映画「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」(2015年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

03. ミステリー,サスペンスなど
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感想/コメント

テレビドラマとは別であるが、SHERLOCK/シャーロック第9話「最後の誓い」(シリーズ3第3話)の最後のシーンからつながる物語。

ドラマを知らない人は知らないなりに楽しめるが、ドラマを知っている人はさらに楽しく楽しめると思う。

ヴィクトリア時代の1895年のロンドンを舞台にしながら、後半からは現代と行ったり来たりする。

さて、今回は語られざる事件の1つ「リコレッティ夫人の幽霊の謎」を題材としている。

語られざる事件とは、原作に事件名などへの言及があるものの、ドイル自身が事件そのものを書かなかった事件のことをいう。結構な数があるようで、70件程度から100件以上あるとされる。

事件そのものについては書かれていないので、創作しやすい。後の作家たちによってパスティーシュが創作されたことがあるそうだ。

本作品の終盤に登場する秘密結社の描写については議論があったようだ。クー・クラックス・クランを彷彿させる格好は確かにマズイ。

クー・クラックス・クラン(KKK)は、アメリカの秘密結社。

白人至上主義団体で、人種差別のもっとも悪い側面を体現したものとして、忌むべきもの、絶対的悪として描かれてきた。

本作品ではそうしたものを彷彿させるような格好であるということは、作中の秘密結社は忌むべきもの、絶対的悪ということになる。

だが、設定はそうではなかったはずである。それにも関らず、なぜ彷彿させる格好にしてしまったのか?

映画人としてのモラルが問われる場面であり、TPOをわきまえて制作すべきである。軽率だったという釈明では済まされない。描いて良いことと悪いことがある。

当然、そうした批判があり、弁明・釈明に追われたようだ。

シリーズ

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ヴィクトリア朝の英国

ジョン・ワトソンは、第二次アフガン戦争に軍医として従軍したが、肩を負傷して帰国した。

ワトソンはロンドンに戻って、聖バーソロミュー病院で同僚だったスタンフォードの紹介でシャーロック・ホームズに出会った。

2人はベーカー街221Bで共同生活を始めることになった。

1895年のクリスマス

ワトソンはホームズの自伝作家として、ストランド誌に投稿していた。今は「青い紅玉」の評判が気になっている。

ベーカー街221Bにホームズとワトソンが帰ってくると、喪服を着た依頼人の姿があった。それは変装したワトソンの妻・メアリーだった。メアリーはこうでもしなければ、夫に会えないと文句を言った。

