シンプルでカッコいいアルバムで、よく聞きました。
音が硬質なためか、年月を経ても古さをあまり感じません。
ファンク・ロックの名盤とされます。捨て曲がほとんどありません。
全米だけで600万枚、世界で2,000万枚売れたそうです。
さて、INXS(インエクセス)はオーストラリアのロックバンドです。
INXS(インエクセス)のボーカルと言えばマイケル・ハッチェンスですが、若くして亡くなりました。
バンドは1980年代から1990年代にかけて人気を誇りました。
1977年にボーカルのマイケル・ハッチェンス、ファリス三兄弟を中心に結成されました。
このアルバム
1980年にデビューし、ファンキーさを深めた1987年の「KICK」からは全米ナンバーワンとなった「ニード・ユー・トゥナイト」や「ニュー・センセーション」などの大ヒット曲が生まれました。
シンプルなギターのリフが特徴的で、ロックが持つシンプルさを全面的に押し出しています。
シンプルなリフが多く、それがひたすらループするのはクラブ・ミュージックに通じる部分があるように思います。
3曲目のDevil Insideや4曲目のNeed You Tonightなどはシンプルに構成されており、ある意味ダンサブルです。
5曲目のMediateに至ってはヒップ・ホップに近いと思います。
11曲目のTiny Daggersもギターのリフと、ボーカルがラップ調である点もクラブ・ミュージックに近いと言えます。
そもそも、ロックは踊るための音楽です。クラブ・ミュージックも踊るための音楽ですので共通する部分があります。
昔も今もロックとクラブ・ミュージックの間にそれほどの隔たりはありません。
このアルバムからの個人的選曲は次の曲です。
- Need You Tonight
- Mediate
8曲目のNever Tear Us Apart。
- ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高の500曲」(2021年版)の第282位です。
曲目
INXS
「Kick」
1987
Warner
1 Guns in the Sky
2 New Sensation
3 Devil Inside
4 Need You Tonight
5 Mediate
6 Loved One
7 Wild Life
8 Never Tear Us Apart
9 Mystify
10 Kick
11 Calling All Nations
12 Tiny Daggers
13 Move On [Guitar Version]
14 Jesus Was a Man
15 Mystify [Chicago Demo]
16 Trap [Demo Version]
1997年の他のアルバム