、マローンは一人の容疑者を拘束することに成功した。会計を担当している者だった。

口を割らないので、マローンは荒い方法を使って口を割らせた。

そして、ネス達は密造酒ルートに関係する帳簿を入手した。

仲間の死

公判直前、証人を守るため、ウォレスが保護しながらエレベーターに乗った。

だが、すでにカポネの手が回っていた。
エレベーターの中で証人とウォレスが射殺された。

そして、エレベーター内には「タッチャブル(手が届くぞ)」と血文字が書かれた。

告訴しても証人がいないため、検事は告訴を取り下げると言ってきた。

ネスも気落ちして告訴を取り下げることに同意しようとしたが、マローンが取り下げるなと言った。

ネスは検事に掛け合って、自分たちが命を懸けて行動しているから告訴を取り下げないように説得した。

その間にマローンは知り合いの警官から、アル・カポネの帳簿係の居場所を聞き出した。

隠れ家にいるマローンに、殺し屋が近づいてきた。一人だけだと思っていたマローンは、殺し屋を銃で脅した。

だが、殺し屋を家から追い出すために家から少し出たところでニッティに撃たれた。

マローンの隠れ家にネスとストーンが駆け付けきた。そして、マローンの最期の言葉を聞いた。

それは帳簿係の乗る列車の時刻表だった。

ネスとストーンは、駅に向かった。マローンまで殺された。この敵は絶対にとる。

二人は狙える場所で待機した。列車の発車時刻が近づいてきた。

ネスは、乳母車で階段を上がっている母親と赤ん坊の姿が気になり仕方がない。

我慢できなくなって手伝った。だが、その途中で帳簿係と護衛が現れた。

銃撃戦の中、赤ん坊を乗せた乳母車が階段から落ちて行く。

銃声を聞いたストーンが駆け付けてきた。乳母車はストーンが止め、そのまま護衛を射殺した。

裁判

裁判が始まった。

帳簿係は金について証言した。だがアル・カポネは余裕の表情だった。

法廷には殺し屋のニッティもいた。アル・カポネとニッティが話している中で、ネスはニッティの服の中に銃がある事に気づいた。

法廷にいる警官に、ニッティを外に連れ出すように指示し、一緒に調べた。

その中で、ニッティが持っていたマッチのメモを見た。それはマローンの隠れ家だった。ネスはニッティがマローンを殺した犯人だと気づいた。

ばれたニッティは銃を撃ちながら屋上へと逃げて行った。

ネスはニッティを殺さずに逮捕しようとしたが、マローンを馬鹿にする発言に怒り、ニッティを屋上から突き落とした。

そして、ニッティの服から陪審員を買収している証拠が出てきた。

ネスは裁判長に彼らの交換を要求するが、一旦は拒否される。

だが、別室での協議のなかで、ネスは判事の名前が帳簿にあると脅して、陪審員を全員交替させた。

この瞬間、カポネの弁護士は負けを認めた。無罪の主張から有罪の主張に変えた。

カポネは悪あがきをしようとするが、下された判決は懲役11年だった。

映画情報(題名・監督・俳優など)

アンタッチャブル
(1987年)

監督 / ブライアン・デ・パルマ
製作 / アート・リンソン
脚本 / デイヴィッド・マメット
音楽 / エンニオ・モリコーネ
撮影 / スティーヴン・H・ブラム
編集 / ジェリー・グリーンバーグ
衣装 / ジョルジョ・アルマーニ

エリオット・ネス / ケヴィン・コスナー
ジム・マローン / ショーン・コネリー
ジョージ・ストーン / アンディ・ガルシア
オスカー・ウォーレス / チャールズ・マーティン・スミス
アル・カポネ / ロバート・デ・ニーロ
フランク・ニッティ / ビリー・ドラゴ
マイク・ドーセット署長 / リチャード・ブラッドフォード
ウォルター・ペイン / ジャック・キーホー
ジョージ / ブラッド・サリヴァン
キャサリン・ネス / パトリシア・クラークソン
蝶ネクタイの男 / ヴィトー・ダンブロシオ
スクープ / スティーブン・ゴールドステイン
アンダーソン警部補 / ピーター・エイルワード
地方検事 / クリフトン・ジェームズ
隊長 / ロバート・スワン
市会議員 / デル・クローズ
ブラックマー夫人 / コリーン・ベイド
ネスの娘 / ケイトリン・モンゴメリー
判事 / アンソニー・モッカス・Sr
母親 / メロディ・レイ

受賞

アカデミー賞

  1. 助演男優賞

ゴールデングローブ賞

  1. 助演男優賞

ブルーリボン賞

  1. 外国作品賞
タイトルとURLをコピーしました