映画「グラディエーター」(2000年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

歴史映画(西洋など)
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感想/コメント

★★★★★★★★☆☆
大ざっぱに言えば、権力闘争に敗れたものが、どん底からはい上がり、かつての政敵と対決する物語。

少し正確に言うと、権力闘争は行われていない。一方の策略によって、もう一方が敵対する意思すらないのに蹴落されるというもの。

挙げ句の果てに家族まで失うのだから、踏んだり蹴ったりで、怒りを感じて復讐に走らない方がどうかしている。
策略によって蹴落されるのが主人公のマキシマス。蹴落すのがコモドゥスである。

現代でもこうしたコモドゥスのような人物はごまんといる。

このコモドゥスにとって、マキシマスが強力なライバルに映ってしまったのだろう。

マキシマスには出世という意欲、権力に対する渇望というものが無いにもかかわらず、コモドゥスには脅威だったのだ。

放っておけばよかったのだ。だが、小心者で臆病、そして無能であるが故に、愚かな過ちを犯してしまう。

それこそ、眠っている虎の尾を踏んづけるようなものだ。

さて、ローマやギリシアなど古代を舞台にした歴史スペクタクルが好きな人にはたまらない作品だろう。

一方、そうでない人も、迫力のある映像と、それにマッチした音楽。緩急をつけたストーリー展開もあって、娯楽超大作にふさわしいつくりとなっているだけに、充分楽しめるはずである。

数々の戦闘シーンも迫力あって見応えが充分である。

だが、個人的には、こうした迫力のある場面などより、映画の一番最後のシーンというのが、霞がかっているようで、憧憬、郷愁を誘うものとして印象に残った。

それまでの激動から静寂、静謐の世界へと一挙に導かれていくのが、手に取るように感じられよかった。

この時代を扱った書籍。
塩野七生の「ローマ人の物語 第11巻 終わりの始まり」

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

西暦180年。ローマ帝国。

五賢帝の1人マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)は帝国拡張の最後の仕上げとしてゲルマニア遠征の地にあった。歴戦の勇士として名声を馳せる将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)は、遠征先のゲルマニアの地で次期皇帝の座を託したいと要請を受ける。

だが、マキシマスはこの申し出を辞退し、かつ問われた戦いの恩賞として、故郷への一時帰還の許しを申し出るのみであった。

しかし、皇帝の息子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は父よりこの意向を聞くと、父がこの事を議員たちの前で宣言する前に父を弑して自ら後継者を宣言、マキシマスは処刑を命じられた。姉のルッシラはこの事実を察するが保身のため弟への忠誠を誓う。

処刑者の手を逃れたマキシマスだが、故郷に帰り着くと愛する妻と息子は惨殺されていた。

絶望と極度の疲労の末に倒れた彼は、気づけば奴隷商人に捕らわれの身になっていた。

剣闘士を養成する奴隷商人プロキシモ(オリヴァー・リード)に買われたマキシマスだが、最初は頑なに剣闘士になる事を拒んだ。生きるために戦いに臨むようジュバの説得を受ける。やがて地方のコロセウムでイスパーニャの名で剣闘試合を行うようになった。

一方、皇帝となったコモドゥスは元老院の反対を無視し、首都ローマの巨大コロシアムで剣闘試合を開催。

噂を聞きつけたプロキシモは一旗揚げようと剣闘士を引き連れてローマに乗り込んだ。

行われた試合は第二次ポエニ戦争のザマの戦いを模したもので、ハンニバル率いるカルタゴ軍を演じるプロキシモの剣闘士達は、スキピオ・アフリカヌス軍団を演じるチャリオットに乗った女性剣闘士達に射られ全滅するはずであった。

ところが、マキシマスは剣闘士達を即座にまとめ上げ、密集隊形で攻撃を受け止め、相手を混乱させ反撃した。

映画情報(題名・監督・俳優など)

Gladiator

グラディエーター
(2000)

監督:リドリー・スコット
原案:デヴィッド・フランゾーニ
音楽:ハンス・ジマー

出演:
マキシマス/ラッセル・クロウ
コモデゥス/ホアキン・フェニックス
ルッシラ/コニー・ニールセン
プロキシモ/オリヴァー・リード
マルクス・アウレリウス/リチャード・ハリス
ジュバ/ジャイモン・フンスー

受賞

第73回アカデミー賞

  1. 作品賞
  2. 主演男優賞
  3. 衣裳デザイン賞
  4. 録音賞
  5. 視覚効果賞

英国アカデミー賞

  1. 撮影賞
  2. 編集賞
  3. 作品賞
  4. 美術賞

第58回ゴールデングローブ賞

  1. 作品賞(ドラマ部門)
  2. 作曲賞

映画ベスト100

  1. 英エンパイア 史上最高の映画100本 2017年版

映画 ローマ時代を舞台にした映画

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