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(ドラマ)精霊の守り人 シーズン1全4話の感想とあらすじは?

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上橋菜穂子によるファンタジー小説のシリーズの映像化です。

NHKの「放送90年 大河ファンタジー」として2016年3月19日より3年にわたりドラマ化されます。

タイトルは「精霊の守り人」ですが、「守り人シリーズ」全話をドラマ化します。

全22話からなる3部作で、予定は次の通りです。

  • シーズン1(全4話)を2016年3月19日(土)から毎週。
  • シーズン2(全9話)を2017年1月から放送。
  • シーズン3(全9話)を2018年1月から放送。

バルサが主人公の場合は「〜の守り人」。皇子チャグムが主人公の場合は「〜の旅人」。そして、物語は「天と地の守り人」へ向かっていきます。

主役のバルサを演じるのは、綾瀬はるかです。このドラマのアクションシーンは彼女がやっている部分が多いようで、青あざだらけになっているらしいです。

日本発のファンタジー映像化ですが、欧米のファンタジーの映像とだいぶ異なるのが興味深いです。

ファンタジーにはダークな要素があるため、欧米のファンタジー映像では夜のシーンが多く使われ、また、どことなく霞んだ雰囲気の映像になっています。

また、古い時代を想起させるために、あえて埃っぽい感じの映像に加工しています。

それに比べると、ずいぶんクリアな映像となっています。価値観の違いが浮き彫りになっている映像です。

日本のファンタジー映像で、いい感じの映像に仕上がっていたのが「蟲師」でした。こんな感じの映像だったらもっと良かったように思います。

第1話「女用心棒バルサ」

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー

女用心棒のバルサが谷沿いの道を歩いていると、遠く橋を渡る一行の姿を目撃する。
すると、急に牛車が暴れ、中から位の高そうな少年が落ちるのを目撃した。

バルサはすぐに川に飛び込み、少年を助けた。
少年は新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムだった。
だが、助けたはずのバルサは、駆けつけた王宮の密偵・狩人たちによって捕えられてしまう。
バルサはそのまま王宮の地下牢につながれる。

チャグムの母・二ノ妃によって解放される。
チャグムを連れて王宮から逃げるよう頼まれる。

チャグムにはこの世(サグ)と重なって存在する異世界(ナユグ)の水の精霊ニュンガ・ロ・イム〈水の守り手〉の卵を宿していた。
それを嫌った帝から命を狙われていたのだ。
水妖に宿られたチャグムを、建国伝説を守るため帝が秘密裏に殺そうとしているのだ。

二ノ妃はバルサに「用心棒として雇いたい」と金を渡す。
バルサは、チャグムを連れて王宮を後にする。
バルサは二ノ妃に火をつけるように命じた。火事と見せかければ、逃げる時間を稼げる。
バルサもかつて幼い命を奪われかけ、父の親友で短槍の達人ジグロに助けられて故郷カンバルを離れていた。

バルサは逃げるにあたり、チャグムに覚悟させた。
あんたはもう王子じゃないんだ。
悔しいか?これからはもっとそういう思いをするだろうよ。
悔しかったら生きることだね。何をしたって生き抜いてみろ。

星読のシュガはチャグムに宿ったのが水の精霊ではないかと考えていた。
その考えは危険だった。というのは、新ヨゴの建国伝説では初代皇帝トルガルが水妖を退治したとされるからだ。
建国伝説へ疑問を呈することになる。ひいては帝の神性を疑うことになるからだ。

逃げるために頼まれ屋のトーヤ、サヤに物資の調達を依頼するバルサ。
その頃、王宮から追手が迫ってきていた。
バルサとチャグムの逃避行が始まった。

その頃、星読のシュガは独自に行動をしていた。その正体を探るうちに呪術師トロガイと接触できた。

森の中。
追手に追いつかれたバルサとチャグム。相手は4人。圧倒的に不利だ。
チャグムを逃がすも、傷つくバルサ。チャグムは逃げ切れるのか、そして、傷ついたバルサは…。

第2話「王子に宿りしもの」

感想/コメント

第1話で狩人のジンにやられて倒れこんだバルサ。いったいどうなるのでしょうか??というところから始まるのがこの第2話です。

回想シーンが結構入り込み、育ての親ジグロとの生活が描かれています。

いよいよチャグムに宿ったものの正体がわかります。

そして、チャグムを新たなる敵から守らなければならないことも分かってきます。

王宮からの刺客以上に強敵です。

あらすじ/ストーリー

17年前。
ジグロとバルサは貿易商の用心棒として雇われることになった。
雇い主はバルサを連れて行くことに疑問を感じたが、今回初めて用心棒となる若者と腕試しをさせて、連れて行くことになった。
この旅の時、バルサは人を殺した…。

