(映画)ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2022年)の考察と感想とあらすじは?

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ジュラシック・パーク3部作に続くジュラシック・ワールドの第3作目。シリーズ通算6作目。そしてシリーズの完結編です。

完結編ということもあり、ジュラシック・ワールドのオーウェンとクレアに加え、前回出演しているジュラシック・パークのイアン・マルコム博士、そして久しぶりのアラン・グラント博士、エリー・サトラー博士が出演し、メインキャストが勢ぞろいとなりました。

そして、前回登場したメイジー・ロックウッドは引き続きの登場です。

他のお馴染みのキャラクターと言えば、ヘンリー・ウー博士です。

マッドサイエンティストでもなく、欲にまみれた俗物でもなく、悪でもありません。かといって倫理観に葛藤するわけでもありません。

良心の呵責が無い人物なのかと思いきや、本作で見せる感情は、ヘンリー・ウー博士の複雑な精神構造を示しているように思えます。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

感想/コメント

蝗害(こうがい)

ジュラシック・ワールドの世界観と言えば、ラプトルとティラノサウルスをメインの恐竜に据え、それに対抗する新たな敵恐竜が現れるのが通例です。

本作でも、同様に敵恐竜が登場するのですが、それよりもインパクトが大きいのが、序盤で登場する巨大イナゴです。

バッタ類が大量発生し、草木を食い荒らし、食料を求めて移動しながら、農産物まで食べ尽くしてしまう災害を蝗害(こうがい)と言います。

古代より世界中で発生してきた災害で、近年でもアフリカなどで発生しています。

蝗害(こうがい)が発生すると、穀物を食べつくしてしまうため、食糧問題に直結する深刻な災害に発展します。

この食糧問題と蝗害(こうがい)が今回の大きなテーマの一つです。

ですが、ジュラシック・ワールドの世界観と違うような気がしてなりません…。

バイオシン・サンクチュアリ

世界各地から集められた恐竜達を保護するバイオシン・サンクチュアリの施設が登場します。どことなく宗教がかっているような感じです。

そのバイオシン社のCEOルイス・ドジスンは、どことなくアップル社の創業者スティーブ・ジョブズやティム・クックに似ているような気がします。

もしあえて似せたのであれば、なぜ似せたのでしょうか…。

このルイス・ドジスンですが、ジュラシック・パークの1作目の冒頭に登場しました。

コスタリカのカフェで、ジュラシック・パークのシステム担当者ネドリーに、胚を収納できるバーバソル社のシェービングクリームの缶を渡した男です。

ルイス・ドジスンの仕事部屋の棚には、共に錆びついた缶が飾られていました。

第1作目で泥に埋まったシェービングクリームの缶です。

本作でようやく伏線が回収されました。

マルタ島

ジュラシック・パーク/ジュラシック・ワールドの世界は、イスラ・ヌブラル島やアメリカ本土を中心として展開されてきました。

今回、なぜか地中海のマルタ島が登場します。

恐竜の保護施設「バイオシン・サンクチュアリ」がイタリアのドロミーティ山脈につくられているという設定ですので、その関係かも知れません。

ですが、なぜ地中海のマルタ島なのでしょうか?

マルタ島と言えば、中世の十字軍の際に結成されたマルタ騎士団の本拠地というくらいの知識しかありません。

どうやら、マルタ島にはダークなイメージがあるようです。

政治は腐敗し、マフィアが暗躍し、タックスヘイブンやマネーロンダリング(資金洗浄)の中心地として知られているようです。

このマルタ島で繰り広げられるバイクチェイスやカーアクションはさながらミッション:インポッシブルの世界です。

オマージュ

子供が小型恐竜に追いかけられて泣いているシーンがありますが、ジュラシック・パーク2ロスト・ワールドの冒頭シーンで、イスラ・ソルナ島にバカンスに来ている家族の娘が小型恐竜に囲まれるシーンのオマージュです。

続いて、クレアのパラシュートが木に引っかかるシーンは、ジュラシック・パーク3の少年エリックのパラシュートが木に引っかかるシーンのオマージュです。

坑道に出現するディメトロドンの背びれは、ジュラシック・パーク3で、スピノサウルスが水中からアラン博士たちを追いかけるシーンのオマージュです。

イアン博士がギガノトサウルスを火でおびき寄せるシーンは、ジュラシック・パーク1で、ティラノサウルスをイアン博士が照明筒でおびき寄せるシーンのオマージュです。

アラン博士とオーウェンがギガノトサウルスに遭遇した際に動くなと言いますが、ジュラシック・パーク1で、ティラノサウルスに遭遇したアラン博士のセリフシーンのオマージュです。

ルイスがディロフォサウルスに毒を吐かれるシーンは、ジュラシック・パーク1で、デニスがディロフォサウルスに毒を吐かれるシーンのオマージュです。

ギガノトサウルス対ティラノサウルスとテリジノサウルスのコンビで戦うシーンは、ジュラシック・ワールド1で、インドミナス・サウルス対ティラノサウルスとブルーのコンビでの戦いのオマージュです。

映画情報(題名・監督・俳優など)

監督 / コリン・トレヴォロウ
製作 / フランク・マーシャル,パトリック・クローリー
製作総指揮 / スティーヴン・スピルバーグ,アレクサンドラ・ダービシャー,コリン・トレヴォロウ
キャラクター創造 / マイケル・クライトン
原案 / デレク・コノリー,コリン・トレヴォロウ
脚本 / エミリー・カーマイケル,コリン・トレヴォロウ
撮影 / ジョン・シュワルツマン
プロダクションデザイン / ケヴィン・ジェンキンズ
衣装デザイン / ジョアンナ・ジョンストン
編集 / マーク・サンガー
音楽 / マイケル・ジアッキノ
テーマ曲 / ジョン・ウィリアムズ

出演
クリス・プラット / オーウェン
ブライス・ダラス・ハワード / クレア
ローラ・ダーン / エリー・サトラー博士
ジェフ・ゴールドブラム / イアン・マルコム博士
サム・ニール / アラン・グラント博士
ディワンダ・ワイズ / ケイラ・ワッツ
マムドゥ・アチー / ラムジー・コール
BD・ウォン / ヘンリー・ウー博士
オマール・シー / バリー
イザベラ・サーモン / メイジー・ロックウッド
キャンベル・スコット / ルイス・ドジスン
ジャスティス・スミス / フランクリン・ウェブ
スコット・ヘイズ / レイン・デラコート
ディーチェン・ラックマン / ソヨナ・サントス
ダニエラ・ピネダ / ジア・ロドリゲス

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