映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)を観た感想と作品のあらすじや情報など

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※ネタバレ満載ですのでお気をつけください。 関連記事を下の方で紹介しています。 ご参考になさってください。

感想/コメント

★★★★★★★★★☆

エピソード4の10分前の物語

スター・ウォーズのエピソード3「シスの復讐」とエピソード4「新たなる希望」の間に位置する。時間軸でいえばエピソード4の10分前になる。

だから、「ローグ・ワン」とエピソード4「新たなる希望」のつながりはいい。

本作はスター・ウォーズのサイド・ストーリーになるわけであるが、世界観はスター・ウォーズそのもので、ファンとしてはとても楽しめた。

ただ、「フォース」が登場しない、「ジェダイ」が登場しないのが、唯一残念だった。

スター・ウォーズをスター・ウォーズたらしめているのは、宇宙を舞台にした未来的な戦争ではなく、そうした舞台設定において、メカニカルなものとは異なるフォースが同居しているからである。つまりは、ジェダイという存在があってこそ、他のSF映画とは一線を画してきたのだと思う。

こうした物足りなさを新たなキャラクターで補うことで、スター・ウォーズらしさを演出できたのは、制作側が知恵を振り絞った証である。

スター・ウォーズepisode3シスの復讐」|次回作「スター・ウォーズepisode4新たなる希望」>>

映画の順番は次の通り

個性的なキャラクターたち

主人公は、デス・スターの設計をした天才科学者ゲイレン・アーソの娘ジン・アーソ。パートナーとなるのが、同盟軍兵士のキャシアン・アンドー。そして、キャシアンの相棒のK-2SO。

キャシアンとK-2SOの関係は、ハン・ソロとチューバッカの関係を彷彿させる。

このK-2SOだが、なかなかシニカルで、これまで登場してきたどのドロイドとも異なる。口が悪いが、憎めない設定で、このK-2SOと同じタイプのドロイドはシリーズの中でもう一回登場してほしい。R2-D2とC3-POのコンビとの対比でとても楽しめるのではないかと思った。

そして、主要なキャラとして、チアルート・イムウェ、ベイズ・マルバス、ボーディー・ルックがいる。

この映画は前述のとおり、ジェダイが登場しない。だから基本的にフォースが登場しない(ダース・ベイダーが登場するので、これは除く)

この欠落感を埋めてくれるのがチアルート・イムウェである。盲目の戦士でありながら、高い戦闘能力を持ち、フォース信奉者である。演じているのはドニー・イェン。このアクションは、これまでのスター・ウォーズ・シリーズの中で出色であると思う。
ドニー・イェンは「HERO」や「セブンソード」などにも出演しており、出色のカンフー・アクションを披露している。

物語は悲劇で終わる運命にあった

物語は悲劇で終わる。

全員が死ぬからだ。

だが、スター・ウォーズの流れの中で見ると、こうしなければいけない。

この後に続くエピソード4で同盟軍はデス・スターの破壊に成功するわけだが、その功労者となったのは、ルークやハン・ソロ達であった。

ローグ・ワンのメンバーも功労者になるはずだが、そうならなかったのは、誰も生き残っていなかったからである。生き残っていては、この後に続くストーリー上差し障りがあるのだ。

だから、悲劇で終わらせなければならなかったのだ。

スター・ウォーズはスカイウォーカー一族のサーガである。スカイウォーカー一族に近い者たち以外は、サーガに花を添えるだけのものでしかない。

いくつもの悲劇があってこそサーガはサーガとなっていく。

あらすじ/ストーリー

惑星ラ・ムー

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…

惑星ラ・ムー。銀河帝国の機体が近づいてきた。ゲイレン・アーソは妻ライラ・アーソと娘のジン・アーソに逃げるように言った。

やってきたのは帝国のオーソン・クレニック。天才科学者のゲイレン・アーソを連れ戻しに来たのだ。まさか、こんな田舎の星で農場を営んでいるとは…。クレニックは呆れていた。

オーソン・クレニックはゲイレン・アーソだけでなく、妻子も連れていくつもりだった。もちろん人質としてだ。だが、妻ライラ・アーソが刃向かったため、部下が射ち殺してしまった。

