映画「ヒューゴの不思議な発明」(2011年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

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感想/コメント

原作はブライアン・ セルズニックの小説『ユゴーの不思議な発明』。原題は「Hugo」。

マーティン・スコセッシ初の3D映画で、第84回アカデミー賞で最多の11部門にノミネートされ、5部門で受賞を果たしました。

「不思議な発明」と銘打っており、ポスターなどは巨大な時計に少年が映っているため、ファンタジックな映画だろうと思っていました。

ですが、これは「映画史」へのトリビュート作品です。

作中に登場する「パパ・ジョルジュ」は、映画の創生期における重要な人物です。

フランス人のマリー=ジョルジュ=ジャン・メリエス(Marie Georges Jean Méliès, 1861年12月8日 – 1938年1月21日)は世界初の職業映画監督と言われています。

様々な技術を開発し、SFXの創始者ともいわれ、多重露光やディゾルブ、ストップモーションの原始的なものも開発しています。

映画でも描かれていますが、マジシャンで劇場経営者でした。1895年フランスのリュミエール兄弟による映画を見て映画製作に乗り出しました。

最も有名な作品は1902年の映画『月世界旅行』です。

『月世界旅行』はジュール・ヴェルヌの小説をベースとしています。

人の顔をした月にロケットが突っ込んでいくシーンは有名です。

映画に登場する壊れた機械仕掛けの人形と、ヒューゴが住んでいる時計塔にはいったいどのような意味を持たせているのでしょうか。

いずれも、「時間」を想起させるものです。

機械仕掛けの人形はゼンマイで動き、ゼンマイは時計の動力でもあります。

壊れている機械を直すということは、すなわち壊れた時計を直すという意味を持たせていることになるのでしょう。そして、それは止まっている時間を再び動かすという意味があるのでしょう。

壊れていた機械仕掛けの人形が再び動き出すとき、時間が動きだします。それは、ヒューゴの時間だけでなく、パパ・ジョルジュやこの映画の登場人物全員の時間です。

物語の終わりは、再び動き出した時間であふれています。

映画情報(題名・監督・俳優など)

ヒューゴの不思議な発明
(2011年)

監督:マーティン・スコセッシ
原作:ブライアン・セルズニック『ユゴーの不思議な発明』(アスペクト刊)
音楽:ハワード・ショア

出演:
パパ・ジョルジュ / ベン・キングズレー
ヒューゴのお父さん / ジュード・ロウ
ヒューゴ・カプレ / エイサ・バターフィールド
イザベル / クロエ・グレース・モレッツ
クロードおじさん / レイ・ウィンストン
リゼット / エミリー・モーティマー
ママ・ジャンヌ / ヘレン・マックロリー
ムッシュ・ラビス / クリストファー・リー
ルネ・タバール / マイケル・スタールバーグ
マダム・エミール / フランシス・デ・ラ・トゥーア
ムッシュ・フリック / リチャード・グリフィス
鉄道公安官 / サシャ・バロン・コーエン

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