そこへレストレード警部が訪れた。レストレードは、怯えていた。レストレードは、エミリア・リコレッティ夫人の事件を語り始めた。

リコレッティ夫人が花嫁姿でバルコニーから拳銃で乱射していた。お前か、お前か、と叫びながら。

その日は、夫トーマスとの結婚記念日だった。最後に、自分の頭を撃ち抜いて自殺した。

その夜、死んだはずのリコレッティ夫人が夫トーマスの前に現れた。そして、彼をショットガンで殺害し、夜霧の中に消えていった。その様子を巡回中の警官が目撃していた。

ホームズはワトソンと一緒にモルグへ向かった。リコレッティ夫人の遺体を調べに行くためだ。

モルグに着いたホームズたちは、検死官のフーパーに所見を聞いた。彼は遺体は確かにリコレッティ夫人だと述べた。

ホームズがモルグを出て行く際にワトソンは、フーパーに告げた。自分はあなたが女であることを分かっているよと。

メアリーは「M」から電報で呼び出された。

ディオゲネス・クラブ

ホームズとワトソンはディオゲネス・クラブを訪れた。マイクロフトからは強大な敵との対決、レディ・カーマイケルの件を依頼された。

ホームズとワトソンは221Bに帰り、レディ・カーマイケルの依頼を聞く。

彼女は、夫・サー・ユースタスにオレンジの種が届いたことを話した。オレンジの種は死を意味する。

そして、花嫁姿の女性を見たことも話した。ホームズはサー・ユースタスを助ける約束をした。

夜。カーマイケル邸に来たホームズとワトソンが張り込みをしていると、花嫁姿の女性が現れた。
だが、花嫁姿の女性はすぐに姿を消し、窓の割れる音がした。

ホームズは窓を割って邸内へ急ぐが、サー・ユースタスは刺されて殺されていた。

見分に来たレストレードから、サー・ユースタスを刺した短剣に名札が付いていたことを知らされた。

ホームズが確認した時には名札は無かったはずだ。

名札には、寂しかったかい?と書かれていた。

記憶の宮殿

ホームズがベーカー街の自宅で、記憶の宮殿の中で今回の事件を探していた。すると、目の前にモリアーティが現れた。

そして、ホームズは現代へ戻った。

・・・・・・

そこは飛行機の中。

着陸した飛行機にジョンとメアリー、マイクロフトが乗り込んで来た。ホームズは1895年に起きたリコレッティ夫人の未解決事件について話した。

マイクロフトは薬物摂取量のリストを作ったか尋ねた。シャーロックはリストを差し出した。思考整理のために薬物摂取しているというのだ。

シャーロックは再び19世紀へ引き戻された。

ヴィクトリア朝のベーカー街221B

ホームズはワトソンにモリアーティがいたと告げた。だが、モリアーティは死んだと言われ、薬物摂取を控えるように言われた。

メアリーから電報が届いた。リコレッティ夫人の仲間を廃教会で見つけたと知らせだ。

教会には、フードを頭から被った集団が何らかの儀式を行っていた乗り込んだホームズは皆女性であることを分かっていた。女性解放運動の集まりだ。ここには、モルグのフーパー、ジャニーン、ワトソン邸のメイドもいた。

ホームズは彼女たちの前で、リコレッティ夫人事件の謎を解き始める。

リコレッティ夫人は両手に拳銃を持ち、片方の拳銃を口に入れ、もう片方のけん銃を発砲した。
同時に、後ろの隠れていた協力者がカーテンに血糊をかけ、似た別人の遺体をモルグに運ぶことで自分が死んだように見せかけたのだ。

そして、その夜に彼女は女性解放運動に理解を示さない夫トーマスを射殺してから、自分を射殺させてモルグの遺体とすりかわった。

サー・ユースタス邸で見た花嫁は、ガラスに映ったもので、ガラスの割れた音は、使われたガラスを誤って割ってしまった時のものだった。

この花嫁も、女性解放運動の同志がウエディングドレスを着て扮したものだった。

謎解きが終わるころ、謎の花嫁が現れた。ホームズが、ヴェールを取ると、それはモリアーティだった…。

現代とヴィクトリア朝

再び現代。

シャーロックは病院に搬送されていた。リコレッティ夫人の棺の下に別人が埋葬されていると考え、確かめるために墓地へ向かい、墓を掘り始めた。

だが、シャーロックの考えていた通りではなかった。すると、リコレッティ夫人の棺から、私を忘れないで、と歌声が聞こえ、遺体が襲ってきた。

再びヴィクトリア朝。

ホームズはライヘンバッハの滝の岩棚にいた。モリアーティが現れ、ホームズは記憶の迷宮にいるままだと告げた。

ホームズとモリアーティが岩棚の上で格闘を始めた。そこへワトソンが現れた。

ワトソンがモリアーティを滝壺へ突き落とした。

ワトソンは、ホームズにどうやって目覚めるつもりか尋ねた。すると、ホームズはニヤッと笑いながら滝壺へ飛び降りた…。

再び現代。

シャーロックは飛行機の中でジョンとメアリー、マイクロフトの3人に囲まれていた。シャーロックは外に出て行った。マイクロフトはジョンに弟の世話を頼んだ。

マイクロフトはシャーロックの破り捨てたリストを拾ってノートに挟んだ。マイクロフトのノートには、赤髭と書かれている。

シャーロックは、モリアーティは確実に死んでいるのは分かっているが、モリアーティに備える必要があると思っていた。そして、ジョンとメアリーと共に車で飛行場を去った。

ヴィクトリア朝のベーカー街。

ホームズとワトソンが今回の事件にどんなタイトルを付けるか話し合っていた。ワトソンが「忌まわしき花嫁」と名付け、ホームズがパイプを持って席を立つ。

外は現代のベーカー街になっていた。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

Sherlock-Movie

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁
(2015)

監督:ダグラス・マッキノン
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル
脚本:マーク・ゲイティス、スティーヴン・モファット
音楽:デヴィッド・アーノルド、マイケル・プライス

出演:
シャーロック・ホームズ/ベネディクト・カンバーバッチ
ジョン・ワトスン医師/マーティン・フリーマン
ハドスン夫人/ユーナ・スタッブス
レストレード警部/ルパート・グレイヴス
マイクロフト・ホームズ/マーク・ゲイティス
モリアーティ教授/アンドリュー・スコット
フーパー/ルイーズ・ブリーリー
メアリー・ワトスン/アマンダ・アビントン
アイリーン・アドラー/ララ・パルヴァー
アンダーソン/ジョナサン・アリス
ジャニーン・ドンレヴィ/ヤスミン・アクラム
スタンフォード/デイヴィッド・ネリスト
レディ・カーマイケル/キャサリン・マコーマック
サー・ユースタス・カーマイケル/ティム・マッキナリー
エミリア・リコレッティ/ナターシャ・オキーフ
トーマス・リコレッティ/ジェラルド・キッド

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