佐伯泰英の「古着屋総兵衛影始末 第9巻 難破!」を読んだ感想とあらすじ

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

覚書/感想/コメント

★★★★★★☆☆☆☆

シリーズ第九弾。二度目の航海に出発した大黒丸に危難が迫ろうとしている。そのことを知る船大工の箕之吉の行方を捜して総兵衛らと柳沢吉保の手下が動き出す。

そして、大黒丸に乗り込んだ総兵衛はこの航海で最大のピンチを迎える。鳶沢一族の命運はどうなるのか?

本格的に海洋冒険小説と化してきている。特に物語の後半は海の上を舞台にして激しい海戦シーンが繰り広げられている。

そして衝撃のラスト!

次作にどのようにつながるのか、まだまだ海洋冒険小説は続くのだ。

だが、本来の隠れ旗本としての鳶沢一族と柳沢吉保との暗闘はどこへやら、忘れ去られている人物も数多くいるし…そうそう、本作では懐かしい名前が登場する。この人物、不死身なんですねぇ。

スポンサーリンク

内容/あらすじ/ネタバレ

「影」から一つの書状が届いた。鳶沢一族の新たな危機を知らせる内容だった。

総兵衛は統五郎親方を訪れた。そして箕之吉の消息を訪ねる。すると大工の父親が大怪我をしたという知らせが届き、あわてて伊香保に戻ったという。

大黒丸は人員を入れ替えていた。その中の一人が箕之吉である。あとの者は大黒屋の奉公人である。箕之吉一人が大黒屋の関係ではない。そして行方がつかめなくなっている。

総兵衛は自ら伊香保に箕之吉の安否を尋ねに行こうと考えた。供は駒吉である。るりの不始末と弔いを兼ねて頭を丸めている総兵衛にならい、駒吉も頭をそり、托鉢僧として旅することになった。

伊香保に着き、箕之吉の実家を訪ねると箕之吉は現れていないという。そして何よりも父親の豊松はぴんぴんとしている。

箕之吉が大黒丸の秘密を知っていることを知る人物が箕之吉からその秘密を聞き出すために誘い出したようだ。現に箕之吉を追っている他の人物の影がちらついている。

そして、箕之吉の消息が妹のおさんの口から判明した。

箕之吉は大黒丸に近づいている危難を大黒丸に知らせるのだといっていたという。そしてそのために若狭の小浜湊に行くともいっていたようだ。

箕之吉はなぜか大黒丸の二度目の航海の航路を知っていた。この航路は主船頭の忠太郎をはじめとして数名しか知らないはずである。それに、箕之吉がいう大黒丸の危難とは一体何なのか。

総兵衛はその疑念を頭に小浜へ向かうことにした。何よりも箕之吉の身の確保が大切である。

箕之吉の身柄は一足遅く敵方に渡ってしまった。だが、総兵衛は敵が箕之吉を連れて小浜に現れることを確信していた。

一方で江戸では箕之吉がどのようにして今回の航路を知り得たかの捜索を始めていた。そして、一つの仮定が生まれた。

小浜に到着した総兵衛はまだ湊に泊まっている大黒丸に追いつくことが出来た。そしてここで総兵衛らは箕之吉の身柄を奪還することに成功した。

箕之吉が知りうる大黒丸に迫る危難を総兵衛は聞き出し、そのまま駒吉も連れて大黒丸に乗り込んだ。今回の航海に総兵衛もつきあうことにしたのだ。

スポンサーリンク

本書について

佐伯泰英
難破!古着屋総兵衛影始末9
徳間文庫 約三八〇頁
江戸時代

目次

序章
第一章 失踪
第二章 追跡
第三章 補囚
第四章 乗船
第五章 海賊
終章

登場人物

箕之吉…船大工
豊松…箕之吉の父親
おさん…箕之吉の妹
お桃…箕之吉の幼馴染
薬師屋広右衛門
岡部六郎太常松
植木三之丞
白髪の脛造…密偵
隆円寺真悟
與助…船大工
ドン・ロドリゴ…海賊

Do NOT follow this link or you will be banned from the site!
タイトルとURLをコピーしました