Kaori Muraji (村治佳織) / Pastoraleの鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)

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このアルバム

20世紀をまるまる生きたスペインのホアキン・ロドリーゴのギター・ソロのための作品を演奏している。ロドリーゴといえば、アランフェス協奏曲が知名度抜群である。

村治佳織とホアキン・ロドリーゴは、マドリッドで対面をしたことがある。ロドリーゴの死の半年前のことである。このCDを聴いたホアキン・ロドリーゴが村治佳織に手紙を送り対面が実現したようだ。

正直「Cavatina」に比べると、地味な印象を拭えない。演奏そのものというよりは、選んだ楽曲のためという感じである。

ロドリーゴの曲の持つ雰囲気をいうのを伝えるための演奏という感じであり、全体を通じて聞けば、その雰囲気というのが伝わる。あとは、ロドリーゴがあうかあわないかである。

おそらく、ここに収録された曲というのは、編曲や演奏によってはギターのテクニックを見せることができるのだろうが、そうしたものは、曲本来の持つ雰囲気というのが伝えられないことになりそうな気がする。

どうでもいいことだが個人的に思うことがある。テクニックの有るギタリストは腐るほどいる。そうしたテクニックを聞く(というよりは見る)のは、アクロバットなサーカスのようで見世物としては面白いが、曲を味わうなら、そうしたものとは別の次元のものが要求されるということを考える必要があると思う。いかがだろうか。

テクニック偏重、ひどいのになるとテクニックだけを問題にする人がいるが、本当に音楽が好きなのかしら?と常々思っていたもので…。

アルバム・タイトルは収録曲の中で、この一曲のみがギターのための編曲作品。もともとはピアノ独奏用の小品であったが、ギター用にニ長調版のホセ・デ・アスピアス編とホ長調版のペペ・ロメロ編がある。

1曲目の題名にあるヘネラリーフェとはスペインのグラナダにあるユネスコ世界遺産に登録されているヘネラリーフェ庭園を指す。同じく世界遺産のアルハンブラ宮殿のすぐそばにあり、夏の離宮として使われていた。

3曲目から5曲目のソナタ・ジョコーサ。ジョコーサにはこっけいなとかひょうきんなという意味があるそうだ。

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曲目

Muraji-Pastorale

Kaori Muraji (村治佳織)
1997
Album title : Pastorale
Label : ビクターエンタテインメント

村治佳織

1. ヘネラリーフェのほとり
2. 古風なティエント
ソナタ・ジョコーサ
3. 第1楽章:アレグロ・モデラート
4. 第2楽章:アンダンテ・モデラート
5. 第3楽章:アレグロ
6. 小麦畑で
三つのスペイン小品
7. ファンダンゴ
8. パッサカリア
9. サパテアード
10. 春の小鳥
11. はるかなるサラバンド
12. 祈りと踊り
13. パストラル

アルバムの評価

★★★★★★☆☆☆☆
【評価の内訳】3.0
【構成・バランス】B=1.5
【飽きのこなさ】B=1.5
【曲の好み】Av.0.0
Aランク:-
Bランク:-

Kaori Muraji (村治佳織)プロフィール:
3歳頃からギターを父・村治昇に習い、10歳から福田進一に師事。翌1989年ジュニア・ギターコンテスト最優秀賞。1993年にデビューリサイタル。1996年にイタリア国立放送交響楽団の定期演奏会に招待されヨーロッパデビュー。
1997年フランス・パリのエコールノルマル音楽院へ留学。アルベルト・ポンセに師事。1999年帰国。
2003年英国クラシック・レーベルのデッカ・レコード(Decca Records)と日本人としては初のインターナショナル長期専属契約を結ぶ。
2005年右手後骨間神経麻痺により演奏活動を休止、治療・静養に入る。2006年1月復帰。

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