このアルバム
Hotel Costes(ホテル・コスト)第2弾。
意外性のある曲構成になっているので、案外飽きが来にくい。全体的な雰囲気、テイストは前作同様である。
前作とあわせて聞くとちょうどよいかもしれない。何となくアルバムのイメージがつながっている感じである。
1曲目:瀟洒な女性ボーカルもの。Zero 7がmix。こういうmixもするんだねぇ。ストリングスを全面的に取り入れている。
2曲目:1曲目の瀟洒な感じから、多少テンポアップ。セクシーな、それでいてムーディな音。
3曲目:1曲目2曲目の流れを、ブチッと斬る。一刀両断のもとにである。古くさいフランスの香がプンプンする。これが1998年の曲だというから驚き。てっきり1960年代のシャンソンやムード歌謡から引っぱってきたのかと思った。ドラスティックな音楽転回にはビックリ。だが、これでいったんリセットされる。そりゃそうだろぉ。こんなにギャップがある音を持ってこられれば…
4曲目から、再び音楽が始まるといった感じか。クラブ・ジャズ・テイストの音が続く。
7曲目:ミニマルな感じでもあり、ジャジーな感じでもあり。
8曲目:7曲目が静かな感じであったので、キックが入り始めるととたんに賑やかに感じてしまう。ジャジーな雰囲気におさらば!ラテン・ワールドへようこそ!
9曲目:処理されたボーカルの声がアクセントになっている。リズムは8曲の続きそのまま。
10曲目:リズムが若干面白い。本来は陽気な曲になるはずが、ボーカルを押さえ、曲全体を押さえた感じになっている。これが単に陽気な曲を変身させている。
12曲目:ここはアマゾンですか?それもそのはず、タイトルのマナウス(Manaus)は、ソリモンエス河とネグロ河の合流点に開けた町で、サンパウロから約4000km。飛行機で4時間かかる場所である。ところで、マナウスでは野生動物の鳴き声が聞こえるような場所なのだろうか…
13曲目:バイク音とともに始まる曲。暗殺者を題にした曲。パリの街の闇を想像しながら聞くと、イイかもしれない。
14曲目:これは、面白い。オールド・スクール・アフロ・ダブ。とりあえず全部ぶち込んでみましたというゴッタ煮感のする曲。どこの国の音楽でしょうかといわれれば、様々な国の要素が取り入れられた曲としかいいようがない。カリビアンでもあるし、南米チックでもあり、アフリカンでもある。後半で、Sorry Sorry!!と力強く歌うサビの部分は魂が揺さぶられる。
15曲目:14曲目でヒートアップしたのを、綺麗にクールダウンしてくれる。やっぱりDJはこういう機転が利かなくちゃダメだねぇ。パーティの終わりが近づいたら、綺麗に落とそうよ。そしたら、そのパーティは楽しく終われるじゃん。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Hotel Costes
1999
Hotel Costes 2
compiled by:
Stephane Pompougnac
label : Wagram
1 Doris Days / To Ulrike M. (Zero 7 mix)
2 De-Phazz / Jazz Music
3 Pink Martini / Sympathique
4 Mo’ Horizons / Flyin Away
5 45 Dip / Lizzie’s Balloon
6 Rollercone / Palais Mascotte
7 I:Cube / Adore
8 Cesaria Evora / Carnaval De Sao Vicente
9 Lovetronic / You Are Love (Jay’s Afrotonic Vocal)
10 Pascal feat. Mister Day / Salvation Live
11 Mr. Scruff / Get A Move On
12 Boozoo Bajou / Night Over Manaus
13 Streetlife Originals / The Assassin , Act 1
14 Femi Kuti / Sorry Sorry (Old School Afro dub)
15 Another Level / Guess I Was A Fool (MJ Cole mix)