佐藤雅美の「物書同心居眠り紋蔵 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

紋蔵の活躍はさほど見られないが、紋蔵の日頃の暮らしぶりがよく分かる作品である。

家族を中心として、慎ましく暮らす紋蔵一家。その一家の娘達も色気づきはじめる年頃になっている。

長女の稲に捨吉から縁談を持ち込まれたが、蜂屋鉄五郎の次男鉄哉から一,二年だけ待ってもらえないかという。稲の気持ちを知る紋蔵は、鉄哉の気持ちを汲んであげる。

今後、紋蔵の家族がどのように変わっていくのかも楽しみな面があるシリーズである。

内容/あらすじ/ネタバレ

お奉行さま

お光という少女が大金の入っている紙入れを拾って、奉行書に届け出た。

後日、落とし主からの届け出があったが、落とし主の申し立てる金額と、奉行書で保管している紙入れの金額とが合わない。

お光という少女が猫糞したのか?

不思議な手紙

湯布三左衛門という者が訪ねてきた。仕える殿様の駕籠の立ち回りがうまく行かないので、大座配の捨吉に取りなしをして欲しいというのだ。

引き受けた紋蔵は捨吉に会いに行くが…

出雲の神様

亭主から離縁された女は、家財道具等を返してもらえるはずであるが、返してもらえない。

そこで女の親が訴えたが、じきに親はその訴えを取り下げた。

その取り下げたときの話は、紋蔵はどこかで聞いたことがあった。

泣かねえ紋蔵

普段は検視に行かない紋蔵だが、人手が足りなく、検視にいくことになったが、このことでお奉行からきつい叱責を受けることになってしまう。

だが、その後に、内密にお奉行から頼まれる。

女敵持ち

山岡主計という女敵をもつ侍が、子供達の通う手跡指南所に雇われた。

八丁堀の子供も多く通い、その親から山岡主計は指南所の師匠としては不適切との声が上がる。

紋蔵は安藤覚左衛門に呼ばれ、山岡主計をどうにかせよと命ぜられる。

浮気の後始末

義父の六兵衛が下女のおふさに手をつけてしまい、おふさが孕んでしまった。

おふさに暇を取らせたが、おふさと生まれてくる子供のために六兵衛は利殖をはじめたが…

浜爺の水茶屋

紋蔵は義母から相談を受けた。義母の仕立屋に怪しいものが持ち込まれたというのだ。

持ち込んだ小僧が捕まって、小伝馬町に放り込まれたが、じきに開放され、義母の店にお礼参りと称して脅しをかけてきた。

おもかげ

かつて机を並べた美人のおぎんが、町役人が取り合わないため、駕籠訴におよんだ。お店の相続に絡んだ訴えであった。

本書について

佐藤雅美
物書同心居眠り紋蔵1
講談社文庫 約三六十頁
江戸時代

目次

お奉行さま
不思議な手紙
出雲の神様
泣かねえ紋蔵
女敵持ち
浮気の後始末
浜爺の水茶屋
おもかげ

登場人物

藤木紋蔵

紋太郎(長男)
紋次郎(次男)
稲(長女)
麦(次女)
妙(三女)
六兵衛(義父)
お初(義母)
蜂屋鉄五郎…三番組の吟味方与力
蜂屋鉄哉…蜂屋鉄五郎の次男
大竹金吾…三番組に属する定廻り
安藤覚左衛門…年番与力で筆頭与力
沢田六平…年番与力
山崎喜平次…吟味方与力
捨吉…大座配の親分株
喜八…料理人

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