佐藤賢一の「ダルタニャンの生涯-史実の「三銃士」」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

文豪アレクサンドル・デュマの名作「三銃士」の主人公ダルタニャンは実在の人物であった。

そもそもデュマが「ダルタニャン氏の覚え書」という本を種本として、というより(佐藤賢一の表現では)盗作ぎりぎりで書いたのが「三銃士」であったらしい。

もちろん、「三銃士」は小説であるため、そこで語られる逸話は虚構のものであるのだが、ダルタニャン本人は実在した人物である。

本書では、ダルタニャンの出身地であるガスコーニュ地方の人の気質を紹介したり、ダルタニャンが如何に出世していったのかが紹介されている。デュマの「三銃士」とは異なる実在のダルタニャン像は、興味深かった。

本書を読んだ後、小説のダルタニャンに対する印象は変わるというより、デュマの偉大さを再認識してしまった。デュマは別の意味で偉大である。

佐藤賢一は小説として「二人のガスコン」「黒い悪魔」でダルタニャンと文豪デュマを扱っている。本書はそれらを補う意味でも、また、小説が作者の頭の中で成立する過程を追う意味でも面白い一冊である。

本書について

佐藤賢一
ダルタニャンの生涯
-史実の「三銃士」-
岩波新書 約200頁

目次

Ⅰ 三銃士
Ⅱ パリに出る
1偽らざる素性
2ガスコンの気風
3なぜダルタニャンか
Ⅲ 出世街道
1マザラン枢機卿
2フロンドの乱
3足場を固める
4フーケ事件
5銃士隊
6パトロンとして
7栄達と苦悩
8最後の戦争
Ⅳ ダルタニャンの末裔

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