オーソン・クレニックはすぐさま娘を探させた。だが、一部始終を見ていたジン・アーソは辛くも逃げきった。いざという時のための隠れ場所に隠れたのだ。隠れていたジンを迎えに来たのは、父と旧知の仲のソウ・ゲレラだった…。

ジン・アーソと同盟軍

15年後。惑星ジェダ。

帝国から一人のパイロット、ボーディー・ルックが逃げだした。

ボーディー・ルックはゲイソン・アーソから託されたものをソウ・ゲレラに届けるために来たのだが、ソウ・ゲレラの部下に怪しまれしまう。
ウ・ゲレラはボーディー・ルックを信用できず、真実を聞き出そうとした。

惑星ウォバニ。

ジン・アーソが帝国軍に逮捕され、ターボ・タンクで強制労働収容所へ連れていかれようとしていた。そのターボ・タンクでが何者かに襲撃された。襲撃したのは同盟軍のメルシとドロイドのK-2SOらだった。そのままジンはヤヴィン第4衛星の同盟軍基地でモン・モスマと面会した。

モン・モスマは帝国軍から逃げ出したパイロット、ボーディー・ルックのことを把握していた。そして、ソウ・ゲレラのところにいることも。さらに、ジンとソウ・ゲレラの関係もだ。ジンとソウ・ゲレラの関係を知ったうえで、ソウ・ゲレラとの面会の仲介を頼んだ。ジンはしぶしぶこれを引き受けた。

惑星ジェダへ向かう

ジンは同盟軍のスパイであるキャシアン・アンドーとK-2SOとで惑星ジェダに向かった。ソウ・ゲレラがいるとされる惑星だ。二人はソウを探すためジェダの聖なる都であるジェダ・シティへ向かった。そこには帝国の戦艦スター・デストロイヤーが停留していた。カイバークリスタルを運び出すためだ。カイバークリスタルはライトセーバーの力の元となるものだ。

ジンとキャシアンはジェダ・シティに乗り込み、ソウ・ゲレラの部下との接触を試みるが、見つからない。そこでウィルズの守護者のチアルート・イムウェと元ウィルズの守護者のベイズ・マルバスに出会った。

時間がないと焦るキャシアンだったが、その矢先、ソウ・ゲレラの部下達が巡回していた帝国軍兵を襲撃し、小規模な戦闘が起きた。ジンとキャシアン、チアルート・イムウェ、ベイズ・マルバスは成り行きで戦闘に巻き込まれ、ジンはソウ・ゲレラの部下を一人殺してしまう。

ソウ・ゲレラとの再会

戦闘終了後、4人は拘束され、ソウ・ゲレラのアジトへ連行された。キャシアン、チアルート・イムウェ、ベイズ・マルバスは牢屋に入れられ、ジンは一人ソウ・ゲレラのところへ連れられて行った。

ソウ・ゲレラはジンとの再会を喜びつつも、この再会自体が何かの罠ではないかと疑った。その頃、牢屋の3人は隣の牢屋に何者かがいることに気が付いた。探していたパイロットのボーディー・ルックだ。

ジェダの上空。帝国軍の新兵器デス・スターが姿を見せていた。

デス・スターの完成が遅れていることをモフ・ターキン提督はクレニック長官に問いただしていた。皇帝が気にしていると脅しをかけたのだ。クレニック長官は遅れていないことを証明するため、ジェダ・シティをスーパーレーザー砲の試射の標的にした。

ソウ・ゲレラがゲイソン・アーソのホログラムを見せた。ゲイレンはデス・スター開発に協力するフリをして構造に致命的な弱点を仕込んだという。弱点を記した設計図のデータは帝国軍の建築物データが収集されている惑星スカリフにあることを伝えた。

だが、最後まで見ることなく、ホログラムが消えていった。帝国軍がデス・スターからジェダ・シティに向かってスーパーレーザー砲を放ったのだ。その余波がソウ・ゲレラのアジトに及んできた。

ジンとキャシアン、チアルート・イムウェ、ベイズ・マルバス、そしてボーディーは急いで脱出した。両足が義足故走れないソウはジンに銀河の未来を託し、崩壊するアジトと運命を共にした。5人をK-2SOの操縦するUウィングが回収し、辛くも脱出した。

