映画「ロード・オブ・ザ・リング1」(2001年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

ファンタジー映画
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感想/コメント

★★★★★★★★★☆
遠い遠い昔。

闇の冥王サウロンは、世界を滅ぼす魔力を秘めたひとつの「指輪」を作り出した。残忍さ、邪悪さ、すべてを支配すつという欲望を、指輪に注ぎ込んだ。そして、中つ国は指輪の力をふるうサウロンの手に落ちていった。

激しい戦いの中、勇気ある者たちがサウロンに立ち向かい、その一人イシルドゥアがサウロンの指を切り落とすことに成功した。

サウロンから切り離された指輪はイシルドゥアの手に渡った。だが指輪はイシルドゥアを裏切り、行方不明となる…。

伝説であり、神話のことであった…。

ファンタジーの古典、J・R・R・トールキンの「指輪物語」の完全映画化。同じ監督、キャストによって3部作のすべてが15ヶ月で撮影された。撮影は、ニュージーランドの自然をバックに行われ、音楽にはエンヤが参加している。

この3部作に関しては、理想的な撮影である。全てを一気に撮りきる。前作からの撮影間隔が長ければ、俳優陣の変更を迫られるような事態があるかも知れない。

また、監督やスタッフが変われば、映画の雰囲気も変わってしまうだろう。観客の側から見れば、同じ俳優陣、監督、スタッフで撮影してもらった方が首尾一貫性があり、いいのは間違いないのだ。

それでも異例である。もし観客動員が予想より下回ったら…。映画会社としてはそうした恐怖があっただろう。多額の金をつぎ込んでいるのだ。おりしものファンタジーブームというのがあったとして、映画会社として確信を持てていなかったはずである。

だが、蓋を開けてみれば、全世界で8億6千万ドル(約1,050億円)という興行収入を記録し、アカデミー賞では13部門にノミネートされ、撮影賞、作曲賞、メイクアップ賞、視覚効果賞の4部門で受賞した。

また、ゴールデン・グローブ賞を始め様々な賞にノミネート、その数は100部門にも達し、40部門以上の受賞を果たした。

さて、原作を読んだのは遙か昔である。最初に翻訳された版を読んだため、とても読みづらかった記憶がある。確信を持っていえるが、翻訳が上手くなかったのだ。翻訳は原文を訳せばいいというものではない。原文の雰囲気やイメージ、ニュアンスを確保した上で日本語として読みやすくする必要がある。

私が読んだ版というのは、この日本語としての読みやすさが確保されていなかった。出版社としてもそれほどの出版数を見込めないということもあり、あまり翻訳の質にはこだわらなかったのだろう。
現在入手できるのは多少読みやすくなっているのだろうか?

ホビットとロード・オブ・ザ・リング(時系列順)

  1. ホビット 思いがけない冒険
  2. ホビット 竜に奪われた王国
  3. ホビット 決戦のゆくえ
  4. ロード・オブ・ザ・リング(本作)
  5. ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
  6. ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

ホビットとロード・オブ・ザ・リングを理解するうえでジョーセフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」が参考になる。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

時は中つ国第3紀。ホビットの村では111歳の誕生日を迎えたビルボ・バギンズを祝って大騒ぎだった。

ビルボの旧友、魔法使いのガンダルフも祝福のため駆けつけた。ビルボはこの日を境に旅に出ることを決意していた。皆の前で誕生日のスピーチをするも「今日でお別れです」と指輪をはめ、突然姿を消してしまった。

ガンダルフは、部屋でビルボを待ち構えた。「この世には、魔法の指輪が存在する。その指輪は残していけ」とビルボを説得し、そして指輪をフロド・バギンズに託した。

指輪をフロドから受け取ったガンダルフは、燃えさかる暖炉の火に指輪を投げ込んだ。すると文字が浮かんだ。
「ひとつの指輪はすべてを統べ、ひとつの指輪はすべてを見つけ、ひとつの指輪はすべてを捕らえ、暗闇の中につなぎとめる」

それは冥王サウロンの指輪だった。

サウロンの魂は指輪とともに生き残り、全世界を画び闇の支配下に置くため、指輪を全身全霊をかけて探しているという。指輪を破壊する唯一の方法は、オルドルイン山の火口、「滅びの亀裂」に指輪を投げ込むしかない。

ガンダルフはフロドにすぐに旅に出るよう指示した。フロドは、庭師であり親友のサムと共に村を出た。フロド達は途中、友人のメリーとピピンに出会い、ガンダルフと落ち合うことを約束したブリー村に共に向かう。

そこでフロド達はアラゴルンと名乗る剣の使い手に出会う。彼はホビットたちの危険な使命のことを把握していた。アラゴルンは4人を連れ、半エルフ族のエルロンドが生をつとめる館に向かった。

フロドが目を覚ますとカンダルフがいた。ガンダルフはサルマンに助言を求めに会いに行ったのだが、サルマンの裏切りを知る。サルマンは指輪を手に入れようとしているのだ。

集まったのは人間のボロミア、ドワーフ族のギムリ、エルフ族のレゴラス、そしてガンダルフと、フロドを始めとする4人のホビットたち。

フロドは自分が「滅びの亀裂」があるモルドールに行って指輪を破壊すると宣言すし、9人の「旅の仲間」が結成された。

サルマンも9人の行く手を阻むために手下を差し向けてきた。一行は危険な「モリアの洞窟」を通らなければならなくなった。

モリアはかつて、ドワーフの住む美しい洞窟であったが、今はオークに支配され、まるで墓場のように荒廃している。

一同は力を合わせ襲ってくるオークを倒す。洞窟にはまだ無数のオークが潜んでいる。この戦いで、ガンダルフは裂け目に落ちていってしまった。

一人でいたフロドにボロミアが近づいてきた。ボロミアは理性を失い、フロドに襲い掛かってきた。指輪を俺に渡せ。

フロドはもがきながら、指輪を指にはめて姿を消して逃げた。フロドはボロミアが指輪の魔力にとりつかれたのを目の当たりにし、アラゴルンすら信じられなくなってしまう…。

映画情報(題名・監督・俳優など)

LordOfTheRings1

ロード・オブ・ザ・リング1
(2001年)

監督:ピーター・ジャクソン
製作:ピーター・ジャクソン、バリー・M・オズボーン、ティム・サンダース
共同製作:フラン・ウォルシュ
製作総指揮:マーク・オーデスキー、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン、ソウル・ゼインツ、マイケル・リン
原作:J・R・R・トールキン
音楽:ハワード・ショア

出演:
フロド・バギンズ/イライジャ・ウッド
サム/ショーン・アスティン
ピピン/ビリー・ボイド
メリー/ドミニク・モナハン
ガンダルフ/イアン・マッケラン
アラゴルン/ヴィゴ・モーテンセン
ギムリ/ジョン・リス=デイヴィス
レゴラス/オーランド・ブルーム
アルウェン/リヴ・タイラー
ガラドリエル/ケイト・ブランシェット
サルマン/クリストファー・リー
エルロンド/ヒューゴ・ウィーヴィング
ボロミア/ショーン・ビーン
ゴラム/アンディ・サーキス
ケレボルン/マートン・ソーカス
ビルボ・バギンズ/イアン・ホルム

受賞

  1. 英エンパイア 史上最高の映画100本 2017年版
  2. 米Yahoo! 死ぬ前に見たい映画100 2009年版
  3. AFI選 偉大なアメリカ映画ベスト100 2007年版
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