映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

ファンタジー映画
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感想/コメント

★★★★★★★★☆☆
1922年に書かれたF・スコット・フィッツジェラルドによる短編小説が原作となっている。

フィッツジェラルドは「グレート・ギャツビー」などを書いた「失われた世代」を代表する作家のひとりである。

映画の中で「永遠てないんだな」という趣旨のセリフがたびたび登場する。この映画を端的に表しているわけではないが、映画の一部分を表現した印象的なセリフである。

そもそも、人間は生まれた瞬間から死に向かって生きていく運命にある。ただ、それを意識しながら生きてはいない。

主人公のベンジャミンは生まれたときには既に80歳の老人の肉体だった。

年を取るにつれ、肉体は若返っていく。このことについて、どう思うかと聞かれて「わからない」と返事をした彼の心情はどのようなものだったのだろう。

我々が、年を取るにつれ、肉体が衰えていくことについて、どのように思うか、と聞かれたときを思えばよい。何の感慨もないのではないかと思う。

印象的といえば、最後の老女と幼子が手をつなぎながら歩いているシーンが、最も印象的だった。あのシーンはいいシーンだ。

再びこの映画を見るときは、このシーンのために見ることにしようと思う。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ハリケーンが近づく病院。

老女は娘に向かって日記を読んでくれるように頼んだ。それは、ベンジャミン・バトンという人物が書いたものだった。

ベンジャミン・バトンは1918年、ニューオリンズで生まれた。

生まれると同時に母は死に、父はあまりにも醜く生まれた赤ん坊を老人養護施設に捨てた。

赤ん坊を拾ったのは施設の黒人の介護士であるクイニーだった。

彼女は、その赤ん坊をベンジャミンと名付け、自分の子供として育てることを決める。

赤ん坊を医師に診てもらうと、80歳位の老人の肉体であると告げられる。生まれながらにしての老体だというのだ。

ベンジャミン12歳。

施設の入居者の孫娘であるデイジーと出会った。まさに運命の出会いだった。

6歳のデイジーは、老いた子供であるベンジャミンに親しみを感じた。

ベンジャミンは船で働きはじめる。そして、女と酒の味を覚える。

同じころ、ボタン工場のオーナーのトーマス・バトンと知り合う。

1936年。ベンジャミン18歳。

施設を出て、マイク船長とともに様々な国をまわった。そして、恋を知った。時代は第二次世界大戦。その戦火もくぐり抜けた。

1945年。ベンジャミン26歳。

施設に戻ったベンジャミンは、成長してバレエダンサーとなったデイジーに再会する。デイジーに思いを寄せるベンジャミンだが、彼女はバレエに夢中だった。

パリ。

デイジーが交通事故に遭い、ダンサー生命を絶たれた。

その後、二人は結ばれる。二人の間に娘が産まれた。

だが、ベンジャミンは苦悩する。それは、年を取るにつれ肉体は若返っていく自分が娘を育てられるのか…。娘には、年相応に肉体が衰えていく普通の父親が必要なのではないか…。

父から受け継いだボタン工場などを売ったベンジャミンは、デイジーと娘に財産を残して放浪の旅に出る。

旅先から娘に向けてハガキを出し続けていた。

デイジーの晩年。

外見は少年ながら、内面は老人になり果てたベンジャミンが戻ってきた。その彼を見守るのは、夫を亡くしたデイジーだった。

ベンジャミンの肉体は若返っていき、赤ん坊の姿となって…。

映画情報(題名・監督・俳優など)

BenjaminButton

ベンジャミン・バトン 数奇な人生
(2008年)

監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演:
ベンジャミン・バトン/ブラッド・ピット
デイジー/ケイト・ブランシェット
エリザベス・アボット/ティルダ・スウィントン
トーマス・バトン/ジェイソン・フレミング
ガトー/イライアス・コティーズ
キャロライン/ジュリア・オーモンド
デイジー(幼少期)/エル・ファニング
クイニー/タラジ・P・ヘンソン
ドロシー・ベイカー/フォーン・A・チェンバーズ
キャロライン・バトン/ジョーアンナ・セイラー
ティジー/マハーシャラルハズバズ・アリ
マイク船長/ジャレッド・ハリス

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