惑星イードゥーの研究施設

ボーディーはゲイレンが惑星イードゥーの研究施設にいるという。一行はそのまま惑星イードゥーに向かった。キャシアンは秘密裏にゲイレンの暗殺を命じられていた。同じ頃、クレニックもボーディーに情報を流したものを洗い出すため、イードゥーの研究所に向かっていた。

イードゥーに着いたジン達。不時着したため、同盟軍との連絡が途絶えた。キャシアンがボーディーの案内で研究施設に向かった。

クレニックは研究員らを呼びつけた。デス・スターの機密を漏らした者は前に出ろと命じた。だが、誰も名乗り出ない。クレニックは名乗り出ないのであれば、全員の責任だと脅迫したため、ゲイレンが名乗り出た。だが、クレニックは躊躇せずゲイレン以外の研究員を皆殺しにしてしまう。

遠方から様子を見ていたキャシアンは、ゲイレンがへの狙撃を試みるが、引き金を引くことをためらった。

ジンたちとの連絡が取れなくなったことで、同盟軍は急きょ攻撃隊を出撃させた。研究施設を破壊するためだ。

Xウイングが研究施設を攻撃し始めた。その爆撃にゲイレンが巻き込まれた。ジンが駆け付け、抱き寄せるも、腕の中で息絶えた。

ヤヴィン第4衛星の同盟軍基地

ジンたちは帝国軍の貨物シャトルを奪って、ヤヴィン第4衛星の同盟軍基地へ帰還した。会議の場で、デス・スターの脅威を報告し、惑星スカリフへの攻撃を進言する却下された。すべてはジンの情報によるもので、他にそのことを確認したものがいないからだ。ボーディーも元帝国軍パイロットということで、信頼性に乏しかった。モン・モスマは評議会の承認が得られないと、申請を却下した。

失意のジンだったが、そのジンを信じ、戦うことを決めた仲間が現れた。ボーディー、チアルート、ベイズ、そしてキャシアンとK-2SOをはじめとする特殊部隊の面々だ。

コールサインは「ローグ・ワン」

惑星スカリフに向かう一行。シールドで覆われた惑星の中に入るため、管制塔に許可を求めた。コールサインを問いかけられたボーディーはとっさに「ローグ・ワン」と名乗った。

クレニックは惑星ムスタファーのダース・ベイダーの城塞に呼びつけられていた。ダース・ベイダーはフォース・チョークによる恫喝を加えた…。

惑星スカリフに着陸したローグ・ワンの仲間たち。目当てのデータはシタデル・タワー内のデータ保管庫にある。建物に侵入してデータを奪うのはジン、キャシアン、K-2SOのチーム。そして、それを援護する陽動作戦のチームに分かれて行動が始まった。

ヤヴィン第4衛星では、ラダス提督率いる同盟軍艦隊が評議会の承認を得ずに独断で出撃した。

ベイル・オーガナは古友のオビ=ワン・ケノービに助けを求めるべく特使を送り出した。自身は惑星オルデランへと出発する。

デス・スターの設計図

K-2SOは、惑星を覆っているシールドを破壊しなければデス・スターの設計図を同盟軍艦隊に送信することは不可能とジンとキャシアンに伝えた。キャシアンはすぐにボーディーへ帝国軍の通信システムを乗っ取って同盟軍艦隊に報告するよう命じた。

ダース・ベイダーとの面会後、クレニックは記録の調査のために惑星スカリフを訪れた。その矢先、足元で異変が起きた。ローグ・ワンの仲間たちが戦闘を繰り広げ始めたのだ。

クレニックは、すぐさまデス・トルーパーを戦線に投入した。自らは別のデス・トルーパーを率いてタワー内への侵入者を追った。

データが格納されている部屋で、ジンとキャシアンは目的のデータを探していた。部屋の外でK-2SOがデータを検索していたが、なかなか目当てのものが見つからない。

部屋の外にはストームトルーパーが押し寄せてきた。K-2SOが応戦するも、数には勝てなかった…。

スターダストと名付けられたデータ

ジンは目当てのデータを探し当てた。スターダストと名付けられたデータ。父ゲイレンが幼いジンをそう呼んでいたのだった。

データを送信するためには屋上の送信アンテナへ向かわなければならない。ジンとキャシアンは塔をよじ登り始めたが、キャシアンがクレニックに撃たれて戦線を離脱した。

その頃、地上ではローグ・ワンの仲間が次々と斃れていった。通信システムを繋ぐためにボーディーが奮闘していた。だが、つないだ瞬間、手りゅう弾で死亡した。チアルートは起動スイッチを押した瞬間、銃に撃たれた。チアルートとともに戦っていたベイズも相次いで死亡した。

