スター・ウォーズのオススメの見る順番を英雄伝説の構造から探ります

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※ネタバレ満載ですのでお気をつけください。 関連記事を下の方で紹介しています。 ご参考になさってください。

※この記事は随時更新します。

独自解釈

スター・ウォーズは3部作が3つの合計9作品で成り立っています。トリロジー×トリロジーです。

ジョーゼフ・キャンベルが世界中の英雄伝説を分析した「千の顔をもつ英雄」の影響を強く受けていることは有名な話ですが、ジョーゼフ・キャンベルは世界中の英雄伝説を分析して、その共通する構造を明らかにしています。

極めて単純化すると、3段階に分かれており、1.分離・旅立ち(せパレーション:)、2.通過儀礼(イニシエーション)、3.帰還(リターン)となります。

スター・ウォーズを見る際には、この3段階を念頭にみると見え方が変わってきます。そして、トリロジー×トリロジーとなる理由もわかってくるのではないでしょうか。

また、設定も未来を模しているものの、ところどころで古代設定を交えています。必ずオープニングタイトルで流れるように「遠い昔、遥か彼方の銀河系…」の物語となっているように、未来の話ではなく、遥か彼方の銀河系で繰り広げられた「歴史物語」なのです。

古代の英雄伝説に影響を受けている部分があるからでしょう。つまり「サーガ」だからです。

スカイウォーカー一族のサーガ

アナキン・スカイウォーカー

スター・ウォーズはスカイウォーカー一族の「サーガ」です。

すべての始まりはアナキン・スカイウォーカーから始まります。

アナキンは特殊な存在です。母・シミ・スカイウォーカーが語るようにアナキンには父がいません。

ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンは、ジェダイ評議会でアナキンは、強いフォースを作り出すミディ・クロリアン(すべての細胞にある微小生物)によって受胎して生まれたのかもしれないと説明しています。

つまり、アナキンがフォースそのものから生まれた子であり「選ばれし者」ということです。それゆえに、伝説の「フォースにバランスをもたらす者」と期待されることになります。

この設定はイエス・キリストの処女懐胎で生まれた神の子という設定をほうふつさせます。また、アナキンが生まれ育った場所が砂漠の惑星だったというのも、イエス・キリストの生まれ育った地を想起させます。

この設定から考えられるのは、アナキンにフォースの原罪を背負わせているのではないかということです。フォースの原罪というのは、どういうことかは、下記に書いていきます。

アナキンが生きた時代はフォースのバランスが大きく乱れます。共和国制が揺らぎ、フォースのダークサイドが支配する帝国が伸長していく時代です。

この時代にあって、アナキンはフォースのダークサイドに堕ち、ダース・ベイダーとなり、息子のルーク・スカイウォーカーがダース・ベイダーとなったアナキンの中にあった善なる魂を呼び起こしてライト・サイドに戻らせて、アナキン・スカイウォーカーの物語は終了します。

フォースの原罪はアナキン・スカイウォーカーと共に消えたのかというと、そうではなさそうです。物語が続きますし、なによりも、フォースにバランスがもたらされていません。

アナキン・スカイウォーカーが死んだ時には、フォースのライト・サイドであるジェダイも、ダーク・サイドであるシスも数を減らしています。フォースの全体量が減ってしまっているわけですが、減っただけでバランスに関係しているわけではありません。

ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナ

次のトリロジーはアナキンの子どもたち(ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナ)です。

この時には、フォースというもの自体が消滅の危機にあります。バランス云々というものではありません。

強いていうならば、ダーク・サイドの力が強く、フォースのバランスがダーク・サイドに偏っているだけと言っていいと思います。

その偏ったフォースのバランスをライト・サイドに揺り戻すのがルーク・スカイウォーカーなのです。

ただ、彼を見ればわかるように、そもそものフォースの力が弱いのが特徴です。つまり、総和でのフォースが弱回るに連れて、個々のフォースも弱くなってしまったようです。

あたかもフォースそのものが消えていくかのような感じなのがルーク・スカイウォーカーの時代だったのです。

アナキンの力を受け継いだルークとレイアは、本来一体であるべき存在なのかもしれません。それが二人に別れる事で、フォースも本来の力を分散してしまったのではないかと思います。