森で倒れていたバルサが目を覚ますと、そこはタンダの家だった。
ジンとの戦いの中で傷つき、倒れこんだバルサはチャグムに意識を失いそうになりながら、タンダの家までの道筋を告げていたのだ。
そのおかげで、バルサはタンダに助けられたのだ。

タンダはバルサと昔からの馴染み。
薬草師であり、呪術師トロガイの弟子で修行中の身だ。先住民ヤクーの血を引いている。

トロガイは青霧山脈の川の中で水の民と話をしていた。
そこに星読みのシュガがやって来て、トロガイが溺れていると勘違いをして水の中から引きずり出してしまった。
シュガはチャグムに宿った魔物の正体を知りにトロガイを訪れたのだった。

水の民は2つの卵がこの世に産み落とされたと告げていた。精霊の卵だ。
だが、その卵が狙われており、すでに一つは食べれてしまっている。

タンダはバルサとチャグムに話をしていた。
ヤクーは昔から目に見える世界と目に見えないもう一つの世があると信じている。それがナユグだ。
あの世ではなくどこにいてもこの世界と重なり合っていて表と裏のように支えあっていて、魔物や精霊が住む世界だ。

ナユグのニュンガ・ロ・イムが卵を産むとヤクーたちは考えている。
なぜか人間の子供にたまごを産み付ける。
その子供を精霊の守り人といわれる。

チャグムはニュンガ・ロ・イムの卵が産み付けられたのだ。

シュガはトロガイを連れて、国に戻った。そして、帝の目通りを願った。
帝の前でシュガは言った。
チャグムに宿ったのはニュンガ・ロ・イムの卵で、魔物ではない。
ニュンガ・ロ・イムは水の精霊で100年に一度卵を産む。
その卵を守らないとこの国は大干ばつに見舞われる。

聖導師がシュガに初代帝のトルガル帝に仕えた初代先導師・ナナイが残した手記を読み解くことを命じた。
建国神話が光であるなら手記にはこの国の影が書かれているはずだ。それを読み解くのだ…。

タンダ、バルサ、チャグムの3人はヤクーのヤシロ村を訪れ、語り部の娘・ニナからニュンガ・ロ・イムの話を聞いた。
ニュンガ・ロ・イムは水の精霊。その卵を狙うのがラルンガだ。
チャグムはそれを聞いて取り乱した。

タンダの家に戻った3人。トロガイも戻ってきた。
そこをジンが襲ってきた。
家の中でもみ合っているときに、目に見えない何者かに襲われる一行。
ラルンガだ…!

第3話「冬ごもりの誓い」

感想/コメント

バルサの過去が語られるのがこの第3話。

これで、主役となるバルサの身の上に起きたこと、チャグムの身の上に起きたことの二つが出揃いました。シーズン2への布石がそろったわけです。

そして、この物語の世界観が語られます。

古代中国に五行思想というのがあります。木・火・土・金・水によってできているというものです。

同じく、西洋の四大元素説(四元素説)があります。世界は火・空気・水・土の4つの元素かできているというものです。

こうしたことを彷彿させるのが、精霊の相克図です。水は土に負け、土は火に負け、火は水に負ける。水の精霊は土の精霊・ラルンガに弱い。となると、ラルンガは火に弱い…。

あらすじ/ストーリー

ラルンガは冬の間、眠る。

バルサ、チャグム、タンダ、トロガイは青霧山脈の奥地の洞穴の中に隠れることにした。
一冬をここで過ごすのだ。
トロガイとタンダはラルンガのことを調べるために土の民を探しに山を降りた。

バルサはチャグムに自分の身の上話をした。

バルサの父親はカンバル王の弟ログサムから王を病気と見せかけて毒殺するように指示されただ。
ログサムは娘・バルサを人質にしたのだ。
そして、バルサの父はログサムから命を狙われることになり、バルサを親友のジグロに託したのだ。
ジグロはカンバル王国に仕える武術指南役だった。ジグロは国や家族も地位も捨てて親友の頼みを引き受けた。

そこからジグロとバルサの逃避行が始まった。
バルサは旅の間、ジグロから槍を教わった。
父を殺したカンバル王ログサムを倒すためだ。

15年の間で、ジグロはかつての仲間8人を殺した。
そして、最後は力が尽きるようにして死んでいった。
バルサはジグロの死の淵で誓った。8人の命を助ける。

ジグロは最期に言った。
人を助けるのは殺すより難しい。私はお前を助けたとは思っていない。お前と旅をして楽しかった、お前の成長が嬉しかった、幸せだった。

チャグムはバルサにお願いをして槍を習うことにした。

その頃、新ヨゴ国では皇太子が病に倒れていた。
帝は水が元凶だと騒ぐ。水が汚されているのだと。
帝はチャグムを王宮に戻すように命じた。

星読みのシュガは地下室に閉じ込められながら、ナナイ大聖道師の石板の手記の解読に没頭していた。
手記から、トルガル帝は神でもなく、臆病者だったことがわかった。
そして、この国を実質的に作ったのがナナイ大聖道師であることもわかった。
ナナイ大聖道師はヤクーと同じく、ナユグを見る力を持っていたのだ。だから正しく魔物を見ることができたのだ。

