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(映画)マネーボール(2011年)の感想とあらすじは?

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「絶対計算」を映画化したもので、とても面白かったです。

「絶対計算」とは統計学に基づき戦略を練るもので、その精度はいかなるプロフェッショナルの経験にも勝ります。

つまり、経験よりも数学の方が優れているという理論です。

人間は必ず思い込みをします。

ですが、数学はその思い込みを排除してくれます。

排除した結果が、気に食わないものであったとしても、それは事実としてとらえることができれば、圧倒的に優れた結果を導いてくれるのが「絶対計算」です。

「絶対計算」については、イアン・エアーズ著の「その数学が戦略を決める」という素晴らしい本がりあります。

この本にこの映画の原作「マネー・ボール」が引用されています。

そこで取り上げられているのはビル・ジェイムズです。そして、もちろん、ビリー・ビーンのことも書かれています。

この本は個人的に極めて面白いと感じた本でしたので、この映画もとても面白く見られました。

「絶対計算」の世界ではビリー・ビーンよりもビル・ジェイムズの方が重要性が高いようです。

なぜなら、彼のおかげでSABR(アメリカ野球学会)ができたからです。

つまり、野球というのは、学問なのです!

そして、野球のデータ分析は、セーバーメトリクスなる名前さえ持っています。

この映画を見て、ID野球を想い浮かべた人もいるでしょうが、完全に別物です。

どこが違うかは、やはりイアン・エアーズ著の「その数学が戦略を決める」を読んでいただくしかないでしょう。

「絶対計算」の波はこの21世紀前半にピークを迎えるのは間違いありません。映画で描かれている世界が、あらゆるジャンルで起こることになります。

そして、各ジャンルで必ず反発が起きるでしょう。

その最も激しい反発は、野球などのスポーツ界ではなく、医療業界に起きるであろうことを予想しておきます。

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ビリー・ビーンはメジャー経験のあるプロ野球選手から球団のフロントに転身するという珍しいキャリアを持つ。高校時代は花形選手だったものの、プロでは大成することなく引退した。

風変わりで短気なその性格は、若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーになってからも変わらなかった。

自分のチームの試合も観なければ、腹が立つと人や物に当り散らすという、癖のあるマネジメントを強行。

しかし、アスレチックスは貧乏球団のため、優秀で年俸の高い選手は雇えない。

2002年、名門イェール大の経済学部を卒業し、インディアンズのスタッフとして独自に選手のデータ分析を行っていた青年ピーター・ブランドと出会う。

ピーター・ブランドは野球経験はないものの、データ分析が得意である。球界にとっては異分子のピーター・ブランドと出会ったことで、風向きが変わり始める。

自らのチーム強化ヴィジョンに不可欠と見込んですぐさまピーターを引き抜き、彼のデータを重視した斬新な選手評価を基に、安い選手を買って勝てるチームをつくる独自の経営戦略を打ち立てていく。

後に”マネーボール理論”と呼ばれる”低予算でいかに強いチームを作り上げるか”という独自の理論だった。
だがそれは同時に、野球界の伝統を重んじる古株のスカウトマンだけでなく、選手やアート・ハウ監督らの反発を生むことになった。

常識破りの方針と、彼の短気で独善的な性格が周囲の反発を招き、チームは結果を出せない状態が続く。

それでも強引に独自のマネジメントを進めてゆく。その揺るぎない信念は、徐々にチームに勝利をもたらしはじめる。

球界はビリーの手腕を認め、周囲からの信頼も次第に回復。そしてある日とんでもないオファーが飛び込んでくる…。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

マネーボール
(2011年)

監督:ベネット・ミラー
原作:マイケル・ルイス
音楽:マイケル・ダナ

出演:
ビリー・ビーン/ブラッド・ピット
ピーター・ブランド/ジョナ・ヒル
アート・ハウ監督/フィリップ・シーモア・ホフマン
シャロン/ロビン・ライト
スコット・ハッテバーグ/クリス・プラット
ケイシー・ビーン/ケリス・ドーシー
デヴィッド・ジャスティス/スティーヴン・ビショップ
ジェレミー・ジアンビ/ニック・ポラッツォ
チャド・ブラッドフォード/ケイシー・ボンド
ミゲル・テハダ/ロイス・クレイトン
スザンヌ/タカヨ・フィッシャー
シャパイロ/リード・ダイアモンド

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