塩野七生の「黄金のローマ 法王庁殺人事件」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

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覚書/感想/コメント

マルコ・ダンドロを主人公とするシリーズ第三弾。舞台はローマへと移る。

ヴェネツィアが緋色で、フィレンツェが銀色、そしてローマは金色と題されたこのシリーズ。言い得て妙と思える程、都市の印象を色でうまく表現していると思う。

このシリーズの魅力の一つは、美術にまつわる話が多いのである。だから、三都市の美術紹介としての要素もある小説となっている。

三作合計でもそれほどの分量ではないため、続けて読むと面白さが増すシリーズである。

シリーズは次のように進んでいく。

緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件

 ↓

銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件

 ↓
「黄金のローマ 法王庁殺人事件」

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内容/あらすじ/ネタバレ

フィレンツェを離れたマルコ・ダンドロとオリンピアは、ローマに着いていた。しばらくの間は二人同じ屋根の下で暮らしていたが、マルコは家を借りた。ただし、夕食から朝まではオリンピアと一緒に過ごすという約束の下で。

マルコはオリンピアのはからいで、ミケランジェロと会うことが出来た。そして、その素晴らしい作品に目を奪われるばかりのマルコであった。ミケランジェロに同伴したのは若い枢機卿で、現法王の孫にあたるアレッサンドロ・ファルネーゼであった。

ローマの街をオリンピアと共に歩いていると、馬上の男の視線を感じる。オリンピアに聞いてみると、アレッサンドロ・ファルネーゼ枢機卿の父であるピエール・ルイジ・ファルネーゼであるということだった。その時は何の気も留めずにいたマルコであった。

マルコはローマに来てから、あまりすることがなかったので、遺跡巡りを始めた。それも、エンツォという古代遺跡の発掘に携わった老人をガイドにしながら。このエンツォという老人は、実に有能なガイドであった。

毎日を充実して過ごしているマルコであったが、一つ気になることがあった。誰かに見張られている感じがしているのである。

マルコはすっかりローマの遺跡が気に入り、このままローマに住んでしまおうかと考えている。そして、そう決心し、今は枢機卿になったヴェネツィア人のガスパル・コンタリーニを訪れた。しかし、このガスパル・コンタリーニに会ってからマルコの運命は変わっていく。

マルコを見張っていた視線とはいったい何だったのか?そして、ガスパル・コンタリーニに会ったことによってもたらされたマルコの心境の変化とは?そして、本当のオリンピアとは?

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本書について

塩野七生
黄金のローマ
法王庁殺人事件
朝日文芸文庫 約二七〇頁
16世紀 イタリア

目次

永遠の都
ミケランジェロ
ファルネーゼ家の人びと
二人の男
古代への旅
女の怖れ
アッピア街道
ヴェネツィア貴族
枢機卿ガスパル・コンタリーニ
皇帝マルクス・アウレリウス
プレヴェザの海戦
本国召還
別れ
エピローグ

登場人物

マルコ・ダンドロ…ヴェネツィア貴族
オリンピア…ローマから来た謎の女
大男の従僕…オリンピアの従僕
ピエール・ルイジ・ファルネーゼ…法王バオロ三世の息子
アレッサンドロ・ファルネーゼ枢機卿…ピエールの息子
ガスパル・コンタリーニ枢機卿…ヴェネツィア出身
エンツォ…古代遺跡の発掘人
ミケランジェロ

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