シュガはチャグムは青霧山脈の青池に向かうはずだとカガイに伝えた。

帝はジンを呼び出した。
チャグムを殺せ。
チャグムを殺せば皇太子の病は癒えるはずだ。

タダンが洞穴に戻ってきた。
土の民も冬眠をしているようで会えなかったのだ。

チャグムがナユグの世界を見るようになっていた。
恐怖を感じるチャグムに、トロガイが声をかける。

トロガイがチャグムに言った。
卵の意思のまま行きたいところに行くのだ。

青池。
チャグムは池に咲いているシグ・サルアの花の蜜を吸いだす。

そこに王宮からの狩人のモンが現れた。
そして、ジンの姿も。
さらに、ラルンガも襲ってきた…。

第4話「決戦のとき」

感想/コメント

第1シーズン終了です。この第1シーズンは、この精霊の守り人の主要登場人物の紹介と、世界観の紹介、そして、今後の展開の柱となる出来事の紹介で終わりました。

そうしたことに注力しているためでしょうか、第1シーズンは4話だけの構成となりました。

第2シーズンと第3シーズンの展開が楽しみな終わり方です。

あらすじ/ストーリー

ラルンガの襲撃から辛くの逃げ切った一行だったが、チャグムの身に変化が起きた。
そして、森から姿を消した。
消えたチャグムをバルサとタンダが追う。

トロガイがあえて狩人たちに捕まった。
そして、聖導師と会う。

トロガイは塔の下に連れて行かれ、シュガと再開した。
そして、シュガがこれまでに解読した内容を聞いた。
すべてはチャグムがどこへ行ったかを知るために。

シュガは読み解いていたが、意味が分からないという。
サアナンの地に至る、というのだが、サアナンの意味が分からないのだ。
サアナンとはヤクーの言葉で水源のことだ。
サアナンには巨大な木があり、そこに水源があるといわれている。そして、そこはこの世とナユグの結び目だといわれているのだ。

サアナンに着いたチャグム。
少したってから、バルサもたどり着いた。

チャグムは卵を産もうとしていた。
そこをラルンガが襲ってきた。
間一髪、守ることができたバルサ。
チャグムと生まれたばかりの卵と一緒に逃げることにした。
ラルンガが襲ってくる。

その頃、トロガイとシュガは悩んでいた。
意味が分からない一節があったからだ。
だが、トロガイが解読した。そして、水を経由してトロガイが解読したことをチャグム、バルサたちに伝えた。

卵をナージという鳥に卵を投げよ。そうすれば、卵を海まで運んでくれる。

卵を投げた瞬間、ラルンガも卵に襲いかかった。
だが、バルサが、卵をつかみさらに高く投げた。

バルサは、火の槍でラルンガを倒した。

王宮では皇太子が死んだ。
そして、シュガはこの国が滅びようとしていることを聖導師に告げた。それは聖導士が引き継いできた予言だ。
だからチャグムの資質を見極める必要があったのだった。
聖導師はシュガに告げる。お前がチャグムの教育係になり、帝の聖導士となるのだ。

バルサとチャグム、タンダの3人の前に王宮の兵が現れた。
チャグムを迎えに来たのだ。
チャグムはバルサと居たいと願ったが、王宮に戻る覚悟を決めた。

バルサはタンダに新たに用心棒として雇われたと告げて去る。
その前に、タンダは祭りにカンバル王・ログサムが来るという情報をバルサに伝えた。

祭り。
雨が降り出した。

バルサが祭りの群衆を前に進んでいく。
そして、ログサムの前に姿を見せた…。

監督・俳優など

原作:上橋菜穂子『精霊の守り人』ほか「守り人」シリーズ全10巻「外伝」2巻
脚本:大森寿美男
音楽:佐藤直紀
演出:片岡敬司

バルサ / 綾瀬はるか
バルサ(少女期) / 清原果耶
バルサ(幼少期) / 横溝菜帆
チャグム / 小林颯
タンダ / 東出昌大
二ノ妃 / 木村文乃
シュガ / 林遣都
ジグロ / 吉川晃司
ガカイ / 吹越満
モン / 神尾佑
ジン / 松田悟志
トーヤ / 加藤清史郎
サヤ / 彩島りあな
一ノ妃 / 奥村佳恵
トロガイ / 高島礼子
聖導師 / 平幹二朗
帝 / 藤原竜也
ログサム / 中村獅童

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