白石一郎の「海狼伝」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

第97回直木三十五賞受賞作品
九州の西北部を拠点にする松浦衆と瀬戸内海を拠点とする村上衆のそれぞれの海賊のあり方、船の操作から戦略に至るまで、違いが明確に描かれている。

活動する海の状態が異なれば、ルールも違うし、船も異なってくるのは当たり前なのだが、新鮮な印象を受ける。

そもそも、日本は海に囲まれているにもかかわらず、小説でも海を舞台にしたものや、その歴史的な意議を問うた歴史書が少なすぎる感がある。だからこそ新鮮な感じを受けるのかも知れない。

話自体は日本を飛び出して外界へと広がる様相を見せ、海を舞台にしているだけに壮大な流れになっている。

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内容/あらすじ/ネタバレ

戦国時代も織田信長の登場で終わりを告げる頃。

対馬で育った笛太郎は、朝鮮で活躍している親戚で海賊の通称”将軍”が帰ってくるとの話を聞いた。

笛太郎は将軍に会い、その手下に加わった。

折しも、薩摩からの船に乗っていた雷三郎が捕まり、二人は揃って将軍の手下になったのだった。

しかし、瀬戸内海を拠点とする村上水軍に捕まり、二人は能島小金吾に預けられる。商才はあるが、自分の船を持たない小金吾は、自分の船を持ち、明国との商売を行うことを夢見ていた。

やがて毛利家と織田信長の対決が決定的になったのを機に、小金吾はうまく立ち回り念願の船を手に入れる。そして…。

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本書について

白石一郎
海狼伝
文春文庫 約四八〇頁
戦国時代

目次

将軍
青竜鬼
海商たち
砦の日々
村上海賊衆
いくさ坊主
海戦
おんな海賊
信長
黄金丸出帆

登場人物

呼子(三島)笛太郎
雷三郎
能島小金吾
金﨑加兵衛
将軍(鴨打藤九郎)
麗花
マゴーチ

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