佐藤雅美の「無法者(アウトロー)」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

八州廻りを題材にしたシリーズ「八州廻り桑山十兵衛」の副読本的に読むと面白い。

八州廻りとは関東取締役出役の通称で、公事方奉行の支配を受けている。江戸の町で考えれば、南北の町奉行に対して、与力・同心がいる。

この与力・同心をイメージすれば良い感じである。この八州廻りも十手をもっており、江戸の町奉行と握り手の色が違っていた。

この、八州廻りは江戸を除く関八州がテリトリーになっているが、あまりにテリトリーが広いので手下を使っていた。これが、本書に出てくる”道案内”である。江戸で考えればいわゆる岡っ引きに相当する。

この道案内の実像が、画かれている小説と考えれば、「八州廻り桑山十兵衛」シリーズを読む際に、さらなる面白さを加えてくれるだろう。

内容/あらすじ/ネタバレ

網元の親方でかつ博奕打ちの親分であり、八州廻りの道案内として十手ももっていた飯岡ノ助五郎。二足のわらじを履く助五郎だったが、笹川ノ繁蔵はそんな助五郎の縄張りを狙っていた。

助五郎は一計を案じ、八州廻りの命で繁蔵を捕まえようとする。が、逆襲され味方に死傷者が出る始末。どうしたものかと考えあぐねる助五郎だが。

講談、浪花節、映画、芝居、歌謡曲に取り上げられた「天保水滸伝」を新たな視点から捉えた小説。

本書について

佐藤雅美
無法者(アウトロー)
講談社文庫 約二五〇頁
江戸時代

目次

逃げの達人
返り討ち
吟味中入牢
首のない死骸
無法の限り
助ァどうした

登場人物

飯岡ノ助五郎
永井ノ政吉
信方ノ石松
笹川ノ繁蔵
夏目ノ新助
小南ノ庄助
勢力富五郎
清滝ノ佐吉
平手造酒
桑山圭介

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