【式内社】櫟谷宗像神社の参拝録と渡月橋の訪問録(京都府京都市)名勝嵐山の景色

寺社
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保津川下りを体験した後、嵐山で散策。天龍寺野宮神社を見て、竹林の小径を散策した後、嵐山駅から渡月橋を渡ってすぐ近くにある式内社を参拝。式内社だが、昔から松尾大社の摂社であるので、松尾大社と一緒に参拝するのがおススメだと思う。だが、今回は時間の関係で松尾大社へ行けなかった。残念。

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渡月橋(とげつきょう)と嵐山の風景

渡月橋は、桂川に架かる橋で、承和年間(834年~848年)に僧の道昌が橋をかけたのが始まりとされる。現在の位置には戦国時代から江戸時代初期の豪商・角倉了以がかけたとされる。

渡月橋の名前は、鎌倉時代に亀山上皇が、橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことから名付けられた。今の橋とは姿かたちはだいぶ違っていたであろうが、嵐山は鎌倉の時代から風流な場所だった。

現在の橋は昭和9年(1934年)に完成した。橋脚と橋桁は鉄筋コンクリート製だが、欄干部分は木造。木造なので、それなりに苦労はあるらしい。

渡月橋は嵐山を象徴する建造物でもあり、渡月橋のある嵐山は国指定の史跡および名勝に指定されている。

…写真はほぼいつも歩きながら撮るので、下のように垂直がズレたり、水平がズレたり…。

渡月橋。嵐山駅側から。

渡月橋。嵐山駅反対側から。

渡月橋を上流から。

嵐山の風景

嵐山から渡月橋を渡ると、右手に旅館が見える。その奥に嵐山モンキーパークと櫟谷宗像神社がある。嵐山は海外でも人気の景勝地のようで、各国からの観光客がひしめいている。

渡月橋の地図

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櫟谷宗像神社

渡月橋を渡ると右手すぐ。嵐山モンキーパークの看板が目印。同じ場所なので、ややこしいが分かりやすい。各国の観光客がぞくぞくと神社に向かって歩いていくのだが、もちろん目当てはモンキーパーク。

神社は「いちたにむなかたじんじゃ」もしくは「いちいだにむなかたじんじゃ」と読む。松尾大社の摂社。

櫟谷社と宗像社の2社が1殿に祀られている。「延喜式」には、山城国葛野郡に「櫟谷神社」と記載されており、当社の櫟谷社とされる。

現在は櫟谷社と宗像社の両社合わせて松尾大社の摂社である。櫟谷宗像神社も桂川を下って右岸にあるが、松尾大社も櫟谷宗像神社から少し下流に下った右岸にある。

櫟谷社と宗像社はそれぞれ「松尾七社」の一社に数えられている。櫟谷社は松尾社、月読社と「松尾三社」に数えられる。

社号標にも「官幣大社松尾神社摂社」と記載がある。

主祭神は、櫟谷社が奥津島姫命(=多紀理毘売命)、宗像社が市杵島姫命。両者ともに宗像三女神の一柱。だが、 「松尾社譜」や神社明細帳では逆である。櫟谷社は市杵島姫命、宗像社は奥津島姫命と記されている。

どこかの時点でこんがらがった可能性があるようだ。戦乱期にぐちゃぐちゃになったのかもしれない。

なお、「松尾七社略記」では、櫟谷社祭神を事代主神(=大国主命)とする。多紀理毘売命の配偶者であるので、それと混同したか…。

創建は不詳。社伝では、天智天皇7年(668年)に筑紫国宗像から勧請されたことによる。宗像三女神のうち二柱だけなのが、なんとも不思議である。もう一柱もあったのではないか?

奥津島姫命も市杵島姫命も、航海の安全や交通安全などを祈願する神様として崇められてきた。神社の鎮座地は、桂川(保津川/大堰川)が保津峡を出てゆるやかな流れに変わる場所のため、上流の水運に携わる者の安全祈願のための神社だったのかもしれない。

宗像社と櫟谷社は元々独立社だった。室町時代初期の「松尾神社境内絵図」には、櫟谷社と宗像社が独立社殿で隣接して描かれている。

古くから、両社は松尾大社の末社だったようだ。仁安2年(1167年)の記載に「松尾末社櫟谷旅所老尼一人頓死」とあり、仁治2年(1241年)に松尾末社の櫟谷宗形両社が焼亡して神体を焼いたという記載がある。寛元2年(1244年)には、山崩れが発生して大堰川が塞がれ、末社宗像社では鏡石が落ちたと書かれている。明治維新後、明治11年(1878年)3月に両社は松尾神社摂社に定められた。

文化財として櫟谷宗像神社では神像として女神像2躯と神像形1躯が伝えられている。これらの神像は京都府指定文化財に指定され、松尾大社の宝物館に所蔵・展示されている。

さて、夏場の京都は暑い。拝殿の前で涼をとる海外観光客の姿があった。

手水舎。

本殿。

社務所。普段は開いていない。

モンキーパークの入口。人の流れは100%こちら。神社を撮っているのを不思議そうに見られた。

モンキーパークもいいけど、1000年を超える時をこの地に鎮座して御守りしている歴史ある由緒正しい神社に参拝してからの方がいいと思う。

敷地にズカズカと踏み込んで、挨拶も無ければ、神様も気分は良くないと思う。

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櫟谷宗像神社の概要

社格

古代社格制度櫟谷社:式内社(小)
宗像社:国史見在社
中世社格制度
近代社格制度
現代の制度

創建・主祭神など

創建不詳
主祭神櫟谷社:奥津島姫命
宗像社:市杵島姫命
神事例祭: 1月3日
本殿様式二間社流造
備考両社ともに松尾大社境外摂社

櫟谷宗像神社の住所と地図

所在地 京都府京都市西京区嵐山中尾下町61

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