双子という設定も暗示的です。どちらがどうということではないですが、陰と陽を表している気がしてなりません。

となるとルークとレイアの特には表出しなかった陰陽の対立が次の世代で起きるのではないかと思います。そうでなければ、バランスをもたらすことができなくなるからです。

レイとカイロ・レン、そしてフォースにバランスをもたらす

映画の中において、フォースをそもそも信じない者が出てきています。まるでまやかしのようなものとして捉え、胡散臭いものとして考える者が増えてきています。

かつてジェダイが活躍した時代がまるで存在しなかったかのようになっています。

レイアの息子であるカイロ・レンはダーク・サイドに落ちました。ここでも奇妙なことに、母と息子という陰陽の関係が見えます。

まだ正体の分かっていないレイですが、ルークの娘だとすると、こちらでも陰陽の関係が生まれ、綺麗な関係が生まれます。

初代のアナキン・スカイウォーカーは内面にライト・サイドとダーク・サイドを抱え込む二重性を持っていました。

スター・ウォーズの大きなストーリーの一つに、フォースにバランスをもたらす物語というものもあると思っていますが、アナキンから始まった、バランスをもたらす物語は、3代目のレイとカイロ・レンの時代に結末を迎えるはずです。

サーガの最後、フォースは宇宙と一体となることにより、つまりは消えることでエンディングになるのではないかと思います。伏線はあり、フォースと一体になったクワイ=ガン・ジンやオビ・ワン=ケノービ、ヨーダなどのように、フォースそのものが、宇宙と一体になるのではないかと考えるのです。

そうなることで「フォースという不思議な力があった伝説の時代の物語」が終了するのです。

世界観

ルーカスは、エドガー・ライス・バローズ、E・E・スミス、フランク・ハーバートなどのSF作品、グリム童話やC・S・ルイス、J・R・R・トールキンなどのファンタジー、金枝篇や各地の神話などを読み込んで構想を練ったそうです。

ですが、神話の中で特に大きな影響を与えたのが、神話学者ジョセフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」だったそうです。

上記にも記しましたが、この本は英雄の物語の構造について書かれています。英雄の物語は、1.分離・旅立ち(せパレーション:)、2.通過儀礼(イニシエーション)、3.帰還(リターン)となります。

また、「フォース」の概念については、カルロス・カスタネダの「未知の次元」から影響を受けたそうです。とくに、オビ=ワン・ケノービが消失してフォースと一体化するというアイデアは「未知の次元」から得たということです。

吟遊詩人としてのドロイド

英雄譚にはそれを語り継ぐ、吟遊詩人や語り部の存在が必要です。後世に伝える者がいなければ、伝説になりません。

スター・ウォーズでスカイウォーカー一族の英雄譚を語り継ぐのはC3-POとR2-D2です。彼らがエピソード1から登場しているのは、そうした役割があるからです。

伏線は映画の中にもあります。エンドアの戦いが終わり、C3-POがイウォーク族にそれまでの戦いの様子を語る場面があります。まさに、そうした役割にふさわしいのが2体のドロイドです。

本来、この2体だけで進行するのが綺麗なのですが、エピソード7で新たなドロイドが登場します。BB-8です。個人的にはBB-8の登場は蛇足だと思っています。

おすすめの見る順番

…というわけで、

スター・ウォーズのおすすめの見る順番は次の通りです。つまりは、順番通りです。

「千の顔をもつ英雄」で分析されたように、サーガは3段階を経ます。ミクロの視点での初代アナキン・スカイウォーカーの3段階、2代目ルークとレイアの3段階、3代目レイとカイロ・レンの3段階、そして、マクロの視点ではスカイウォーカー一族としての3段階。

この流れで見ないと、スター・ウォーズの本来のストーリーを追うことができないのではないかと思います。

  1. スター・ウォーズepisode1ファントム・メナス
  2. スター・ウォーズepisode2クローンの攻撃
  3. スター・ウォーズepisode3シスの復讐
  4. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
  5. スター・ウォーズepisode4新たなる希望
  6. スター・ウォーズepisode5帝国の逆襲
  7. スター・ウォーズepisode6ジェダイの帰還
  8. スター・ウォーズepisode7フォースの覚醒

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