彼らの犠牲によってもたらされた情報を元に、同盟軍艦隊はシールドゲートへの強攻を開始した。そして、遂に破壊に成功した。

送信アンテナにたどり着いたジンは設計図のデータを送信しようとするが、クレニックに追い詰められる。だが、戦線を離脱したと思われたキャシアンの銃撃でクレニックが倒された。

ジンとキャシアンはデータを送信し、タワーから退避した。

希望

デス・スターが惑星スカリフの軌道上に接近していた。ターキン総督はスーパーレーザーをタワー周辺に撃ち込むよう命令した。

タワーの送信アンテナはスーパーレーザー砲の直撃で破壊された。そして、その爆風はジンとキャシアンを襲おうとしていた。二人は死を覚悟しながら、自分たちが送ったデータを誰かが受け取っただろうか、受け取ったらいいな、とつぶやいた…。

設計図のデータを受信した同盟軍艦隊は惑星スカリフの戦場からの離脱を始めた。だが、ダース・ベイダー率いる帝国軍の艦隊が立ちはだかる。ダース・ベイダーは同盟軍旗艦に乗り込み、奪われたデータを取り戻そうとした。設計図のデータが入ったディスクは、同盟軍兵士達の手から手へと渡され、辛うじてタンティヴⅣに移された。

タンティヴⅣの船内。設計図のデータが入ったディスクはレイア・オーガナ姫の手に渡った。彼女は、この多くの命を犠牲にして手に入れたこのディスクこそが「希望です」と言った。

映画情報(題名・監督・俳優など)


ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016)

監督 / ギャレス・エドワーズ
製作 / キャスリーン・ケネディ,アリソン・シェアマー.サイモン・エマニュエル
製作総指揮 / ジョン・ノール,ジェイソン・マクガトリン
原案 / ジョン・ノール,ゲイリー・ウィッタ
脚本 / クリス・ワイツ,トニー・ギルロイ
撮影 / グレイグ・フレイザー
プロダクションデザイン / ダグ・チャン,ニール・ラモント
衣装デザイン / グリン・ディロン,デイヴ・クロスマン
音楽 / マイケル・ジアッキノ

出演
フェリシティ・ジョーンズ / ジン・アーソ
ディエゴ・ルナ / キャシアン・アンドー
ベン・メンデルソーン / オーソン・クレニック
ドニー・イェン / チアルート・イムウェ
マッツ・ミケルセン / ゲイリン・アーソ
アラン・テュディック / K-2SO
チアン・ウェン / ベイズ・マルバス
リズ・アーメッド / ボーディー・ルック
フォレスト・ウィテカー / ソウ・ゲレラ
ジミー・スミッツ / ベイル・オーガナ
ジュネヴィーヴ・オライリー / モン・モスマ
ヴァリーン・ケイン / ライラ・アーソ
ダンカン・パウ / メルシー
ガイ・ヘンリー / モフ・ターキン
イングヴィルド・デイラ / レイア・オーガナ
アンソニー・ダニエルズ / C-3PO
ジェームズ・アール・ジョーンズ / ダース・ベイダー

小ネタ

帝国軍No.2のターキン提督、レイア姫が登場したので驚いたが、CGを駆使して制作されたようだ。

フルCGではなく、顔や体型の骨格が似ている俳優を起用して撮影し、その後にCGで合成したという。

オリジナルのターキン提督演じるピーター・カッシングは1994年に亡くなっており、今回はガイ・ヘンリーというイギリスの俳優を起用した。
レイア姫を演じたキャリー・フィッシャーもノルウェー出身のイングヴィルド・デイラという女優を起用した。

さらにC-3PO、R2-D2やX-ウイングのパイロット達も全てCGで再現したという。